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Lycian Way ~アフターストーリー~


アンタルヤ

トレイルの終点に到達した僕は数100m戻ったところにあるキャンプ場で一泊することにした。
翌朝、ヒッチハイクでアンタルヤの市街地まで向かう予定だ。
今日は一人で打ち上げ。
と言っても、サンドイッチとリンゴとコーラである。
宿泊したキャンプ場の名前は忘れてしまったが、恐らく「Kezban’s Guest House」と言う名前だ。(Google mapで確認)
近くにはキャンプ場が2.3か所あった。
あるキャンプ場は冷えたジュースが置いていないということで却下。
また、あるキャンプ場は最低でも1週間泊まらないといけないということで却下。
そのため、自ずとハイカーはこのキャンプ場にたどり着くことになるだろう。
ただ、このキャンプ場に宿泊する人たちはハイカーよりクライマーの方が多かった。
近くにクライミングスポットが多くあるのだろう。
実際、このキャンプ場の近くで岩の壁を登る人の姿があった。
Lycian Wayを歩き切った直後の僕とは対照的な喜び方をしていた。

一人で打ち上げ。
クライミングを楽しむ人。

翌朝、アンタルヤの市街地へ向かう。
バス停までは歩くと距離もあったので、ヒッチハイクが成功しなかった場合、バス亭まで歩くとこを覚悟してキャンプ場を出発した。
アスファルトの道路にでて直ぐに車の走行音が聞こえてきた。
あまり期待していなかったが、とりあえず右手の親指を上げて抜群の笑顔で向かってくる車にアピール。
すると車は僕の前で丁寧に止まってくれた。
なんと。
開始3秒でヒッチハイク成功。
これは自己最速記録である。
これほどまでに早く成功すると、逆に不安になるものだ。
しかし、その不安を他所に乗せてくれた方はとても良い人であった。

乗せてくれたおじ様。

車を走らせること30分。
アンタルヤの市街地に到着。
昨日予約したホステルへのんびり向かう。
道中、ケバブ屋さんで昼食を食べて歩くこと30分。
予約したホステル「Deer Hostel」に到着。
安いし綺麗なホステルだ。
部屋には2段ベットが二つ、僕以外女性であった。
カーテンもついているのが素晴らしい。

この街には2泊する予定だ。
そのため、2日分の食料の買い出しへ。
豪勢に外食を楽しみたいものだが、あまり所持金がないので外食は一日1食と決めていた。
買い出しに行っても、買うものは決まっている。
パンとツナとジュースである。
トレイルが終わってもなぜかこいつらを手に取ってしまう。
安心感からくるものなのだろうか。
ただ、トレイルで食べていた時の方が断然美味い。
この時、身体的に疲弊している時の飯は何を食べても美味いということが分かった。

リュックも綺麗に洗った。
買い出し。
安定の食事
ホステルの中庭でチルアウト。

2日目はアンタルヤのオールドシティを観光し、お土産を購入。

アンタルヤのオールドシティ
オールドシティ
石堀アクセサリー店のおじさん
一日1食の貴重な外食。
チャイは欠かせない。

3日目は移動日。
この日の19時発の夜行バスでギョレメへ向かう。
ギョレメはカッパドキアで有名な街である。
トルコに来たなら見ておきたいと思っていた。
飛行機だと2万円ほどするため、8000円ほどで行ける夜行バスをチョイス。
ただ、10時間ほどかかるため厳しい戦いになるだろう。
少しでも快適に移動する為、慎重に空席を確認。
バス最後部の5人掛けの席はそもそも予約することが出来なかったが、最後部の5人掛けの席は大抵リクライニングが出来ないので問題ない。
その一つ前の席を確保。
実質、客が座れる最後部の席である。
これで、快適なバス移動が可能になる…はずであった…。

日本人…ですか??

