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246.くずれても、すぐに立て直せばだいじょうぶ


いま、夕飯のもつ鍋(ふるさと納税のお取り寄せ)をみんなで食べて、その油っこさに「うぇっ」とえづきながらこれを書いている(ヤダな)。いや書きたいのはそこではなくって、「今日はなにを書こうかな。ふふんふん♪」という気分でPCに向き合っている、その気分が嬉しいということが書きたかった。
油っこいもつ鍋にえづいていても、楽しく書けるものなんだなと思って。

日曜日なのでいつもの少年野球DAY。かんちゃん(小4息子)は今日は今日とて午前はAチームの試合、午後はCチームの試合とダブルヘッダー。えらいぞかっこいいぞヘイヘイヘーイ。わたしは6時起きで彼におにぎりを持たせて送り出し、午前はちょっと仕事をして、午後は自転車引率&試合当番だったので、片道4キロの市営グランドまでの道のりを、まともにチャリの運転もできない小3・小4男子たち12人を引き連れてひた走ったのであった。

もう、あの子たち、ほんとう〜に!危ない。小学生男子たちの自転車マジ危険。どうしてヤツら前を見ないのか....。物音に気を取られて横を向きながらフラフラと運転する12人を無事に送迎できるのか、どんなリアリティーサバイバルゲームなんだか。

いま、小学生たちの野球の試合は球数制限があって、1日70球以内と決まっている。低学年の試合なんて特にストライクが入らないわけだから、フォアボールしまくりでノーアウトのままえんえんと投げまくる、なんて試合の展開はざらなので、70球はあっという間だ。なので、チームにピッチャーが3人くらいは必要というのが定石になっている。

なので、今日はかんちゃん(ポジションピッチャー。左投げ左打ち)以外のみんなが代わる代わるピッチャーをやってみる、という内容での練習試合だった。
結果はもちろん、ちゃんとした投球練習をしている子もそれほど多くないので、ワイルドピッチとパスボールとフォアボールと盗塁ばかりの試合内容だった。

のだけれど、最後の回にかんちゃんがマウンドに立って、しっかりとストライクゾーンに投げ込んで、ビシビシと三振をとってバッターをアウトにし、(負けちゃったけど)投手としての存在感を見せてくれたのを見て胸がすっとした。
いま彼は野球をやるという選択をとおして、小学生という時代を経験しているわけなんだけど、投手ってほんとうにとっても良い経験だと思う。

なぜなら、身体というものはなまもので、コンディションというものもなまもので、ピッチングはいつでも変化しているのに、ストライクゾーンに球を投げるという、”揺れて動きつづける動的なもの”の中に、”常に一点だけを狙うという静的な部分”のあることを、ひとりでじっくりとやれるから。

他のスポーツは、やっぱり反射というものが大事になってくるけど、野球ってまあ、投手が投げないことにはすべての動きが始まらないというスポーツなので。そういう意味では、前は囲碁や将棋に近いと書いたけど、もっと考えてみるとゴルフに近いような気もする。

だいぶバッターアウトを取りながらも、一度球が高めに浮き出してフォアボールを連発し出した時があった。前は、そういう時、ベンチから見てもはっきりとわかるほどくさった表情をしていたし、そこからぐだぐだになって交代というパターンだったけど、最近は定まらないピッチングをしながらも、あまりそういう感じにはならず、辛抱強くただ投げ込んで、やがてまた調子を取り戻す、というところを見せてくれるようになった。

くずれないピッチングをすればいい、というのは確かにそうだろう。でも、彼の身体も心も、とりまく空間も時間も、すべてがなまものでうつろい変化していく。やっぱりこれからもときに大きくときに小さく、くずれてしまうこともあるだろう。

くずれてもいいんだな、そのままで、やっぱりたんたんと投げ続けるしかない。だって「もうやです」って泣きながらマウンドを降りるなんて不本意なはずだ。次は入る。次はぜったい入る。次こそストライクだ。そう思いながら、じょじょに立て直していくしかない。そしたら、そのうちいい風も吹いてくる。

そういう経験を、彼は野球で、わたしはべつのやり方で、他のひとたちはまたそのひとだけの経験とやり方で、みんなやっているわけだ。

ひとつだけたしかなことは、くずれても自分で立て直せるということを知っているひとは強いってことと、その経験をつめばつむほど「くずれそうだな」というかすかな兆候や微細な変化にすぐに気がついて、即座に立て直すための自動調整能力というものが養われていくということ。

それは、かんちゃんみたいにマウンドで経験してもいいし、そういう「本番感」のない日々だったら、自分の身体の欲求に「即座に」対応する、という訓練をするのがいいと思う。

その訓練、ということに関してはまた明日書いてみます!
いつも読んでくださりありがとう。今日も楽しく書けました。多謝〜!あんにょん!



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