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"画期的"なシェアハウスの事業例から見えた、潜在的な「欲」に目を向けることの重要性

近いうちに「シェアハウス」というものを
経験してみたいという気持ちがある。

家族や知り合いとの「同居」とはちがって
見知らぬ人間と一つの家に住み、共同で生活をする。
一般的なキッチンやお風呂、リビングなどを
共有。日々生活の中でコミュニケーションを取りながら、相手との仲を深めていくものである。

しかし今日僕が、
最近読み進めている「ビジネスモデル 2.0 図鑑」から、発見した『WeLive(ウィーリブ)』というシェアハウスは、これまた画期的なものである。

『Welive』は、コワーキングスペースやシェアオフィスを展開しているアメリカの企業『We Work Compamies』が運営している"コミュニティ重視"の居住スタイル。

これは、一般の「シェアハウス」のように
単なる「共同生活」を前提としてメンバーを募るものではない。
『WeLive』の居住スタイルは
「衣食住」のみならず各居住者が持っている職業
スキルや各々の趣味を共有しながら
「職」と「住」一体で積極的に交流をするという
ものである。

またその本によると、
居住者同士で同じアプリを用いながら日々情報を交換したり、居住者同士の交流を助けるコミュニティマネージャーという"ヒト"が存在するらしい。

それに加えて、住居を借りる時の一般的な「年単位契約」ではなく、「月単位」で部屋を契約することができるようなので、見方によれば「サブスク」的な感覚で「シェアハウス」というものを経験することができそうだ。

僕がこのサービスをみてワクワクしたのは、
単なる「シェアハウス希望者」だけでメンバーが組まれるという元来の意味合いではなく、

各居住者が「お互いの持っているものを日々生活の中で共有し合って、自分の知見や価値観を意図的に広げたい」という好奇心をもって、
シェアハウスという暮らし方を望んでいるというところ。

僕自身も日々様々な経験やチャレンジをして
自分の知見を広げていきたいという思いをずっと
持っている。



しかし、このような思いを持っている人間は
この世の中にたくさんいるはずだ。
あなたもきっと、その一人ではないだろうか。

本の中ではこのビジネスの事例について
「現代的なライフスタイルを志向するミレニアルズにささり、入居の希望が殺到している」と述べられているが、
これはけっしてミレニアルズ(2000年(千年期)を迎えてから成人や社会人になった世代)に限ったものでもないと僕は思う。

人間の生活というのは基本的に
「朝起きて(一人で)家で支度をし、何かの目的に向かって家を出て、いつもと同じ特定の何かをやってから、外が暗くなって来たら(一人で)家に帰ってきて、いつもと変わらない何かをしながらその1日を終える」というものである。

そしてその中で「どれだけ新しいことに気づき、ワクワクできるか」という部分が
人生の質を向上させるための一つの「要素」として機能していると考えている。

それだけが全てではないが
当然それが人生を生きていく上で
不可欠なものであることに変わりはない。

SNSによって充分に
人々の「承認欲求」や「自己表現欲求」は満たされた。

しかし個人的には、それらと同等かそれ以上に
まだ「満たされていない欲求」が人々の中に潜在的に存在していると考える。

それが上に述べた
「いろんな世界や様々な価値観に触れてワクワクしながら自由に生きていきたい」というものと、

もう一つは、
「自分の人生の過程や自分の成長を俯瞰して
それらを楽しみながら生きていきたい」というものである。

もしかしたら、後ろのものに関しては
僕が異常に強く意識しているだけかもしれない。

ただ、現在進行形で進むしかない自分の人生を、要所要所で自分の頭で「整理整頓」しながら次の段階へと進めていきたい!
と願っている人はそんなに少なくないはず。

普段慣れ親しんで時に感情移入しているような「映画」や「アニメ」、「ドラマ」などとはちがって、我々の人生というのは「展開」が予測できない。

その結果、今現在自分には何が見えていて、
何が見えていないのかすごくぼんやりしており、
その時々の感情に流されてしまう。

まさに、「終わり」はあるが
自分の中で「終わり」の見えない物語を
ただひたすら歩んでいるような感覚である。

そしてこの「自分の人生を一から段階を踏んで俯瞰しながら物語として自分の人生を進めていきたい」という欲求は、現時点ではまだ完全には満たされていないものだと僕は思う。

今回の事例からは大きく話が逸れてしまったが
これからより
「自分自身の気持ちと向き合いながら」生きていくその重要性が高まっていく中で、

自分の中に眠っている"潜在的な欲"に
今以上にもっと目を向けていくべき時代が
来ているのではないかとひそかに考える。

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