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映画・ドラマのレビュー

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映画・ドラマ・ドキュメンタリーなど鑑賞した映像のレビューと、作品から感じたことを綴ります。(ネタバレあります)
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#ドラマ

2022年心揺さぶられたドラマたち ー 韓ドラ、時々、日ドラとか

あっという間に2022年も終り。 今年はなんというか、不思議な一年だった。 今後の方向性が決まり、目的に向い地道に進んだ。シナリオコンクールやコンペに多数応募もしたし、シナリオ執筆で初めて報酬も得た。 そんな嬉しいことがあった反面、もがくことも多かった。悩み多きとでも言うか。。 そして年も迫り来る12月後半、人生初の入院を経験。 健康だけがとりえみたいな私としては青天の霹靂。昨日無事退院したけど、この経験もいつか落ち着いたら記録しよう。 何はともあれ、毎年恒例のドラマ

心の柔らかいところを突くドラマ『私たちのブルース』を振り返る

今更だけど、Netflix配信ドラマ『私たちのブルース』について感想を。 このドラマの魅力は、なんといってもヒューマンドラマとしての質の高さにある。 舞台は済州島。人々の素朴な日常と、その延長上に起こる出来事が産む葛藤を、普遍的な感情と共に丁寧に描いている。 そして、キャストが豪華! イ・ビョンホンをはじめ、イ・ジョンウン、ハン・ジミン、シン・ミナ、キム・ウビンなど錚々たる面々がキャスティングされている。 彼らの演技力こそが、この物語を上質なものにしているのは間違いない。

韓国ドラマ『社内お見合い』にハマる理由を考える

韓国ドラマ『社内お見合い』を完走。 ドタバタな格差恋愛を、笑いあり、ときめきありで描いた爽快なラブコメディだった。 ちなみに私、ドタバタ系ラブコメはあまり観ることがない。 大抵の場合、数話観ればどういう展開になるのかが予想できるので、好きな俳優が出演しているなどのプラスαがなければ、ほぼスルー。 でも、『社内お見合い』の評判があまりに良いので気になって開封。 期待値低で見始めたけど、これがめちゃくちゃ面白かった。 ということで、ここでは、『社内お見合い』にハマる理由

大人のための青春ドラマ『二十五二十一』のド直球が心に刺さる

Netflixで配信中の『二十五二十一』は、本日(2022年3月16日)時点で10話まで配信済み。 いよいよ後半の山場に向かって物語が展開する。 ここでは、ド直球な青春&スポコンが心に刺さる『二十五二十一』について綴ります。 1.「あざとさ」なしのド直球な展開が心に刺さるこのドラマのすごいところは、ド直球なところ。 それゆえに、涙する場面も少なくない。 たとえば、アジア大会でコ・ユリムと対戦し優勝したナ・ヒドが、世間の批判に晒された時。 ユリムの主張によって誤審疑惑

愛すべき女クク・ヨンスと『その年、私たちは』

『その年、私たちは』を完走。 がっつりチェ・ウンにハマった『その年、私たちは』。 その現象は、クク・ヨンスの存在なしには語れない。 なんと言っても、ヨンスがウンの魅力を引き出しているのは間違いないわけで。 ここでは、愛すべき「クク・ヨンス」を中心に、『その年、私たちは』について考察する。 1.高校時代のクク・ヨンスの愛おしさについてキム・ダミ演じるクク・ヨンスは有能な女。 仕事ができるチーム長として活躍している。 一方で、性格がキツくて人を寄せ付けない雰囲気が漂う。

『その年、私たちは』 Ep11-12 - ビギンアゲインにときめかないワケがない

『その年、私たちは』Ep11-12を視聴。 「シアワセな時間をありがとう!」と言いたくなる満足度。 もしかすると『その年、私たちは』は、『賢い医師生活シリーズ』以来の癒しドラマかもしれない。 これといった悪役が登場しない平和さもだけど、物語全体に優しい空気が流れている。新緑の季節を思わせる美しい映像も、癒し度がググ〜ンと上がる理由のひとつ。 ということで、「癒し」と「ときめき」が心を満たす、『その年、私たちは』Ep11-12について綴りたい。 1. チェ・ウンの言葉

韓ドラに始まり、韓ドラに終わるー2021年韓国ドラマの旅+αを振り返る

あと一週間で2021年が終わってしまう。 時の流れはなんと早いことか。 さて、一年のほとんどを巣ごもりで過ごした2021年。 昨年、「愛の不時着」で韓国ドラマ沼に目ハマった流れを引き継ぎ、韓ドラ三昧の一年だった。 と言うことで、今年のドラマ視聴総括をしておこうと思う。 1. 2021年ドラマの旅(50作品視聴、そしてほぼ韓ドラ)今年完走したドラマは、キリよく50作品。 昨年完走したドラマが26作品だったから、ほぼ倍のドラマを視聴したことになる。 我ながら、順調に韓ド

