どんなに辛い事でもずっとは続かず、いずれ陽に展開していく。
中国語でも成語で「塞翁失马」
「塞翁が馬」と言われるように、
「何が禍福に転じるかわからない」とありますよね。
日常に置いても
楽しい、嬉しい、辛い、悲しい
ことが繰り返しやってきます。
太極図(陰陽図)でみるといつでも陰と陽がぐるぐる回っています。
易経の教えでも、
どんなに辛いと感じることも、その現状がずっと続くことはなく、
いずれ陽に展開していくとあります。
もちろんその逆もありますね。
この太極図を見ると…
陰(黒の部分)の中に「白い丸」があり、この部分で「学び」「気づき」を得られたら、陽に転ずるのです。
陽(白の部分)の中にも「黒い丸」があり、この部分で「驕り」「恐れ」があるといずれ陰に展開していきます。
なので、できるだけ、
陰の部分の期間は、短めにしたいですよね。
思い通りにならない、
こんなはずじゃない、
何で私がこんな目に…
と「不運、不幸」で解釈しているままだと
「陰」の状態に流され続け、陰での滞在時間が長くなります。
どんなに辛いこと、悲しかった、大変だった、残念だったことでも
「今考えると結局あれがきっかけだったな~」なんて事があると思います。
出来事の良し悪しは、のちに振り返った時に初めてわかるのですが
それが起きている時には良いか悪いかわかりません。
ならば、思い通りにならない現状をそこから得た「学び・気づき」を元に、早く「陽」に展開していった方が良いですよね。
私も1年半前に父が亡くなった時
成語「祸不单行」(災いは重なるものだ)
で、次から次へといろいろな事がありましたが、今となってみれば、
親戚の良い面が見えた(笑)などいろんな学びがありました。
易経によれば同じ状況はずっとは続かないのです。
「陰」の出来事でも、そこから何を学び、感じたか…
しんどいけれど気づきの機会です。
陽の流れに乗れるのは自分の解釈次第なのだ。
~今日の成語~
「塞翁失马」「祸不单行」
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