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ただの飲食店経営者が中学校で授業してきたんだが、僕の方が勉強になってしまった話。

 先日、市内の中学校にて特別授業をしてきました。もう何度かしているけど今回は今までと違って「1学年全員対象」と言うことと、「テーマがない」と言うこと。

 対象人数は今までクラスごとだったのに今回は学年全員対象。そこは問題ないんです。

 問題は「テーマがない」と言うことですよ。今までは「地域活性化」とか「起業」とか決まってたから比較的考えやすいし、落としどころもある程度指摘されていたから良かったのに、いきなり自由に話してくださいって言われても・・・(苦笑)


 と言っても断る理由もないし、持ち前の「なんとかなる」精神で受けてしまったんですが、考え出すと、悩む悩む(笑)
 多少の制限(家族構成についてや学校否定など)はあるがあとは自由。


とりあえず今の中学生が何を聞きたいか考える・・・


 わかるわけがない!中学生の子供がいるならまだしも、うちには3歳と2歳の子しかいない。


僕が中学生だったら何が聞きたいか考える・・・


 時代が違いすぎる!そもそも僕が中学生の頃なんて大人に聞きたいことなんてなかった気がする。


 結局、自分の子供が中学生になった時を想像して、伝えたいことを話そうってなったんですが、今日はその講義の内容ではなく、ちょっと子育てについての理想を書こうと思います。


 みんな自分の子供にはどんな生き方をしてほしいとか、こういう風に成長してほしいとかきっとありますよね。
 けれど、それってどうなの?って話です。
 自分ができなかったから?
 それとも自分みたいになってほしいから?
 自分にできなかったことを子供に押し付ける?
 自分が正しいと思うから子供にも押し付ける?

 この意見には賛否両論あると思うけど、そもそも自分はどうなのか?


 例えば、「明るい子になってほしい」って思っている自分たちは明るいのかな?「子供の前では笑顔です」
 いやいや、子供いないときは笑顔じゃない。明るくないってことですよね。
 なんで??
 自分が明るくないから子供は明るくなってほしいって思ってるのかな??

 その子が明るくなるかどうかって絶対その環境だと思うんです。学校生活ももちろん影響あるだろうけど、家庭環境はメチャクチャ影響あると思うんです。


 たしかに、最初無理やりやらせたスポーツとか習い事で子供が超一流になっている人もメチャクチャいます。けど、その何倍も一流になれない子供もいます。最悪トラウマになる子だっています。

 そもそも赤ちゃんの頃の性格なんて大差ないんじゃないかな。多少の遺伝とかあるかもしれませんが、接している大人の性格が影響していると思うんです。

 子供は「親みたいになりたい」か「絶対親みたいになりたくない」の2択だと思うんです。


 中学生に講演会したときに思うんです。真剣に聞いている子。メモしている子。よく笑ってくれる子。寝ている子。話している子。よそ見している子。色々な子供がいるんです。
 性格だけの問題じゃないとは思うんですが、やっぱり話を聞かない子供って親が話聞いてくれてなかったりするんじゃないかなとか思ってしまうんです。


 結局ね。どんな子供になってほしいって願うんじゃなくて、どんな人と出会ってほしいかが大切なんじゃないかなと思うんです。だって周りの環境でしか人間の考え方って変わらない気がするんです。正確に言うとそれ以外でも考え方とか変わるんですけど、周りが明るい子ばかりだとやっぱり明るくなるし、周りがスポーツばかりしていたらやっぱりスポーツしちゃうと思うんです。

 だから、親が出会ってほしい人である必要があるんじゃないかなと思います。そして、多くのそういう人に出会わせる必要があるんじゃないかなと思います。


 ちょっと無茶な夢でもいいから夢持ってほしいと思うなら、親も夢をもたなくちゃいけないし、家にくる大人もそういう人がいいですよね。そうしたら夢を語るのが普通って思うじゃないですか。

 プロ野球選手になりたいって恐る恐る手を挙げた子がいたんですけど、挙げるのが恥ずかしかったって言ってました。悲しくないですか?夢あるのに言えない環境って。
 周りが「いいじゃん、いいじゃん。なれるよ!」とか「僕にもこんな夢があるんだ」とか言う環境だったら恥ずかしがらずに手を挙げていたと思うんです。

子供の夢

 

 僕が子供に望むことは、一番は元気に健康で生きてほしいってことなんでそこは親がある程度管理してあげたり注意していこうと思っています。
 あとはやりたいことをやってほしいし、色々なことに挑戦してほしいと思っています。
 だから僕はいつまでも挑戦する人間である必要があるし、妻にもそうなってほしい。おかげさまで妻は意欲的に挑戦する人になってきたと思う。僕がいくら挑戦する人でも妻に否定されていたら子供も否定されるのが嫌で挑戦しない子になってしまうと思うので妻に感謝です。


 子供になってほしい姿があるなら、自分がその姿であるべき。結局、言葉で説明するより、姿を見せるのが一番大切。


 「子は親の背中を想っている以上に見ている」




1人で開業して、ずっと独身生活を送ってきたので全て1人でできると思っていました。しかし、従業員、嫁に支えられ、今では子供にも支えられている気がします。1人の力には限りがある。1人でも応援してくれる人がいればずっと頑張れるんだと自覚しました。よかったらサポートしてもらえませんか。