『九尾の狐とキケンな同居』とチャン・ギヨンの変遷について

1.ひたすらチャン・ギヨンに癒される「九尾の狐とキケンな同居」 亀足で視聴していた「九尾の狐とキケンな同居」をようやく完走。 同時並行視聴している作品多数の昨今、完走するのに随分時間がかかってしまった。 が、この作品には癒された。 特に、Netflixドラマ「地獄が呼んでいる」と並行視聴中には助けられた。 と言うのも「地獄〜」がタイトルそのままに地獄すぎて、視聴後気分がドーンと落ち込む。その度に「九尾の狐とキケンな同居」を観て心洗われ、そして救われた。 (辛いものと甘い

アラフォー女、仕事と恋と人生と 『恋愛ワードを入力してください』

「恋愛ワードを入力してください〜Search WWW〜」を完走。 「日本語タイトル、どうなのよ」とツッコミを入れてたくなるところはさておき、ドラマはめちゃめちゃ面白い。 38歳の非婚主義バリキャリ、ぺ・タミ(イム・スジョン)を中心とした、お仕事ドラマであると同時に、年下男とのロマンスにときめく。 個人的にはかなり共感性の高い作品だった。 ということで、ドラマの余韻を忘れないうちに「恋愛ワードを入力してください〜Search WWW〜」について感想を綴っておく。 1.ペ

『海街チャチャチャ』最終回-大切な人と過ごす時間こそが人生の喜び

『海街チャチャチャ』最終回を視聴。 最終回らしく全てが順調&前向きで、癒しのドラマ『海街チャチャチャ』らしい良きラストだったと思う。 見終えた瞬間から「チャチャチャ・ロス」が始まっているけれど、エピソード16で感じたトキメキを忘れないうちに『海街チャチャチャ最終回』の感想を綴っておく。 1. 美しき海街コンジンの風景が胸に焼き付くガムニハルモニのお葬式から始まった最終回。 ホン班長や街の人たちを温かく見守ってきたガムニが唐突に逝ってしまった。 大きな病気をしたわけでも

子犬顔「ホン班長」の悲しい表情に母性本能を刺激される-『海街チャチャチャ』Ep15

10月16日(土)23時頃に配信された「海街チャチャチャ」エピソード15。 癒しのドラマとして「賢い医師生活ロス」を埋めてくれたこのドラマも、いよいよ今夜のEp16の配信をもって最終回を迎える。 ここでは最終回への心の準備として、視聴ホヤホヤの「海街チャチャチャ」エピソード15について思うところを書いてみたい。 1. ホン班長「空白の5年間」の顛末全くマークしていないかった「AD キム・ドハ」に、ホン班長が殴られるという衝撃の場面をチラ見させて終わったエピソード14。

『イカゲーム』登場人物たちが "守りたかったもの" についての考察

Netflix配信ドラマ「イカゲーム」を完走。 鑑賞後、劇中で繰り広げられる「ゲーム」の参加者について、様々な感情を抱いた。 彼らの共通点は、人生の崖っぷちにいること、そして多額の借金を抱えるなど金銭的な問題を抱えていることだ。 そして、追い詰められた彼らには、デスゲームへの参加しか選択肢が残されていない。 それは、「死ぬかもしれないという恐怖」と「大金を手に入れ人生をリセットしたいという欲望」のせめぎ合いに身を投じることであり、それこそがこの物語の骨格にもなっている。

意地っ張りへジンがカワイイ乙女に変わるまで『海街チャチャチャ』

Ep10での告白を経て、ついにカップルになったへジンとホン班長。 Ep11-12は間違いなく恋する二人を堪能するターム。いわばサービス回だった。 ホン班長のヨキ彼氏っぷりとへジンの可愛さが惜しげもなく描かれていて、視聴者にトキメキとシアワセを提供した。 でも、ふと考える。 このドラマが始まった時、へジンはこんなにカワイイ女だったけか? いやいや、ドラマ序盤では、どちらかといえば「感じ悪い女」な部分がクローズアップされていたはず。 しかし、恋は人を変えるもの。 ここで

「海街チャチャチャ」のホン班長に癒される-キム・ソノの魅力について-

最近、「海風チャチャチャ」に癒されている。 正確には、キム・ソノに癒されている。 私にとっての「海街チャチャチャ」は、最強癒しドラマだった「賢い医師生活」のロス」を埋めてくれるありがたい作品でもある。 週末2日にわたって配信されるので、早くも半分(8話)配信済み。 毎週このドラマに癒されている私としては、もう少しゆっくり進んでほしいのだけど。 ともあれ、ここでは「海街チャチャチャ」からみる癒しの救世主「キム・ソノ」の魅力について綴りたい。 1.キム・ソノ演じる「ホン班長