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オンライン授業をつくるときはクリエイティブに試行錯誤を

この2年間、学校現場は大混乱でした
Zoomなどを使ったオンライン授業が始まり
慣れていない先生は苦労された方もいらっしゃると思います

しかし学校や教室でやっている授業を
そのままオンラインで再現しようとすると
それはやはりちょっと難しいですよね

だからこれからは
オンライン授業も対面の授業も
それぞれがメリット・デメリットあるわけだから
使い分けていく、ハイブリッド型を考える必要があると思います

たとえばオンライン授業だと
生徒が手元で何をしてるのかってわからないですよね
だからオンライン授業はダメだ、ではなくて
いいところを使っていくんです

ほとんどのビデオ会議システムには
画面共有の機能がありますね
だから、最初に先生が課題を画面共有して説明したら
あとは自由に考えさせる時間を持つ
そのあと生徒たちに発表してもらうなんてどうでしょう

あるいは、ずっと自宅でやっていた宿題について
オンライン授業ではそれの質問会にしても良いんじゃないでしょうか

もっとおもしろいのは
教室での授業では先生と生徒の立場が入れ替わることって
ほとんどありませんよね

でもオンライン授業ではそれが起こるんです

生徒のだれかを先生役にして発表してもらう
なんていうこともできるわけです
自分が作ったり描いたりしたものを画面共有して見せたり
調べたことを発表したり

一方的な教科書的な授業だったら
それこそ個別で一人でもできるけど
みんなで学ぶのであればオンラインの良さを活かして
集団でなければできないことを
ぜひ先生にはやっていただきたいです

私が中学生の時にグループ学習の時間があって
リレー小説を書くという授業だったんですが
その間先生は教室から出ていってしまっていた
でもその時間はすごく楽しかったんです

つまり先生は
子どもたちの一部始終を見張ってなきゃいけないという
意識は取り除かなければいけないと思います
オンライン授業がうまくいくかどうかは
本当にお互い信頼しあえているかどうかにかかっているのですから
特に先生が生徒を信頼してなければいけないですね

子どもたちが悩む時間も含めて
どれだけ自由に考えさせてあげられるか

そのためには「なんでもあり」という空気づくりが必要です

生徒によっては大人たちから
「そんなことをしてはダメだ」とか
「そんな口の聞き方をするな」とか
否定され、言動を制限されてきた子もいます

そういった子の場合は
自由な発言や発想が出てきにくかったりするんです
そんな子でも「ここでは怒られない」とわかれば
自己主張をするしどんどんアイデアも出てくる

学びってある程度はモチベーションが上がるように
雰囲気を盛り上げるというのはすごく効果的ですよね
みんなが「あー面白かったー!」と言うような
ウォーミングアップになる教材もあるし
授業中なのにすごく楽しくなってみんな笑い合ったり
そうやってちょっと興奮した後って
不思議と子どもたちはすごく集中して勉強したりするんです

だから先生も授業では自由度の高い空間がつくれると良いですよね
生徒がほんとにできないときは無理強いをしないというくらいの
余裕を先生が持ってくださったら良いなと思うんです

大事なのは
生徒ひとりひとりの調子が良かったり悪かったりするのを
ちゃんと見て理解して
ちょっと道外れそうなときには呼び戻してくれること
「なに困ってるの?」と声をかけてくれること

それが先生の役割です

学びって結局本人が自主的に行うものですから
読解力と粘り強さと適切なフォローがあれば
必ず学習は進むんです

だから先生は結果どうなるかを考えすぎずに
オンライン授業ではいろんな策を試していただきたいです
生徒と意見交換しながら
いかに柔軟にアイデアを出していけるかが
重要だと思います

2022.2.10
下向峰子

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