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子育てと癒し•天使の育て方16.


絵本の選び方

其の2

 

記憶の記憶

 

 最初の天使君へのクリスマス•プレゼント🎁は、絵本でした。
其の頃は、本一冊が精一杯でしたが、最初に絵本を読んであげたのは、胎教の後は、生後八ヶ月くらいでした・・・。
今になって思うと、もっと早くからでもよかった、と思います。 

 記憶は、どれくらい前まで遡ることが出来るか、と、言うと、生後半年くらいか、もう少し前かな、と、自分の事では、漠然と思ってました。


 ところが、幼児教室の一歳半から二歳児のクラスで、子ども達に、聞いてみると、様々な答えが返ってきたのです。


 お母さんのお腹の中は、「ゴロゴロだった。」とか、逆さに浮かんでて、お腹のなかでは、「ザコザコいってた。」とか、移動する時、「ゴロン、ゴロンしていた。」とか、「声が聞こえた。」とか、一斉に話してくれます。 

 天使君に聞くと、もう五歳過ぎていたので、覚えていない、と言う答えでしたが、三歳下の天使ちゃんは、両手のひらをグーにして、胸のあたりでクルクル回して「お腹の中は、ゴロン、ゴロン・・・。」と、首を回す動きまでつけて、エンドレスで、やってくれて、「あたしね、お腹の中は、アメリカだったの!」•••?と、いつも話してくれていました。

 其れを聞いていた、天使君は、腕組みして、不思議そうな顔をして、「へぇ〜、面白いねぇ~。」と、言って感心していました。

 脳の記憶の🧠研究が進めば、記憶がどれくらい前から発生するか、と言う事になるかと思いますが、記憶は、脳内の事だけではないのかもしれないと、其の時は、漠然と思っていました。

 しかし、記憶があろうとなかろうと、絵本を読んであげたり、絵本が身近にあるかないかは、天使さんの記憶やこの世界に対する概念の構築には、大いに影響する事と思われます。

 自分の居る場所での経験だけではなく、絵本の中では、どんな世界へでも、自由に飛んでいけるからです。

 さて、絵本選びですが、なるべく上質な絵本を図書館で借りたり、本屋さんで一冊ずつ買って来たり、或いは、訪問販売で、年齢に合わせてセットで購入したり、ご家庭の事情で、入手されて良いと思います。

 たとえ、沢山でなくても、繰り返し、上質な物語を、読んであげれば、良いと思います。

 私の祖父は、幼い時、お布団の中で、よく其の地方に伝わる民話を話してくました。
 何回も、同じ話で、普通は、聞き飽きるのでしょうが、私は何回聞いても、目を輝かせて、聞いていたので、祖父も調子に乗って話してくれていました。

 祖父は、お話の筋を忘れて、たまに、筋が変わるので、それが、面白かったりするのです。

 其の頃の我が家では、私が忙しかったせいもあり、セットで、其の年齢に相応しい物を購入していましたが、私の好みだと、これは、いらないかな、というものが必ずセットの中に入っていましたが、天使さん達が選ぶと、まったく違うものを選んでいました。

 理想的には、親御さんの好みと、お子さんの好みが混じり合い、読むのは、親御さんですから、押し付けにならない程度に多少は、優先してもらい、お子さんの希望する絵本は、たとえ好みでなくても、読んであげて下さい。

 もう一つのお勧めは、当時、世界の最新の絵本を英語のテープと一緒に毎月配本されていた雑誌があり、センスの良い絵と、ネィティブの方のテープが付いていて最初は、絵とテープ、次は日本語で、最後は、テープを聞き流すだけ、と言うことをしていましたが、マザーグースや、海外の童謡が聞けて曲を原語で歌ったり、ゲームをしたりして、楽しかったことを覚えています。
 残念ながら、この雑誌、今は、ありません。


 特に、クリスマスの時やハロウィンの時などは、12番まである歌を皆んなで輪唱したりして、盛り上がりました。


 絵本は、あまり堅苦しく考えなくても、各家庭の好みで、時々年齢別のお勧めなどを参考にしながら、選ばれたら良いかな、と思います。

 ただ、最後に残念だったのは、私が欲しかった、海外の絵本のコレクションの復刻版で、これを買い損ねた事です。


 オズボーン・コレクションです。
挿絵や、装丁をみていると、とても心が和むのです。


 さて、世界最古の物語と言えば、古代メソポタミアの ” ギルガメッシュ叙事詩 ” ですが、あれが、子供向きに絵本になったら、真っ先に手に入れたい物語の一つです。

 あとは、 “ オデュッセイア “ ですか・・・大人にも絵本があるといいですね。


 さて、ここまで書いてきたのには、もう一つの思いがあります。


 この広い世界の中で、一番孤独な思いを抱えている子供の多い国は、何処かというと・・・実は、この日本なのです。
 実に三割以上の子供達が、何らかの孤独を感じているのです。


 孤独がいけないのではなく、其の中にあっても、
自力で自前のイメージ力を駆使して、自身の夢や希望に繋いでいけるか、ということに、その重要性があると思うのです。

 私も、小学生の頃、シンデレラや小公女を読んで
辛い時期を乗り越えられた記憶があります。

 でも、当時、一つだけ、釈然としなかった、物語がありました。
アンデルセンの、 “ 幸福の王子 “ です。
 今だに、自分の状況に置き換えて、釈然としないのです。

 さて、人の心の奥深い所で知らない間に育っていく、概念やそれに伴う言葉が、大人になっても、好奇心や感動を失わない、自前、自力の人になっていくのですから、いくらAIの機能が、人を超えても、それを使いこなすのは、純然として人であることには変わりなく、その人の、上質な感覚如何で、結果は、自ずと違ってくると思うのです。

 哲学者の思考実験で、AIは、言葉を翻訳できるが、人工知能そのものが、言葉を理解しているわけではないというのがあります。(中国語の部屋)

 そうゆうわけで、早いうちから、この哲学的思考を育てると、自然科学や他の分野にも応用できる、地頭を育む事が出来るのては、と考えています。

 元々、科学の起源は、ギリシャ哲学で、この世とは何であるかの疑問から始まっていたからです。

 理想的には、これからの子育ては、好奇心、探究心から生まれる科学的思考と、それを考察していく、認識と論理とが、物事の本質を知る上で不可欠な形而上学的思考に裏打ちされつつ、同時に社会の中で、倫理的思考を持ちながら、それらのバランスを取っていく事を目標にすれば良いのでしょうが•••。

 それらをマニュアルで考えるのではなく、そもそも自然発生的に本来人類の中にある、神の属性、即ち、潜在能力や意識にアクセスする機能を育むと言うより、損ねないようにする事、だと思うのです。

 長くなりましたが、実は、子供の頃から、子供の立場で、当時から、私が、考えていたことです。

 当時は、言葉や、文章を書く能力がなかったので頭の中にいつもあったことを、何十年もかかって、やっと文章化出来たようです。

 お母さん、お父さんも、ご自分が子供だった時のことを思い出して見たら、面白いかもしれませんね。

 最後まで、お読み頂きまして、感謝いたします。

                 Mio

来週は、クリスマス🎄特集の予定です。


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