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「ワーケーション」とは?メリット・デメリットからおすすめ地域3選まで徹底解説

最近、新型コロナウイルスの流行でテレワークが急速に普及しています。
そんな中、今注目されている「ワーケーション」を知っていますか。

つい先日、菅官房長官がワーケーションの意義を主張していました。

でも、「ワーケーションって何?」「どんなことができるの?」と知らない方も多いのではないでしょうか。

この記事では具体的に、以下の6つについて紹介していきます。

・ワーケーションとは
・ワーケーションとテレワークの違い
・ワーケーションのメリット
・ワーケーションのデメリット
・ワーケーションの事例(自治体・企業)
・ワーケーションにおすすめな地域3選

特に、旅行が大好きで国内や海外各地を回りたい人や、地方や移住に興味がある人は必見です!
これを読めばワーケーションについて詳しくなり、新しい働き方から今までの仕事や生活を一新することができます。

ワーケーションとは?

2000年代にアメリカで生まれた、「work(労働)」と「vacation(休暇)」を掛け合わせた造語です。ワーケーションとは、主にリゾートのような環境で休暇を取りながら働ける新しい働き方なのです。

日本人の有給取得率は、世界30カ国中最下位。実際に、「仕事に追われる毎日で休みがとれない」「周囲の人が休暇を取得していないため取りにくい」と感じる方も多いでしょう。

さらに、以前から日本の労働形態による労働生産性の低さが問題とされていました。欧米のようにバカンスを楽しむ文化がなく、休暇が十分にとれず仕事の効率が低下するという悪影響が出ています。

ワーケーションが日本にまで広がりつつある背景には、こうした問題が関わっていたのです。

ワーケーションとテレワークの違い

ワーケーションとテレワークの意味は、似ているように見えて意外と異なります。

テレワークは「tele- (離れた)」と「work(労働)」を組み合わせた造語のこと。インターネットやパソコンなどを活用した、時間や場所にとらわれない柔軟な働き方が可能です。

ワーケーションとテレワークの大きな違いは、「働く場所」。テレワークは自宅やサテライトオフィスなど、事前に申請した場所でのみ働くことができます。対してワーケーションは、ホテルやゲストハウス、ワーケーション施設などさまざまな場所で仕事に取り組めます。

ワーケーションのメリット

ここからはワーケーションのメリット・デメリットについて、それぞれ3つ紹介します。

仕事の作業効率アップ

リゾートのような場所で働くことができるため、普段と違う環境下で集中することができます。

自宅やオフィスでの作業でマンネリ化していた仕事の効率やモチベーションを向上させ、以前よりも意欲的に取り組めるでしょう。

家族やパートナーと過ごす時間を作れる

ワーケーションは休暇扱いのため、罪悪感を感じることなく家族やパートナーと観光地を巡って旅行を楽しむことができます。

会議や緊急の仕事などのスケジュールで、計画していた旅行を諦めてしまった経験はありませんか。ワーケーションであればそのような残念な事態を避け、大切な人と特別な時間を過ごせるでしょう。

日ごろ、仕事が忙しくてパートナーとコミュニケーションを取れていなかった人や、家族サービスに時間を当てられなかった人などに適した働き方です。

リフレッシュができる

旅先での仕事であれば、壮大な自然や美しい景色を眺めながら作業をすることができます。

仕事のオンとオフの切り替えがしやすく、気分転換にその地域を観光をしてみるのもいいでしょう。

実際に、旅行会社を中心にワーケーションが広がっているため、リフレッシュしやすいスポットがすぐに見つけられます。

ワーケーションのデメリット

次はワーケーションのデメリットを紹介します。

コミュニケーションを取りにくい

テレワーク同様、オンラインでのコミュニケーションは対面よりも少し不便だと感じる方が多いと思われます。

オンライン会議では声や表情のニュアンスが伝わりにくく、相手に与える印象が真意と異なり、誤解を与えてしまうこともあります。また、ネット環境によっては接続が困難になり、会議に参加できなくなる問題も生じてしまうのです。

労働時間を把握しづらい

ワーケーションは会社を離れて働くスタイルのため、自分で労働時間を把握する必要があります。

タイムカードもなく、勤務時間が上司に把握されにくいことが懸念されます。旅先での仕事のルールや、テレワークにおける勤怠管理システムが導入されているか確認することが大事です。
また、労働時間ではなく成果で判断する制度を利用することもできます。

仕事と生活の区別が難しい

ワーケーションは、仕事と生活が混在した働き方になり得ると言われています。というのも、先述したように労働時間が決まっていないことから、自己管理が仕事と生活を両立させる重要なポイントとなります。

作業に取り組む時間をあらかじめ決めて置いたり、休暇中はメールを通知オフにしたりといった工夫をするのがおすすめです。

ワーケーションの事例

ここからは、日本でもワーケーションを導入している自治体や企業の取り組みについて紹介します。

企業や地域は、ワーケーションを推奨することによって新しい働き方を受け入れ、労働の生産性向上や地域活性化へと前進しようとしています。

自治体の事例

和歌山県の白浜町では、積極的なワーケーションの誘致がされています。
2つのサテライトオフィスを設け、地元をPRするための活動としてワーケーションを取り入れました。実際に、東京のオフィスと比較したところ、生産性が上がった企業が多かったそうです。

また、複数のIT企業を県内に誘致すると同時に、美しい自然に囲まれたリゾート地も満喫可能なワーケーションの環境に向けてインフラを整えています。

企業の事例

日本航空(JAL)では2017年7月から1年のうちの7~8月の最大5日間、パイロットや客室乗務員を除く社員のワーケーションが可能になりました。さらに、大手旅行会社やカーシェアリングなどの旅行に携わる企業が積極的に推奨しています。

ワーケーションの導入によって仕事と休暇を両立させ、企業収益を上げる新たな試みですね。

ワーケーションにおすすめ地域3選!

では実際に、ワーケーションをするならどこに行くのがいいのでしょうか?
リゾートのように落ち着いて、癒やされながら仕事のできる地域を3つ教えます!

1:八ヶ岳(山梨県・長野県)

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山梨県と長野県の県境にある八ヶ岳。星野リゾートでおすすめしているプランの1つ「星野リゾートリゾナーレ八ヶ岳」があり、壮大な自然に囲まれた環境でリラックスしながらストレスフリーな仕事ができます。

八ヶ岳周辺の観光スポットも充実しているので、家族や恋人と訪れることをおすすめします。

2:函館(北海道)

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観光地として有名な北海道の函館市には、ワーケーションのできる施設があります。夏も涼しい気候のため、「暑さで仕事がはかどらない」と困ることもありません。

ランチに新鮮な海の幸を堪能し、夜は仕事のリフレッシュに「100万ドルの夜景」を見てはいかがですか。

3:下田(静岡県)

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サーファーが訪れることで有名な、静岡県下田市でもワーケーションができます。

最近、下田の魅力に惹かれて訪れた人たちが、地方創生のためのまちづくりイベントを開催したホットな地域です。

天然温泉が疲れた体を癒し、歴史を感じる町並みでの散歩はきっと仕事の息抜きの支えになるでしょう。

ワーケーションを始めましょう!

今回は「ワーケーション」の概要とメリット・デメリット、おすすめの地域などを紹介しました。

この記事に挙げられている以外にも、ワーケーションにぴったりな場所は国内海外問わずたくさんあります。ぜひあなたもワーケーションを始めてみませんか?

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