ミニド製作所

子どものころ憧れた電車の置き物を作っています。 自分で設計したとおりに、部品すべてをプ…

ミニド製作所

子どものころ憧れた電車の置き物を作っています。 自分で設計したとおりに、部品すべてをプラバンからカッターで切り抜いて手作りした模型を紹介しています。

最近の記事

利益追求の果てにあるもの

 このところJR東日本への苦情をニュースでよく見る。いち企業としては(五街道始め日本で1番の生活動線をいち企業が握っていることが問題だが)、みどりの窓口閉鎖も京葉線の快速減便も、本数削減も列車ワンマン化も、利益を追求するための効率化であることは誰でもすぐにわかること。  だけど、利益追求の先にあるものって何だろう。「経済の話」で書いたけど、お金は何かと交換するための手段であって、お金を表す数字の印刷自体が目的ではない。利益の先にある「究極の目的」が人の幸せでなければ利益それ

    • 経済の話

       お金の循環によって、みんなの暮らしが救われることを「経世済民(けいせいざいみん)」という。これが「経済」の語源。  ところで、カスハラが話題になっているが、果たして「客は偉い」のだろうか。経済の原点をわかりやすく伝えるとこんなふうになるとおもう。 ◆1 ぼくは白米屋さん、あなたはみそ汁屋さん。ぼくは毎日、白米だけを食べて過ごしている。あなたは毎日、みそ汁だけを食べて過ごしている。ぼくとあなたが偶然に出会ったら…。誰もが考えるのは1食ずつの交換。出会って以降、お互いの分を交

      • これ以上の進化はほんとうに幸福?

         リニア建設で地盤の水位が下がっているという。JR東海はあらゆる手段でこれを解決して建設を進めることだろう。    日本の技術革新を応援しリニア開業を心待ちにしている人はたくさんいるだろうけど、ぼくはリニアカーに全く興味がない。興味がないというより、そんなものは無いことが望ましい。  ぼくの好みとしては、文明と暮らし・機械と人のバランスは、2000年あたりまでの数年間がベストだったようにおもう。スマホが普及してからはいろんなことがつまらなくなり、特に日本人はスマホと引き換え

        • 103系は「電力バカ食い」なのか

           103系はしばしば電力を大量消費しているように書かれ、省エネの敵であるかのような認識をもつ人も少なくない。その根拠は209系のアピールポイントであった、 「この電車は従来の半分の電力(47%)で走っています」 というステッカー。  事実、209系の走行電力は、理論値として103系の47%まで下げられるようだ。ただしそれは京浜東北線で使用した場合のみだ。開発陣にとって、もっとも都合の良いデータがこれだったのだろう。    意外に思われるかもしれないが、103系の電動車1ユニ

        利益追求の果てにあるもの

          壊すか、捨てるか。文化財の保存

           僕にとってのスターだった、山手線と京浜東北線の103系電車。たくさんの模型や玩具、本やDVD、文具やイラスト・アイコンなど、ここまで愛された電車はほかにあるだろうか。自分が好きなせいもあるが、この電車が存在しない鉄道なんて、日本が世界に誇る鉄道として何の魅力があるのかと思ってしまう。    多くの日本人は、世界遺産や国宝になっている城や寺などを誇りに思うだろう。だがそれらが現存しているのは、昔の日本人が〈残す〉という偉大な決断をしたからだ。現代の僕たちはそれを傍観しているだ

          壊すか、捨てるか。文化財の保存

          和田岬線の103系、動く状態で保存してもらえないのかな。費用がかかるのはわかるが、お金に代えられない文化財だとおもう。 もっともたくさんの玩具や模型が作られ・書籍に収められ、絵と描かれ、写真に撮られた、日本でいちばん愛された電車ではないだろうか。

          和田岬線の103系、動く状態で保存してもらえないのかな。費用がかかるのはわかるが、お金に代えられない文化財だとおもう。 もっともたくさんの玩具や模型が作られ・書籍に収められ、絵と描かれ、写真に撮られた、日本でいちばん愛された電車ではないだろうか。

          103系60周年記念モデル

          103系60周年記念モデル