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motif

スケッチ24日目。プロジェクト画面をぼーっと眺めていたら、手の方が動いたので取り敢えず赴くままに打ち込んだところ、バッハのインベンションのようなモチーフが出てきたので、アレンジの練習をすることにした。これも二番煎じどころではないが、私の中では古めかしいものとモダンのどちらもあるようなイメージになった。

耳から聴こえる音の好みだけで判断しているので、全てを感覚だけに頼るのはやはり歩みが遅くなる。理論は攻略本のようなもので、時間があればそれがなくてもいずれ行き着くことはあるのかもしれないが、結局は同じ草むらを歩いているに過ぎなかったりするので、新しいものや刺激を求めて歩き回ることは必要。大きな地図じゃなくていいけれど、地図は持っておいた方がいい。

motif 2022.10.27

神社や寺を訪れた際に、金と焦茶が混ざったような色合いのものを見ることがよくある。建物や飾りなどを長く保つための金属の部分だと思うのだが、その重厚感が好きだったりする。印象派のような淡い色も好きではあるが、私のイメージに近いものはどちらかと言えば多分こっち。日本人の私が想像する昔にも色々あるが、西洋の文化を導入した後の日本ではなく、それ以前の和の要素が強く残っている文化財をよくイメージする。この画は、もう少し暗くて重厚感がもあってもいいような気がする。

歴史にそれほど興味関心が高かったわけではないが、最近はそこから受けるインスピレーションや流れ、変化、みたいなものが面白いように自分とリンクしていく。まあそりゃ人間社会に生きているので、そうなんだけれども。ただ、こんなちっぽけな人間も歴史の一部に成り得るんだなと思うと、まだまだ捨てたもんじゃないなと思ったりもする。何者かになるんではなく、人間としてどう生きるか。それは他の人間にはない、自分だけの世界、歴史を築いていけるものであると信じている。

とても大きなことを言っているように読めるけれども、これぐらい前向きな方が人生は楽しいと思っているので、いつもこんな調子である。ここに書かれているものは誰かの受け売りのものも沢山あるが、その誰かがいなければ、私はこうして自分自身について考えることはなかったかもしれない。そう思うと、先人とその知恵は本当に偉大なものだ。


tohma


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