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Cafe Carpe diem••• eigaとongaku 4,

人生に於ける、美学を考える

ライフ•エステティックス•カフェ


海辺の小さな町にある、カフェ・カルペディエムへ、ようこそ・・・。


アート•ファーマー
"CRAWL  SPACE"


 このアルバム、何と、たった、今、知ったのですが、前回のビル•エバンスのアルバムのフルートのジェレミー•スタィグが、フルートで、参加してました!
あ、あ、知らなんだ、知らなんだ・・・。


 突然ですが、本日のアルバムをお勧めした理由は、なんか、みなさん、夜中に、矢鱈、ドライブしたくなること、ありませんか?


 ハイウェイをブッ飛ばすのではなく、都会の無機質な街並みを、ゆっくり滑らせる様な、滑らかなハンドルさばきで、このアルバム流しながら・・・きっと、coolで気持ち良いですよ・・・。



 製作メンバーの友人が、バークリ卒業後、演奏活動に入り、ニューヨーク在住の時に、マイルス•ディヴィスの師匠のカーマイン•カルーソーに、彼独自のメソッドを習っていて、日本に帰ってきてから、メソッドを其の友人から教わった方が、VIP専門のプロの運転手さんで、友人と私達、そして、その時に展示会をしていたギャラリーの方を、真夜中の都内一周ドライブに連れて行って下さいました。

 思い出のある場所を、滑る様に、滑らかな、ハンドルさばきで、2時間ほどのドライブでしたが、ドライブのフィナーレには、爽やかな、朝日を見ながら、人の気のない、大都会の不思議な光景を、今でも覚えています。

 もう一つのお勧めは、”Maiden Voyage”ですが、
先程の友人が、私たちに、オリジナルの曲の他に、プレゼントしてくれた曲でした。


 起業した時の不安と、これから起こる事への期待で、一杯で、門出には、相応しい曲でした。


 もう一つ、アート•ファーマーと言えば、このアルバムに纏わる思い出があります。


 学生時代、アルバイトに疲れて、クリスマスどころではなく寝ていたのに、クリスマスパーティー帰りのサークルの連中の襲撃(突然、自宅を訪れること)を、深夜に受けて、狭い部屋が、沢山の、仲間で一杯に・・・そこで、他のメンバーを襲撃しに行こうと提案したら、盛り上がり、お母さんと二人暮らしの友人のマンションに、場所がわからなくて、やっと到着し、そこでは、女の子ばかりのパーティーで、盛り下がっていた所に、十人くらいの男女の混成グループで押しかけて、大騒ぎになり、お母さんまで起しでしまいました。
「あなた達の声が、頭のすぐ上で、ワイワイ騒いでいるみたいに、聞こえるわよ!」と、叱りながらも、お母さんも、楽しそうでした。


其の、女の子だけで、盛り下がっていた時に、かけていたかレコードが、コレでした。



 その時、こんな辛気臭い場面でなく、もっとカッケー処で、な・が・せぇ〜!
と、言いたかったのです。


 もう一つ、アート•ファーマーの曲は、”Whisper Not"です。
その頃、行き場もなく、希望もなく、絶望的な、ライフ•クライシスの時でしたが、この時も、なぜか車で、彷徨っていました。


 アート・ファーマー個人については、あまり、知らなかったのですが、一時、彼は、ウィーンを拠点に活躍していた時期があって、何故、ウィーン?
と、思っていたのです・・・。


 当時、公民権運動の影響かとも思われますが•・・。


 あの、マイルス・ディヴィスも、パリに招かれ、映画、”死刑代のエレベーター”のテーマ曲を演奏していて、これは、その映画のハイライト•シーンを見ながらの即興と言われています。
す・すご・・・。
 

 黒人の、ジャズ演奏家達は、この頃、身の危険を感じてか、ヨーロッパに活動拠点を移そうとしていたような気がします・・・それとも、ヨーロッパでのジャズ・ブームの動きが顕著だった影響なのでしょうか・・・。


 今後、紹介する演奏家の方々も、人生の中で、必ず困難な時を、支えてくれた、心に残る美しい音楽を、残してくれた方々ですが、彼ら自身が、人生における困難な時期を、時にめげそうになりながらも、助けられ、導かれてきたことを思うと、心からのリスペクトと、既にお亡くなりになられた方には、どうぞ、引き続き、あの、美しい曲を演奏し続けて下さい、と、お祈りしたいと思います。


 今回も、お越し頂きまして、ありがとうございます。
またのお越しを、お待ち申し上げております。


次回は・・・まだ、決めておりません。


 それでは、また・・・”a bientot!・・・”

                 Mio





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