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主婦が重曹片手に再出発!?映画『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』

7月17日(金)『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』をヒューマントラストシネマ有楽町で見てきました。
客席は一つ飛ばしの販売ですが、なんとほぼ満席です!
公開初日とはいえ、ちょっと驚きました。さらに先ほどヒュートラさんのTWITTERを確認したら、本日も満席が続いているようです。

他の上映作品『パブリック 図書館の奇跡』と『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』同じ状況のようです。

みなさん、映画に飢えていたのですね!!!

わたしも、この映画楽しみにしてたんです。


夫の愛人を目撃してしまった63才の女性が、スーツケース一つで家を飛び出し、小さな村でサッカーコーチとして働き始めるという物語。

病院から「ご主人が倒れました」という電話があり、駆け付けると病室には、見知らぬ女性が……。
看護師に「あら、てっきりこの方が奥様かと……」なんて言われて、無言のまま自宅に帰るブリット=マリー。

わたし、実際にこういう場面に遭遇したことがあるんですよ。

「お父さんが倒れたらしいから、一緒に病院についてきて」

母親に頼まれて、仕方なく10年ぶりくらいに父親に会いにいったのです。

その病室に見知らぬ女の人が座ってました。

その方は、「どうも~」って感じで部屋からフェイドアウトされていったので、母親は、何事もなかったように父に容態を訪ねていました。

当時25歳だった私でも、「あれ愛人じゃねぇか?」と思ったので、母もぜったい気が付いていたはずです。

でも、何事もなかったように振舞った。

母の場合、15年間別居していて、父が女の人と暮らしていることは知っていたと思います。
だから、逆に「絶対に離婚しないぞ」と頑なになっていたのでは?と、今となっては思うんですよね。

ブリット=マリーも、「夫には女がいる」と気づいているはずなんです。
妻のカンはそんなに甘くないですよ。
だけど、あえて追及はしない。

それが突然、「愛人」が目の前に物体として現れたとき、ウチの母のようにガン無視するのか、ブリット=マリーのように家出するのか……。

こればかりは、実際に自分が体験してみないと分からないです。

ブリット=マリーは、家出をして、小さな村でユースセンターの管理人職を見つけます。
だけど、現実の世界では、40年主婦だけをしてきたご婦人が就職するということは、なかなか難しいでしょうね。

40年間主婦として働いてきたキャリアを生かせる世の中だったらいいなと思います。ブリット=マリーは、重曹を使いこなし、いつも家の中を完璧にクリーニングしている掃除の達人なんです。
スウェーデンでも、重曹は主婦の強い味方だったという衝撃の事実!(笑)

会社で働くビジネスパーソンだけが、社会人というわけじゃない。主婦業も、キャリアとして認められる世の中ならば、ブリット=マリーの能力は高く買われてもおかしくないのに。

ブリット=マリーは、荒れたユースセンターを丁寧に掃除して、使える場所に変身させます。

サッカーチームの子供たちや、村の人々とうまくやりだしたブリット=マリーの元に、夫が訪ねてきました。
「帰ってきてくれ」という夫の訴えを聞き、彼女がどうするのか。

ブリット=マリーが選んだ新たな道を歩き出したとき、とびきりのカワイイ笑顔になっているのが印象的でした。


原作は、スウェーデンのベストセラーフレドリック・バックマン作「ブリット=マリーはここにいた」




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