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新卒・勤務経験無しのネガティブ野郎がどこかに就職するのは不可能って思ってたけど、トルコにある日系企業が拾ってくれたって話(2)

−そして圧迫面接の会場へ向かう。

「私なら大丈夫!ハッピーエンドって決まってるじゃん」っていう天使と、

「社会で不必要な人間の行先なんてあるわけないのよ」ていう悪魔が

頭をぐるぐるしてて緊張で死にそうだった。

到着してすぐに、適性テストをうけることになった。内容は殆ど覚えてないけど、トルコ語と英語だったと思う。

流れ的にはこんな感じ。

1)適正検査

2)部署担当者との面接

3)人事課長・係長の面接

4)直属上司になる課長の圧迫面接(ラスボス)

1)適正検査

確か可もなく不可もなくな点数だったらしい。事前に担当者が「そこまで重視されないから大丈夫!」ってきらきらな笑顔で教えてくれたので緊張せずにパスしました。

2)部署担当者の面接

このひとが車で迎えに来てくれた人だったので、特に緊張はしなかった。ただただ励ましてくれた。この人がいたから内定もらえたんだと思う。

3)人事課長・係長との面接

係長は日本留学経験のある人だったので、時々日本語で日本での思い出を語ってくれました。ここも終始和やかで、とちゅうから「あれ、これ楽勝で受かるんじゃない?」って気持ちになった。

4)直属上司になる課長の圧迫面接

見た目からしてなんか怖い。不良が大きくなったみたいな、そんな風貌。

しかし彼は日本人だったので、どこかで心が通じ合うんじゃないかと、私は思った。

そしてそれは甘かった。

「Neden Turkiye'ye geldin?(なんでトルコにきたの?)」

「Burada senin ne isin var?(ここでどんな用があるの?)」

にこりともせずに続く質問にたじたじだった。大半がトルコ語で続く。

全身冷や汗かきながら、いつもだったらもう少し流暢に出てくるはずのトルコ語が出てこない。

必死に返答すしてたけどボロボロだった笑

そして最後に

課長「趣味とか特技ありますか?」

私「トルコ語とテニスです」

課長「絵とか書くの得意ですか?」

私「全く得意じゃありません、むしろ苦手です。」

課長「じゃあこれから言うものを絵で表して下さい」

???????????

え?

絵?

ホワイトボードが目の前に置かれ、ペンを持たされた。

課長「それでは、上から順にみかんとりんごと机を書いて下さい。」

震える手でホワイトボードみかんとりんごと机を書きました。

課長「へーやっぱり下手だね」と、なんだか嬉しそう。

私「絵下手って言ったじゃないすか」なんかプツンと切れる笑。


課長「じゃあまあ今日はとりあえず大丈夫です。質問がなければこれで終わります。」

絵下手って合否に関係あるのかないのかわからないまま、面接は終了。結果は後日とのこと、、、、

首をかしげながらイスタンブールに戻っていきました。

翌日、また担当者から連絡があり、

「最終面接にきてください。次は副社長との面談になります。」

あの課長はラスボスじゃなかったんかい、って思いながら後日またその小さな街に行って面接を受けました。

副社長さんはとてもいい人で、面接はスムーズに。

そして、

内定をいただきました!!

その瞬間、長いようでとても短かったニート生活終了の鐘が鳴り響いてました。

「社会から必要とされてるんだ」っていう安心感が心の底から溢れてきて、嬉しくて死にそうだったのを覚えています。

ちなみに親友は大学院の進学を決めて、それに向けて動き始めた時期でもあります。

二人とも、人生の次のフェーズのスタートラインに立ちました。

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