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株価と女性の価値

お金の勉強をしている方が多い昨今、ご存知かとは思いますが……。株価の場合、「多くの人が信じることが現実になる」のだそうですね。私は知らなくて、面白いなと思って↓。

このところ、日本の株価が高騰。人間の評価についても、何かの功績があると「株が上がった」という表現をしますよね。

日本は女性の株が大幅に安いと感じます。「多くの人がそう信じている」からでしょうか。

ニューヨークで感心するのは、ドアなどでは男性が必ず譲って、先に通してくれること。ホント徹底してます。女性より先に通ろうものなら、大幅に「株を下げ」るでしょうね。

一方、日本て正反対。帰国したときに、電車でびっくりしたことがあります。目の前の席が空いたので座ろうとしたら、乗りこんできた若い会社員ふうの男性が突進してきて、さっと座ってしまったんです。

ビックリし過ぎて固まりました。ニューヨークでは男性に席を譲られることも割とあるので……。

こちらの男の子は、"Respect women(女性を敬え)"と言われまくって育てられるというのも、現実を見れば信じられる話。

だから、昨今のアメリカ男性は窮地に立たされているのです。「自殺の8割は男性」と、深刻。ハーバード大学医学部精神科医のKanojia博士によれば、ウツ病からの自殺は15%だけ。主な原因は、「男性は苦しみを外に出してはいけない」と思わされているので、コミュニケーションが取れないことだとか。
(“男性危機が進行”↓ 聴きやすい英語ではないけど、親しみやすい内容)

うまくいかず苦しんでいる男性には、「そうか、今まずいんだね。どうしたらいいかな」と言ってあげるべきなのに、「男なんだから素晴らしいよ、文句言うな」と言ってしまうので、ますます追い詰められるのだそう。

「女性を立てて、ちゃんとしなきゃ」というプレッシャーなんでしょうか? 私は「かかあ天下」で名高い群馬県で小学生まで育ったので、ちょっとわかる気がします。

小学6年生の臨海学校でのあるシーンが、とりわけ印象に残っています。クラスメイトのM子が、海水浴中にクラゲに刺されたんです。先生たちが救護に集まってきましたが、男子たちが何をしたかというと……。クラゲをみつけてきて、砂浜で寄ってたかって、木の枝で滅多刺しにしてたんです。「このやろう!」とか口々に叫びながら……。

最初は復讐劇を頼もしそうに見ていた女子たちも、あまりの勢いに呆れて「もうやめなよ」と言い出したほど。

そのM子は、秋にとある事件に巻き込まれて亡くなりました。教室で寄り集まってすすり泣く女子たち。男子たちは、他のクラスから覗きにくる野次馬を追い払う役にまわっていました。

辛いのはみんな一緒なのに、男子は大変。実は最近、そのクラスの同級生Oくんと、卒業式ぶりに会う機会がありました。何十年ぶりの挨拶もそこそこにOくんが口にしたのは、M子のことでした。

私はM子と親しかったけど、OくんがM子と話しているのは見たことがありません。それでも、あのクラスの全員にとって、M子のことは忘れ得ぬ傷なんですね。

話が外れましたが、それぐらい「女性を立てる社会の男子は大変」……と言いたかったのです。

そこへいくと、立ててもらえる日本の男性(群馬県外)は最高でしょう。ニューヨークに来た当時に同宿した、こちらで成功しているコンサルの日本人男性が言っていました。
「アメリカに来てそこそこやっていても、男だといずれ日本に帰ってしまう。女性は残る人が多い」

それは頷ける話です。男性にとっては、アメリカより日本の居心地が断然いいはず。(レディファーストしなくていいし!)

さて、日本男女の株価の動向は、今後どうなるのでしょうか? 私の家では、当初こそ夫はモラハラ全開で私のキャリアを邪魔してきましたが、今では逆転。家事は全部やってくれるし、協力的です。

お仕事環境でも、長く生きてみると隔世の感があります。出産後に音楽事務所に再就職した頃(1990年代)は、かかってきた電話に出ると「男の人いる?」とよく言われていました。「女のお前じゃ話にならん」という意味です。「いません」と言うと、ガチャ切り。

それが、5年後(2000年代)には違いました。「男の人いる?」が完全になくなったわけではないけど、いないと言うと「じゃああなたは◯◯(アーティスト名)のことわかりますか?」と言われるようになったんです。

現在では、女性上司に男性の部下なんて普通になっていますよね。女性の株は上昇の一方?

ただ、表面的に男女平等を謳ってはいても、額面通りなのかは懸念。私の娘も総合職で、すいぶんお仕事に打ち込んでいるようだったので、つい心配で口を出したことがあります。

「会社では女性を重用してはいても、結局男性に期待していることが多いかも。その辺、気に留めておいた方がいいんじゃない?」と……。

すると娘は涼しい顔で答えました。「そんなの当たり前じゃない」と……。え……結構びっくりです。てっきり機会均等どっぷり世代、と思っていたので……。

ミレニアル世代の「多くの人が信じること」が娘と同様だとすると……女性株上昇の予想はハズレそう。

日本男女の株価は、容易に動くことはないのでしょうか!?