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【企画参加】お母さんの仕事はね……。

日本語教師になるための
養成講座に通っていたとき、
これは!と思う先生方が
口々に仰っていたのは

「いつまでも学び続けなさい」

ということでした。

異口同音、というヤツです。


学ぶ楽しさと大変さを
忘れないようにしなさい、と。

学生の気持ちを
置いてきぼりに
しないようにしなさい、と。


気がつけばnoteでも
日本語教師仲間の皆さんは
ずっと学び続けていますね。


✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨


「おかあさんは先生なんだよ」って
Kくんはときどき自慢げに、言うでしょう?

何の先生か、知ってる?

お母さんの仕事は
日本語教師っていうの。

国語の先生じゃないよ。
よく間違える人がいるけれど、
全然違う。

日本語を、外国人に
教える先生。

お母さんはたまに
日本人にも教えるけどね。


日本語教師にも
いろんな人がいてね、

お母さんみたいに
学校で教える人もいるし、
パソコンで外国にいる人に
教える人もいる。

カフェで教える人もいるよ。

学生さんが
1クラス40人以上いるときもあるし、
20人くらいのときも、
4人のときも、
1人のときもあるの。


学生さんもいろいろ。

お友だちのHくんの国の中国人や
BTSの国の韓国人、
ほら、Kくんを抱っこしてくれた
ネパール人やスリランカ人みたいに
アジアの人が多いけど、


アメリカ人、バイデンさんの国ね、
ブラジル人、コーヒーが美味しいところ、
カンガルーがいる国のオーストラリア人、
いろんな国の人がいるよ。


日本語教師はいろいろ。
本当にいろいろなの。


だけど、お母さんが一番
いろいろだなって思うのは、

日本語「を」教える先生も多いけど
日本語「で」教える先生も多いこと。


ほら、お母さんはよく
マーケティングの本を
読んでいるでしょう?


Kくんもよく言うよね?
コトラー、コトラー、って。

※コトラーとは
 マーケティングの神様と呼ばれる
 大家です。


お母さんは日本語「を」
教えることも多いけど、

外国人に分かる日本語「で」
他のことも教えるの。

教わる人に合わせて
話す速さや長さ、使うことばを
選びながらね。


マーケティングもそう。

他にも世界の国のことや、
日本での仕事のこと、
外国にものを売ったり
買ったりするやり方も教えるよ。

だから、お母さんが教える学校では
日本語教師になるための
テストに合格した人で、
他のテストにも合格した人が
教えているの。


例えばお母さんは
マーケティングのテストに
合格したでしょう。

他の先生は
簿記っていう
お金の計算のテストとか、
パソコンのテストとか、

日本語教師のテストのほかに
いろんなテストに合格したから
仕事がもらえているの。

昔はね、お母さんは
お父さんの会社の仕事、ほら
介護のことを
日本語「で」教えていたの。


あとは、外国人に教えるから
着物や歌舞伎、合気道なんかも
教えたりしたよ。


教えることが多いでしょう?
だからね、ずっと勉強が
必要なの。

よく勉強して
自分で分かってからじゃないと
うまく教えられないの。

いつもいつも同じことを
教えることは、あまりないの。


だけどね。
それが面白いなって、思うんだよ。

いろいろなことを勉強すると
たくさんのことが分かるでしょう?

例えばKくんは
世界地図を見て、
ここはアメリカ、ここはロシアって
分かってきたから面白いでしょう?


勉強して、いろんなことが分かると
毎日が楽しくなるの。


人間には「知識欲」って
いうのがあってね、
生まれた時から
勉強したい気持ちって
誰にでもあるんだって。


だからずっと勉強し続けられる
仕事をしているお母さんは
とても幸せな人、
なのかもしれないね。


✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨


チェーンナー先生のこちらの記事を読んで……


メディアパルさんの
企画に参加します。

https://note.com/mediapal/n/n39311f10aa18

ただ今小学1年生のチビ(Kくん)に向けて
極力分かるような語彙のみで
書いてみました。

「貿易」や「資格」などのことばが
使えなかったため
分かりにくいところもあると思いますが、


こうして改めて
自分の仕事について書いてみると
仕事への愛着が湧くので良いですね。


皆さんもぜひ、ご参加ください✨

#子どもに伝える私のしごと

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