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大学生の私が考える、「農業」の話。

今日はちょっとカッチリした文章を書こうと思う。今の私の決意みたいなもんだ。
ふーん、と思いながら読んでほしい。
(かなり、かなり長いので注意。)


タイトルからも分かる通り、私は農業に興味がある。農家になろうと決めたわけではないけど、農に携わることを将来やりたいと思っている。

私は、持続可能な農業を実現したい。

この、「持続可能」は2つの意味を含んでいる。
1つは、農家さんの数を維持できる、という意味で持続可能。
もう1つは、環境負荷が小さい、という意味で持続可能。

まずひとつ目について。
農家さんの数がどんどん減っている。数年前から耳にしてはいたが、あまり気に留めていなかった。秋田に引っ越してきて、地域の農家さんから話を聞く中で、それが急に現実味を帯びてきた。

あきたこまち、で有名な秋田。少し歩けば至るところに田んぼがある。でも同時に、高齢化、でも有名な秋田。体力の衰えや、後継者がいないことを理由に、農業を辞めてしまう農家さんが後をたたない。このまま農家さんの数が減っていったら、どうなってしまうのだろう。

米づくりという、大事な大事な産業を失い、若者がいなくなった町は、消えて無くなってしまうかもしれない。

そしてそれは、遠い未来の話ではなく、数十年後に起こりうることだ。

秋田だけではなく、他の県でも同じようなことは起こるだろう。食べ物を自国で生産するのが難しくなった日本は、さらに輸入に頼るかもしれない。その輸入が、他国で起きた戦争や、食糧難や、災害によってストップされたら。

食べるものが無くなってしまうかもしれない。

農家さんの数を増やすことは、そんな未来を作らないようにするために必要だと思う。こんなこと、私が言えた(書けた)ことではないが、どこかで共感してくれる人がいると思って書く。

農家さんの大切さがほとんど認識されていない日本社会に、私は腹が立っている。

怒りだけじゃなんの解決にもならないから、これからどうやって農家さんの大切さを広め、農業をやる人を増やすか、考えていこうと思う。

知り合いの農家さんから聞いたところによると、農業を辞めてしまった農家さんが使っていた機械や、持っていた土地を使えば、少ない初期コストで農業を始められるのではないか、とのこと。莫大な借金を背負って、ゼロから農業という未知の世界に踏み出すよりも、そちらの方がハードルが低くて良さげだ。

ふたつ目について。
畑で食べ物を育てていたら、当然、雑草が生えたり虫が寄ってきたりする。でも彼らは農作物の成長を邪魔したり、商品として出荷するのを邪魔する存在である。だから農薬を撒いて、彼らの悪影響を取り除こうとする農家さんがいる。これは仕方のないことかもしれない。

でも、その農薬は土にたまっていく。雨が降れば水に流されて、川や海に出るだろう。人工的に作られた化学肥料が、自然の生態系に流れ出たら、少なくとも良い影響はないと思う。

そしてそれ以上に心配なのは、その農薬を撒いている農家さんたちの健康だ。必然的に、直接農薬を浴びて、吸うことになってしまう。

近年、有機農業やオーガニックという言葉をよく聞くようになったのは、こういう背景があるからだ。農薬を使わないということは、雑草や虫と対峙して、自分の手で取り除かなければいけないということ。農薬を使わずにお米を育てている農家さんのところに、稲刈りのお手伝いに行ったことがあるが、ひと束つかんで鎌で刈ってみると、半分以上が雑草でガックリ。なんてこともあった。

そうやって、手間をかけて育てられているから、その分オーガニックのものは高くなってしまう。でも、ストレスの多い環境のもとで成長してきた農作物の味は、段違いに美味しい。値段、という基準が私たち消費者にとって、とても大切であることは、分かっている。それでも、美味しさや、環境への影響という他の視点ももって、普段食べるものを選ぶ人が増えてほしい。

環境への負荷、というところで話しておきたいことが、もうひとつ。

お肉などの畜産物を作るために、とても、とても大きな量の資源が必要だということ。そして、多くの温室効果ガスの排出を伴うこと。

豚や牛は、水やエサを食べて生きている。主にエサとなっているのは、とうもろこしや大豆だ。人間も、もちろんとうもろこしや大豆を食べる。しかし、とうもろこしなどの農作物を作るためには、水や土壌などの資源が必要だ。農地を作る必要もある。これらの資源は無限にあるものではないから、農作物を作れる量には限りがある。

つまり、人と家畜のあいだで、食べ物をめぐる争いが起きるかもしれない。

農地を作るために森を切り開くことや、牛がゲップをすることで、温室効果ガスも排出される。農業が環境へ与える影響は、私が思っていたよりもずっと大きくて、重い。

これは、ひとりやひとつの国が抱えるにはあまりに大きすぎる問題だ。自分に何ができるのか、なんて正直見えていない。でも、この問題を知ってしまった以上、自分にできることはやり尽くしたい。

もともとお肉より魚が好きだった私は、1年前くらいからお肉を食べる量を減らした。小さい変化でも、1年続けたら、かなり大きな変化になる。

私と同じことを、無理してまで誰かに真似してほしいわけではない。ただ、この問題を知った時、「自分に何ができるかな」と思いを巡らせてみてほしい。


ぷはー
緊張したー

これを書くのは、かなり勇気のいることだった。
ずっと、言葉にしたいと思っていた。
今書かなかったら、いつ書くんだろう?と自分に問い、
なんとか言葉にできた。

ここまで読んでくれた人が、どれだけいるのだろうか。

ここまで目を通してくれたあなたに、心からのありがとうを伝えたい。

ありがとう。

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