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emotion

スケッチ30日目。何となく始めたスケッチシリーズも今日で完結。思い返すと早かったなあという感想が出てくるのだが、不思議と制作していてそう感じることはない。

旅の思い出とシリーズ完結のあれ(どれ?)で、物思いに耽ってしまったのでタイトルは「emotion」。順次進行って邦楽のバラードっぽいよなあと思いながら、使い込まれた王道のコード進行は何故だか人をエモな気持ちにさせてくる。好きだよね、こういうの。よくも飽きもせず聴くよね、と自身に言い聞かせながら打ち込む。うるさいな、と思いつつ内声の音は自分好みに変化させて終わり方もちょっとモダンに。好きなものは、誰が何と言おうと好きなのだから仕方ない。

emotion 2022.11.9

抽象画を始めてから一番いいバランスの画ができたような気がしている。真ん中のちょっと心臓寄りの場所に明るさを持ってくるのはいつもの癖。何かを意味するというよりは、情緒という表現にわりと近い画ができたのが嬉しい。自分の中にあるものと、少しは向き合えたと手応えのある1ヶ月だった。


あとがき。
1ヶ月このシリーズをやってみて、最初は実験的な曲も書いたりして、何が好きなのか、どういうものを書きたいのかをひたすら手探りで引き当てるような感じだった。ので、7日目ぐらいから病んでいた。若干スピリチュアルな事柄かもしれないが、自分の中にある触れてはいけない次元…みたいなものもないわけではなさそうだった。一週間ぐらいで回復してそこからは、わりと気持ち的にも自由になれた。精神のデトックスという方が伝わりやすいかもしれない。

あまり人に勧められるものではない気がしているが、いつもと違うものを、と思った時は何故そう思うか、そう思う理由を書き出し、自身に問い正してみると、案外答えが近くにあるかもしれない。理論で解決するタイプの人と、感覚で掴んでいくタイプの人がいると思うので、もし理詰めで疲れてしまった人はこの日記帳のやり方も悪くないと思う。
ルールは自身で決めていいが、音数は少ない方がよく、制限時間を決める。最初は曲にならないかもしれないが、続けていく内にどこかできっかけが生まれる。そこにさえ辿り着けば、あとはそこからやりたいことや次の課題が出てくると思うので、また続ける…の繰り返し。一週間でも随分変化が見られるので、私のように路頭に迷った方はぜひ。


予想以上に興味を持ってくださった方が多く、嬉しかった。抽象画も並行して描いていたが、それも変化や心の憧憬が見えて楽しかった。使用したシンセサイザーの音も始めた頃よりずっとお気に入りになったし、私にとっていいことしかなかった。抽象画は引き続き、合間に描いて色彩感覚を養いたい。シンセのシンプルな曲も息抜きにまた書こうと思っている。


お読みいただき、ありがとうございました!


tohma

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