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「非認知能力」はなぜ重要?

下向 峰子

文科省が教育改革のなかで
「非認知能力」の重要性を提唱しています

この非認知能力とはいったい何か

わかりやすく言うと「点数で評価しにくい能力」のことです
判断力とか、発信力とか、考える力とか課題解決能力とか
つまりは「生きる力」のことです

そう考えると人間の能力というのは
ほぼほぼ非認知能力であるということです

しかし長い間日本の教育のなかでは
点数で評価することにみんな慣れてしまっていました
テストの点数が高い、つまりIQが高いということが
その人の能力が高いことを意味するような評価を
下す風潮になってしまっていたのです

IQは認知能力、つまり知識のことです
●●年になにがあったとか
計算したらどんな公式が導かれるとかいうことですね

もちろん知識は大事なのですが
知識だけに終わらないで
それを知恵、「智」にしていかないといけないんです

だから企業の採用なんかでも
偏差値の高い学校を卒業した人から選ぶなんてこともありましたが
それではいけないという風潮になってきました

なぜなら社会的な支障が出てきたからです
有名大学を卒業していても社会問題の解決はできないとか
社会活動のなかで不調和が起きたりとか

その状況を是正していくために
人間的成長のベースは教育ですから
教育改革は急がれていました

しかし現状の学校生活では
先生の役割は多岐にわたり、本当にお忙しい
休みもとれないし時間外勤務はどんどん積み上がるといった状況
逆に世の中の変化のスピードはすさまじいですね
そんななかで学校教育を非認知能力重視にするということは
なおさら置き去りにされてしまった

非認知能力の評価はとても難しいですから
相変わらず認知能力重視のままできていたんです

しかしこのままでは状況は変わらないと
文科省が本気で気づいたからこそ
いまここへ来て学校の評価制度で大きく「非認知能力」の重要性が
掲げられているわけです

文科省は定期的に教科書なども改編していきますが
それに加えて指導要領や評価基準なども変えなければいけない
これは社会の歪みを是正するために必要なことです

しかし「非認知能力」といっても
難しく考える必要はないんですよ

いままではIQで測ってきた能力に
EQ(Emotional Intelligence Quotient:心の知能指数)の軸を加えていく

例えば数学が得意な子がいたとします
その子が「自分はなぜ数学が得意なんだろう」という点に
目を向けるようになると
これは非認知能力につながっていきます

教科のテストの点で測るのは認知能力ですが
それだけだと今自分が0点から100点の間のどこにいるかを
知るだけのものになります

それを少し違う見方をすると
「自分は何も知らない」とか
「一生懸命やってないからわからないんだ」とか
「ここまではわかるけどここからはわからない」とか
そういうことがきちんと説明できるのは
非認知能力と言えます

シンプルに言うと
自分が何が好きで何が嫌いかをわかっているかどうか
これがないと先生や親に言われっぱなしで受け身になって
すべて受け流してしまうような状態になります

だからこそ
自分自身に向き合うことの重要性が
今叫ばれているということなんです

2022.6.10
下向峰子


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