「メトロ」という大手?のバス会社で高速バスの予約をした僕は出発の時間までホステルで時間を潰すことにした。
既にチェックアウトは済ませているが、出発までの間、荷物を預かってもらっていた。
それに、中庭まで使わせてくれた。
さらには、チャイとビスケットまで頂いた。
何て素晴らしいホステルなのだ。
アンタルヤに来る際は是非泊まって頂きたい。

そんなこんなで中庭で時間を潰していると、一人の女性が現れた。
彼女もホステルのスタッフにチャイを勧められてティータイムを始めた。
スタッフが僕の分のおかわりチャイを注ぎに行った時、その女性が声を掛けてきた。
僕はびっくりした。
声を掛けられたことに驚いた訳ではない。
その言葉が日本語であったからだ。
しかも、西の訛り。
まさか、アンタルヤで日本人と出会うなんて思ってもいなかった。
カッパドキアでは出会うだろうなと思ってはいたが、早くも日本人と出会うことに。
しかも、同じホステルで。
最初見た時は、中央アジア系の人だと思ったが生粋の日本人らしい。
どうやら彼女(ゆみこさん)は世界一周の旅をしている旅行者のようだ。
ウズベキスタンに行った際は、現地人と勘違いされたと言っていた。
そりゃ、日本人の僕が見てもその辺りの人だと思ってしまったのだから、現地の人が勘違いするのも無理はない。
記憶が確かであれば、エジプトからトルコに来たばっかりと言っていた気がする。
その後は母親と合流して、トルコ観光を楽しむとも。

彼女とユンさんぶりの日本語トークを楽しんだ後は、安いケバブ屋さんで夕食を済ませて別れた。

さぁいよいよ高速バスの時間だ。
ここから地獄の時間が訪れるとは…

頂いたチャイとビスケット。
世界一周中のゆみこさん

地獄の夜行バス

ゆみこさんと別れた僕は、夜行バスのチケットを購入したバス会社「メトロ」の店舗へ。
どうやら、ここからミニバスで大型バスの発着場へ連れて行ってくれるみたいだ。
辺りを見渡してもバス待ちをしている人の姿はなく、本当にここであっているのか不安になったが、とりあえず一服して待つことに。
ミニバスを待ってる間にタバコくれおじさんが現れ、お金まで要求してきた。
僕は「オンリーシガレット、シガレット イズ セカンドマネー」という自分でも訳の分からないことを言ってあしらったりと、程よい暇つぶしをしていた。

ほどなくして、それらしきミニバスの姿が見えた。
向こうもこちらに気づいたのか、荒々しくクラクションを鳴らし手招きをする。
これがトルコ流のお迎えスタイルか。
豪快である。

ミニバスの中で揺られること30分、大型バスの発着所に着いた。
早速ギョレメ行のバスに乗り込むと、同じホステルに泊まっていたインドネシア人の男性の姿が。
席が離れていた為、少し大きな声で会話していると、「お前らうるせーぞ」と運転手さんに叱られてしまった。
クラクションは荒々しく鳴らすが、車内での談笑には寛容ではないようだ。
当然、夜行バスに乗っている以上は静かにしているのがマナーである。
それはどこの国でも共通なのだろう。
その後は二人とも静かに眠りに着いた。

地獄はここからだ。
車を走らせて数時間経った頃、トイレ休憩でサービスエリアのような場所に着いた。
皆用を足し、することもないのですぐにバスに戻る。
そして、サービスエリアを出発すると交代の運転手さんがサービスでコーヒーを配りだした。
どうやらこのバスにはドライバーが二人いて、サービスエリアごとに交代するシステムのようだ。
夜行バスでコーヒーの支給とは、寝させる気がないのか、客の利尿作用を高め、それをいいことに複数回サービスエリアに寄り、タバコ休憩を増やす為の作戦ではないのか、と色々変なことを考えてしまった。
どんな意図があるにせよ、気分転換出来るから良しとする。
コーヒーを配り終えた一人が、バス最後部の五人掛けのシートに横になった。
「なるほど!バス最後部が予約できなかったのはドライバーを休憩させるためなのか!」と、どうでもよい謎が解けた僕は再び眠りに着こうとするも、トルコの夜行バスはそう簡単に僕を眠りに着かせてはくれなかった。

というのも、ドライバーは僕の方に足を向け横になっている。
その足からとんでもない異臭を放っている。
あまりの臭さに後ろを振り向くも、ドライバーは既にイビキをかいて寝ている。
それに彼は革靴を履いていた。
こんな暑い時期に革靴を履こうものなら、それは雑菌繁殖万歳である。
そんなこともあって、僕は空席になっていたドライバーの頭側の席に移動しギョレメまで耐え忍ぶ覚悟を決めた。

