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No.013 「あなたは婚姻できません。」

G7の中で唯一同性婚が認められていない国が日本です。
こんにちは、mintchoc(ミントチョコ)です。

今回のお題は「同性婚」。
賛否ある話題よね。それでも、私は人権の話だと思うのです。

兄弟姉妹から。子供から。孫から。甥姪から。教え子から。友人知人から。
時には恩師から。そんなあなたに関わるすべての人から。
「好きになった同性の人と結婚したい。」と相談を受けたら。
あなたはどう、返答しますか?
「いいじゃない、おめでとう、祝福するわ」といいますか。
「あら~、そんなのやめなさいよ、気持ち悪い。」といいますか。

今の日本が告げる言葉は一つです。
「あなたは婚姻できません。」

LGBTって言葉自体はここ最近知られてくるようになった言葉です。
でも、存在自体は、突如として発生したわけではないんです。
過去からずっと存在し続けていて、これからもずっと存在し続ける存在なんです。

「社会が変わってしまう」のではなく、今の社会にずっと昔からいる存在なんです。
20年、それ以上だって、声は挙げなくても、”ふうふ”として生活している方はいます。1組2組の話ではありません。
それが最近になって、可視化されてきただけの話です。
可視化されなかったのは、それまで人と人がつながるツールが少なすぎて、
「周囲に相談できない」「自分だけおかしいのではないか」と、
個々が抱え込んで苦しんで、諦めて、飲み込んできた結果ではないのかと思います。

キャラ設定ではない。
自分で変えられるものでもない。
自身ではごく日常のことに「後付け」でLGBTという名前が付けられて、
「あ~私はそのくくりなのか」となるんです。

婚姻制度、私はこの制度は相互扶助の制度だと思います。
「家族として共同生活を行っていくのだから、国も支援しましょう。
税金を優遇しましょう。だから、仲良く協力して生活してね。」
「片方が亡くなっても、遺産相続制度を設けるから、二人で築いた財産で
残りの人生も頑張って生きていってね。」
そんな優しい制度だと私は思っています。

それがもし、好きになった相手がたまたま同性だったというだけで、
「協力して共同生活してもいいけど、それぞれに税金支払ってね。」
「片方がなくなったら、全部親族の財産になるから、置いていってね」
「どれだけ長く一緒にいても、他人は他人。遺骨は親族のものだからね」
と、言うのでしょうか。

もし周囲から相談があるならば、私は同性婚ができる海外移住を勧めます。
「日本では、婚姻もできないし、世帯として家族として扱ってもらえない。
財産も法的に保護されない。認めてくれる海外に行きなさい。
認めてくれる国で、仲良く暮らしなさい。」

でもね、じゃあ海外に行くっていうことには簡単にはいかないんです。
「生まれ育った国」がやっぱり好きだったり、住むにはとても安全で便利な国です。友人たちもいます。家族もいます。できることなら、この国で生き続けたいと思うのは、不自然な事ではありません。
でも、居たいけれど。認めてもらえない。。どうしよう?と苦悩するんです。

あなたの周囲にはいませんか?
あなたが知らないだけではありませんか?
知ろうとしていないだけではありませんか?
手を挙げないのではない、手を挙げられないのではありませんか?
「だから存在していない」ということはイコールではないと考えます。

隣人の、親族の、あなたに関わるすべての人の中に。
LGBTの方がいないことの証明は、誰にもできません。

元秘書官のように「好き嫌い」はあるでしょう。
でも、個人の「好き嫌い」と、国が国民に強いる「好き嫌い」が一緒でいいはずがありません。

いつまで言い続けるのでしょうか。
「あなたは婚姻できません」

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