読書記録:旅の断片 若菜晃子
旅先を決めるときって、ここに行きたいだとか、あれがしたいだとか、だいたいにおいてメインとなるものがある。でも行ってみたら、それとはまた別のところで不意に感動する景色に出会ったり、人の優しさに触れたり、はたまたトラブルが起こったり、旅のハイライトは意外とメインにしていたものと違った、ということが往々にしてある。
この本には、著者にとってのそういう”断片”たちがいっぱい集まっていた。華やかさはないけれど、すっと心に沁みるような景色。人々との心温まるやりとり。注意しておかないと通り