この時に自分の足の臭いも嗅いでおこうと、足の裏を向けたら靴下に綺麗な穴が開いていた。
トレイル生活を支えてくれてありがとう。
と労いの言葉をかけ眠りに着いた。


サムライ再び

地獄の夜行バスがギョレメについたのは、早朝5:45分。
辺りはまだ暗く、かなり肌寒かった。
アンタルヤからの気温差に体はびっくり。
インドネシア人の彼は、歩いて行けるほど近いホステルを予約していたらしく早朝にも関わらずホステルに向かっていった。
僕が予約したホステルは、少し離れたところにある。
それにチェックインは14時頃である。
ひとまずどこか休憩できる場所がないか辺りを見渡すと、ひと際輝くカフェを発見。
早速そこへ避難する。
どうやら朝方に到着する夜行バスの民の避難場所として5:30からオープンしているらしい。
勿論Wi-Fiも完備。
一大観光地と言うこともあって少々値は張るが、この気温の中、外でお日様が上がるのを待つことを考えると背に腹は代えられない。

この日初めての客となった。

カフェラテを飲んでまったりしていると続々人が来店してきた。
ようやく外も明るくなってきた頃だ。
ふと視線を横に向けると、僕の席の隣に見覚えのあるロゴのバックパックが置いてあった。
それはモンベルである。
トレイルを歩いていた時にモンベルのバックパックを背負った人とは遭遇しなかった。
ここに来て我が国きってのアウトドアブランドであるモンベル様を拝めるとは思ってもいなかった。
肝心なとこは、誰がこのバックパックを背負っているかである。
僕は横目で、その持ち主が席に戻ってくるのを見張っていた。
すると、持ち主が戻って来た。
なんと、若いアジア系の男性ではないか。
日本人ぽくもあるが、韓国人ぽくもある。
僕は思い切って、「こんにちは、日本人ですか?」と声を掛けてみた。
すると彼は「はい。」と答えた。
なんと、2日連続で日本人と遭遇するとは。
彼の名前はヒロ。
ゆみこさんと同じく世界一周中のバックパッカーである。
どうやら彼は日本と韓国のハーフらしい。
僕が日本人ぽくも韓国人ぽくもあると感じたのは間違いではなかった。
彼はこの日の宿を決めていなかった。
そのため、「一緒の宿に泊まる?」と提案してみた。
二人で泊まればその分安くなるだろう。
彼は快く提案を受け入れてくれた。
そうして僕は彼と2日間行動を共にすることになった。

テラスで奇妙な楽器を演奏していた男性。
名前はミチカ。
僕も混ざって演奏してみた。
ギターのような楽器を弾いているのは妹。
サズというとトルコの楽器らしい。

空飛ぶ風船

宿のチェックインを済ませた僕たちは、ギョレメの街を少し散策。
ギョレメと言っても中心地から少し離れていることもあり、期待感は薄目である。
そして、あいにくの天気である。
しかし、想像以上の景色が僕達を待っていた。

宿からみた街並み
非常に風情がある。
雰囲気の良いローカルレストランで昼食
Ortahisar Castleからの眺め
カッパドキアを感じる。
絵になるヒロ君
次の航空券を購入中のヒロ君
宿に戻りティータイム
夕食は久しぶりのカップ麺

翌日は朝日に照らされる気球を見る予定だ。
カッパドキアに来たなら空高く飛ぶ無数の気球は見ておきたい。
どうせなら気球に乗ってみたいものだが、ツアーの参加費が高いという理由で断念。
それに高所恐怖症である。
そのため空高く飛ぶ気球に乗ったとて、満足に景色を堪能できる気もしなかった。
とは言っても、気球が飛ぶかどうかは運次第。
天気が悪ければ飛ばないだろうし、風速もほどほどでなければならない。
なんとしても空飛ぶ気球をこの目で見たいが、こればっかりは神頼みである。
抜群に良い日に気球を楽しみたいなら、多くの徳を積んでおいた方が良いだろう。
是非、日本にいるうちにゴミ拾いから始めてみてはいかがだろうか。

