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418.修羅場のひとつやふたつ超えててもらわないと人は使い物にならない


修羅場って別に、色恋だけじゃなくってよ?
自分の中での修羅場だよね。なんでもいいのだ。機能不全家族で育ったとか、借金地獄だとか、メンタルやられて死にかけたとか、浮気だ不倫だ離婚だ病気だ失恋だ倒産だ投獄だ失業だ、もう、なんでもいいんです。

なんかあるでしょ、不幸自慢的なやつ(笑)。そういうのちゃんと人生の前半で済ませておかないと、そいつは使い物にならないよ。って言ったのはわたしの敬愛するマツキヨ先生でした。

わたしは確か27歳のときに、マツキヨ先生が主宰していたエニアグラムの講座を千駄ヶ谷の彼の事務所で受けながら、なぜかエニアグラムのことはすっかり忘れてしまったけれどその「人生の前半で修羅場をくぐり抜けていないやつは、使い物にならない」という言葉だけを、とても大切に胸の奥にしまって帰ってきたのだった。

そのときのわたしは死ぬほど優しい穏やかな彼と、死ぬほどかっこよくて身体の相性もばつぐんだったけどギャンブラーな彼との間でフラフラしながら、会社員だったけど音楽ライターの夢もあきらめられなくって会社と専門学校をこれまたフラフラしながら、本当にこれから自分が誰とどんなふうに生きていくのかなんの希望も展望もない中で、よし!決めた!と思ったのだ。

結婚とか仕事とか天職とか自分探しとか、さておき。
とにかくわたしはこの人生で「使い物になる」人間で在ろう、と。

マツキヨ先生は「人並みに人生を生きる」とかそういう狭義の意味で「使い物」という言葉を使ったんじゃない。はっきりと、世の中には「使い物になる人間」と「使い物にならない人間」というものがいて、

使い物になる人間だけが、自分を生きることができる。
使い物にならない人間は、自分を生きることができないので、生きていないと同義だ。

ということを言っているのだと、わたしは理解したから。

あ、これを読んでもどうかわたしに「みおさん、わたしって”使い物”になってますか?」とか聞かないでくださいね(知らんよ 笑)。でも、使い物になる・ならないに関しては、昔からかなり一生懸命考えて取り組んできた領域なので、こんな感じが指標になるんじゃない?というのは言えます。

グルジェフの水素論についてマツキヨ先生が書いたものを参考にしているのだけど、この世界で「使える」「使えない」は、単純に”意識の成熟度”の話です。意識の発達度、と言い換えてもいい。そして、それは誰もが自分なりの修羅場(プロセス)をしっかりと歩むことで、しっかり発達されていくものです。
なので、誤解されないように言っておきたいのは、経過があるだけで優劣はないということ。


グルジェフの水素論って、人の意識レベル(思考・感情・身体)をオクターブに分けていく考え方。数字そのものに意味があるというよりは、記号的な見方なのかな?と思うけれど、たとえばこんな感じ。


水素96の人の特徴:
抑うつ的、無気力、どんよりしている。自分は世界・社会の被害者であるという認識で、生きづらさを抱え物事を否定的に捉えやすい。世界は優しくない、と信じているが、それは本人が世界に優しくないのを投影しているだけ。
口癖や思考癖は「〇〇さんはいいなぁ、わたしにはムリ」
親などからは結果を求められることが多く、プロセスや小さな一歩を褒められたり認められたりすることなく、100点じゃなきゃ愛されないという原体験があるので、小さな努力をした自分をきちんと見てあげることができない。
水素48の人の特徴:
96の人よりもやや抑うつ感は薄いが、常に受け身になりがち。仕事のできない指示待ち族がこれにあたる。基本的に他責。言われたことはやるが、言われなければやらない。自発性がなく、能動的に行動して成功を積み重ねた体験がないため、クリエイティビティを発揮しない。ちょっとした出来事や気分ですぐに水素96へと落ちる。
水素24の人の特徴:
タロットでいうところの騎士(ナイト)。修羅場体験を含めたある種の運命を自分で切り開いて生きてきたので、自己信頼感がある。自発・自立・能動性。物事や刺激に対して前向きに反応し、創意工夫を持ってことにあたる。会社にいたらエリート社員だし、個人でなにかスタートさせてうまくいくとしたら最低限ここラインでないと厳しい。
水素12の人の特徴:
24が騎士(ナイト)だとすると、12はキング・クィーン。24の求心力となる存在。カリスマ、トップアスリート、24レベルの人々を束ねる経営者。職業的悟りに到達している専門家。


誤解されないようにもう一度言うけど、経過があるだけで優劣はない。誰もがこの96から12の数値を必ずひととおり経験しているし、常にその数値だけに固定して止まっているものではないです。ホント、誤解なきよう。


どのステージにいるにもかかわらず、さらに「軽やかな」状態というものはあるし、ざっくり「そういう人」という風に分けましたが、それぞれの数字においても「思考24(ひらめきが必要な時にやってくる)」「感情12(強い運命的な恋愛感情)」「身体12(トップアスリートがゾーンに入った身体状態)」など、思考・感情・身体に分けられつつ状況においても異なります。

また、村上春樹の小説やクラシック音楽といった、何世代も語り継がれるようなアートや作品は水素12(あるいは水素6)の要素を多分に含んでいて、その時代のみ短期的に消費されるポップミュージックなんかは水素24がほとんど。
一瞬流行るけど、継続と定着の力を持たずに消えていくものは水素24の要素を含んだ水素48、とかね。


わたしはよく「知性(思考)・感情・身体と意識は別ものなので、アイソレーションしようぜ」的なことを言ってるんだけど(言ってるんですよ)、それはひとえに

そこがアイソレーションできてないと、使い物にならないんで。

と、思っているから。

どんなダンスであれ「ダンスをする。ダンサーになる」と決めた人がいたとして、ステップや技の前に、アイソレーション(isolation)を習得しない人がいるだろうか。身体のパーツ・細かい部位・関節のひとつひとつが完全に分離・独立して動かせない状態の丸太のように固まった身体が、ダンスにおいて使い物になることは絶対にありえない。

のとほんとうに同じ意味で、思考と感情と身体が丸太のようにつながっているとせっかくの修羅場体験も「使い物になる」ためのプロセスになり得ないので、とってももったいないと思うのです。
せっかく生まれてきたんだから、修羅場を超えてやりたいこと見つけて、使い物になろう。


JIM肉体改造、15日目。

朝:カフェラテ。梅干しと昆布のオートミール粥。
11 : オートミールクッキー1枚
昼 : トマトソースのオートミール粥
15 : オートミールクッキー3枚(手作り)、ミルクティー
夜 : 鯖の塩焼き、新玉ねぎ・わかめ・ミョウガのサラダ、オクラのナムル、大根と油揚げの味噌汁、オートミール米化

んー。なんか生まれて初めて下腹が凹んできたかも〜。ライザップみたいなシックスパックは目指してないけど、女性らしいきれいなお腹になりたい。



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