辿り着いたのは、「半オーダーメイド」
こんばんは!
124年ぶりの節分ということで、地元の方に「蒔いて食べなさいね」と落花生を頂いたのに、うっかり職場に忘れてきてしまって落ち込んでいます。
なので、わたしの節分は例年通り明日になりました。中窪です。
本日のテーマも引き続き、昨日よりテストが始まりました、「地域世帯キッチン」に至るまでの経緯について。
【前回までの流れ】
<若者への漬物定期便>
↓ 漬物そのまんまの需要がない…
<泊まれる発酵建築>
↓ 助成金に頼ろうとするも、正しい認識・資源不足で断念
<???>
助成金に目がくらんでしまったことを反省した後、一体どこへ向かっていったのか?
今回で完結編になりますので、本日もお付き合いいただければ幸いです。
「伝えたい」だけじゃ駄目だ
再び方向性の再検討を迫られた私たちは、事業化プログラムの講座やメンターの方のご意見を受けて、改めて大事なことを整理してみました。
【私たちがやりたいこと(ミッション)】
▶楢葉のお母さんたちの「漬物」の技術・美味しさ、その食文化そのものを継承していくこと
【私たちに求められていること(需要)】
▶???
するとご覧の通り、「何をしたいか」が中心となってしまいすぎて、「何が求められているか」について、しっかりと検証する視点が抜け落ちていたことに気が付きます。
伝える伝えない以前に、「これが必要!欲しい!」と思ってもらえなければ始まらないよね…ということで、まず考える出発点となったのが、そう、これまでの店舗営業での生の声です。
定期便の話をちょこちょこと横で聞いていた市川さんが、
"俺、お医者さんから食事気をつけなさいって言われてるけど、殆ど毎日コンビニ飯だからさあ。誰かが作ってくれた、栄養のあるごはんが食べられるならスゲー嬉しいよ。"
と零してくれたのをきっかけに、他にも数々の単身世帯のお客さんの言葉が思い出されるようになり、ある一つの仮説が立っていきました。
ありがとう市川さん。。。
ヒアリングの賜物: 本当に欲しいのは?
【仮説】
この地域の単身世帯は、食生活由来の健康不安を抱えている人が多くいて、そこには栄養バランスの取れた宅食サービスの需要があるんじゃないか?
これをもとに、「もっと掘り下げた生の声を集めねば!」と、ターゲットになり得る方々にヒアリングを重ねていくと、考えるだけでは思いつかなかった、想定外のリアルな「欲しい」の発見が沢山。
(当たり前ながら)完璧に思ったとおりの答えは返ってこない中でも、それらを整理し、あーだこーだと考えていくと、一つの結論が導き出されていきました。
そう、それが…「みんなの好みを反映した、半オーダーメイドの発酵惣菜定期便」です。
(この図は、先日のピッチで使用したスライドの一部です。より具体的なサービス内容は、またブラッシュアップした後にご案内させてください…!)
小さくも、確かにつづく循環を目指して
実は、ここに至るまでの過程もかな〜り割愛してしまったのですが、ヒアリングを重ねるにつれて、少しずつ目指していく先が見えてくるようになりました。それは、
「必要とされていること、すなわちこの地域の課題の解決に貢献しながら、私たちの想いを届けていくこと」。
具体的に言い換えると、地域世帯キッチンというサービスを通して、
「この地域の食生活における問題に取り組みながら、楢葉で見つけた大切な食文化(≒漬物、発酵の技術)を継承していくこと」
になります。
(ここでもピッチで使った資料を使い回す)
ようやく昨日テストが始まったばかりで、まだまだ解決しなければならない課題が山積みの試みではありますが、これらのビジョンの実現に向けて、迷いつつも一歩一歩進んでいきたいと思います。
皆様、どうぞ宜しくお願いいたします。
大変駆け足となりましたが、本日もここまで読んでくださりありがとうございました。風に飛ばされないよう、お気をつけてお過ごしください。
【本日のいちまい】
以前撮った、ミックスナッツの蜂蜜漬けとチーズの写真。
女将が作った美味しいまかないを食べられるのは、インターン生の特権です。
浜通りの魚をいただきます