その後は、レンタサイクルでギョレメ国立公園内を回る。
至る所に存在する奇岩を見る予定だ。
レンタサイクルなら値段も安めで、適度に体を動かせて気持ち良いだろう。

そんな感じの計画を立て、翌朝に備え早めに就寝。

翌朝、日の出前に起床。
眠たい目を擦りながら気球が見れるであろうポイント≺Red Valley≻へ歩いて移動。
30分ほどで目的地に着く。
朝の散歩は気持ちが良い。
なんて言いたいところだが、あいにくの気温の低さと寝起き直後の二人は無言でとぼとぼ歩く。
Red Valleyに着いた頃には徐々に太陽が昇り、辺りを赤く染め上げ始めていた。
気球を上げる準備をしているのか「ゴォォォォ」と言う音が静寂を掻き消す。
これは空飛ぶ気球を拝めると確信し一安心。
ほどなくして、少しづつ気球が空を舞い始めた。

気づけば無数の気球が空を覆い始める。
恐らくどこからでも見えるだろうが、Red Valleyに来て正解。
僕の真上を飛行する気球。
RPG感漂う。
着陸態勢に入った気球

念願の気球を拝めた。
写真では伝わりずらいが、かなりの迫力であった。
是非、実物を見に行って欲しい。
そして、高所恐怖症でない方、お金に余裕のある方は是非気球に乗って頂きたい。
上空から見下ろすカッパドキアはさぞ美しいだろう。

爆走カッパドキア

カッパドキアのメインイベントを無事満喫した僕らは宿に戻った。
Red Valleyからの帰りはヒッチハイク。
素敵なイギリス人夫婦が乗せてくれた。

さぁ、宿のチェックアウトを済ませたらいよいよカッパドキア観光だ。
宿の前でタクシーを呼んでいた女性と相乗りでバスの発着場へ移動。
こちらがお願いして相乗りを提案したにも関わらず、タクシー代まで払ってくれた。
なんとありがたいことか。

ひとまず、自転車を貸りれそうなお店で値段を聞いてみる。
アップダウンの道が多いから、自転車よりバイクの方が良いという。

情報収集した後は、ひとまず発着場にあるカフェへ。
サンドイッチとチャイを頼んで作戦会議。
ここでヒロ君が本領を発揮。
彼はオーストラリアのワーホリ経験者で、来年からは留学エージェントとして働くと言っていた。
昨日泊まった宿にチェックインする際も、料金トラブルにあったが持ち前の英語力と強気な姿勢で難なくトラブルを解決した。
頼もしすぎる。
そして、ヒロ君のコミュニケーション能力も爆発し、店員さんと急接近。
店員さんにこれからの予定とこれまでのいきさつを話すとある提案をしてきた。
どうやら、知り合いがレンタルバイク屋をやっているという。
そこなら安く、バイクを借りれるという。
とても親切な女性の店員さんである。
僕らは彼女の提案を受け入れ、バイクをレンタルすることした。
早速、迎えが来てくれレンタルバイク屋さんへ移動。
人力移動もここで終了。
僕らは、ハンドルをひねればどこまででも行けるエンジン付きの乗り物を手に入れた。
諸事情もあり、二人乗りで移動することに。

カフェで腹ごしらえ。
チャイは欠かさない。
さぁ出発だ。

僕もヒロ君も普通自動二輪の免許保持者だ。
しかし、僕は誰かを後ろに乗せて走ったことも、誰かの後ろに乗って走った
こともない。
二人乗りのデビュー戦が異国の地になるとは想像もしていなかった。
もう一つ心配事があるとすれば、走行車線が日本と反対なことだ。
まぁこの辺は意識して運転していれば問題ないだろう。

いざ出発。
久しぶりに風をきる感じが心地よい。
運転を交代しながら、カッパドキアの観光地を巡る。
時に道を間違え、時に犬に追い回されたりとスリリングな体験もあった。

絵になるヒロ君②

お昼ご飯は昨日と同じローカルレストランへ。
中心地に比べると値段もリーズナブルだ。

昼食
夕日に照らされた。

レンタル時間ギリギリまでカッパドキアを堪能。
最高の時間を過ごせた。
その後はバスの発着場に戻り、各々乗車予定の夜行バスの出発時間まで待機。
ヒロくんは僕が来たアンタルヤへ行き。アンタルヤ空港から次の国に向かうと言っていた。
僕はイスタンブールへ行き、3日後の帰国便に乗るまで時間を潰す。

先にヒロ君のアンタルヤ行きのバスが到着。
そして僕たちはお互いの旅の武運を祈り、それぞれの道へ進んだ。

おかしな奴ら

相変わらず夜行バスでの移動は大変だ。
ギョレメからイスタンブールまでは12時間の旅路となった。
幸いなことに、激臭を漂わせる運転手さんはいなかったが、バスは満席でろくにくつろぐことも出来なかった。

バスはアリベイキョイという街のターミナルへ。
そこから電車でイスタンブールの旧市街へ向かった。
予約した宿は旧市街にあり、歩いてモスクやバザールを巡れる距離だ。

昼過ぎに宿のチェックインを済ませた。
部屋は二段ベットが三つあるドミトリー。
アゼルバイジャン人とその友人のトルコ人、ドイツ人とフランス人とロシア人、さらに私日本人と国際色豊かなメンバーが揃った。
ちなみに基本的に皆上裸、もしくわパンイチでうろうろしている。

アゼルバイジャン人とその友人はトルコ人女性を引っ掻けようと士気高揚としている。
出かける前にはパツっとしたスキニージーンズに黒色のレザージャケットを羽織っている。
それにしても二人ともスタイルが良く、ナイスガイである。
アゼルバイジャン人の彼は、宿のオーナーからタトゥーマスターと呼ばれていた。
文字通り、全身にいかしたタトゥーが入っている。
勿論、顔にもだ。
僕がブレイキングdownでも活躍する瓜田純士の写真を見せると、「彼の方が多い」と一言。
改めて瓜田純士の写真を見れば、確かに瓜田氏の方が多い。
しかし彼を見れば、お主も大概だと思うのは僕だけではないはずだ。
彼は日本文化も好きであった。
特にアニメである。
北斗の拳の名セリフ「お前はもう死んでいる・・・・・」のモノマネは彼の十八番である。

その友人のトルコ人は、黙っていれば格好良い男。
と言うのが伝わりやすいだろう。
基本的に口数は少ないが、たまに大声で笑いだす。
ゲテモノ動画が好みらしく、ひたすらその動画を視聴しゲタゲタ笑っていた。

フランス人の彼は写真家である。
普段はスキー場で働いてるらしく、シーズン以外はあちこち旅をしているという。
「今年の9月に日本に行くよ!」と連絡があったが、あいにくその時期に海外トレイルに出かける予定が入っているので会うことは出来ないだろう。
せっかく日本に来てくれるというのに残念である。

ドイツ人の彼はすごく優しい雰囲気のある青年である。
体は大きく、それと同じくらい心も広い。
言い方は良くないかもしれないが、人造人間16号のような雰囲気である。
彼は新しいバックパックを探しているらしく、僕のバックパックを見てそれをえらく気に入っていた。
実際に背負ってみるも体のサイズが僕と違いすぎて、バックパックがはちきれそうでだった。

ロシア人の彼は豪快な男だ。
笑い方もゲラゲラゲラといった具合。
アゼルバイジャン人の彼と下ネタトークで大盛り上がり。

最後はこのメンバーでトルコ生活を終えた。
僕が言うのもなんだがクレイジーな奴らであった。
アゼルバイジャン人とロシア人の二人は下ネタでゲタゲタ笑い、
イケメントルコ人はゲテモノ動画で一人大爆笑し、ドイツ人と僕はギアトークで盛り上がり、フランス人の彼はその光景を傍観しているなんともカオスな状況であった。
飛び交う言語は、英語、ロシア語とたまに日本語のアニメ台詞である
しかし、これが異国に来たという感覚にさせてくれる。
これだから旅は辞められない。

また出かけた先々でこのような出会いがあるといいな。

カオスな部屋
左上フランス人、右上アゼルバイジャン人
左下ロシア人、右下トルコ人
僕のバックパックを試着中
タトゥーマスターとドイツ人の彼
宿の近くの安いケバブ屋さん
お店のスタッフ
宿の目の前にある商店
写真左の白い服を着た男性がゲテモノトルコ人。
中々のイケメンである。
その商店のホットサンドとチャイ。
基本的に朝ごはんはここで食べていた。
路上側転少女。
通り沿いのバイクのミラーをひっくり返すいたずら好き。


以上、Lycian Wayの記録でした。




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