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やっぱりバランスが大切なんだ〜ボディスキャンとアユールベーダと回復〜

こんにちは

冬以降家でこもって書き物ばかりしていたところ、微妙に風邪っぽいなどの具合の悪さが続いて、困っていた。大体娘と交互に軽い風邪をうつしあっている気がするのだが、風邪の手前の重だるさ・・の症状というか、そんな感じの症状がずっと続いていた。病院にも必要であれば行っているし、コロナではない。

あまりにだるいので、ヨガもサボっていたし、家から出て散歩することなどもあまりしていなかった。大体寒い冬は苦手なのだ。冬は活動レベルが下がりがちである。そういうタイプの人って周りには結構いる。

約束の仕事だけはこなす、というか、仕事のみに重きを置いてしまう傾向が昔からある。最近は、趣味のキャンプも自粛生活で行けなかったし、そうすると気分転換の幅が狭まってしまう。近隣の温泉に行ったり、それが精一杯の気分転換と言ったところか。

とある、講座でこの2週間はボディスキャンが宿題という課題を出した。せっかくだから自分もトライしようと、毎日20分程度のボディスキャンを実践し、記録を書いた。

ボディスキャンはいろいろある瞑想の中で一番苦手だ。なぜなら「だるくなる」「眠くなる」ので日中にやるとシャキッとしないのだ。仕事がはかどらん。トラウマを思い出すこともあり、印象が悪いのもある。出来ればそっとしておきたい感じもある。ただ、うまくいくときは、素晴らしく体との一体感そしてリラックス感が得られる。

「ああヨガだろうな・・必要なのは。」そしてボディスキャンでは、「頭は結構元気だけど、体は随分疲れてるみたいよ?」ってことに気づいた。

「体と心のバランスがね、悪いのよ。」ミーティング(12ステップ)でもずっと言っていた。ずっと気づいてはいたのだ。ヨガをやればきっと良いのだろうけれど、ヨガをやる気力が湧かない・・ そんな日々だった。ついに一念発起して、ヨガの先生に事情を話し、プライベートレッスンをお願いした。

不思議なことにボディスキャンをやっているうちに、ヨガがやりたくなったのだ。だるいなりに、いろいろ気づいたともいえる。MBSRは、ボディスキャン、瞑想、ヨガの順番なので、この順番を身体が記憶していたのかもしれないが・・

アユールベーダとヨガ

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ヨガの先生は、本格派の先生で、アユールベーダで体質診断をしてくれた。そこで私は、ヴァータとカファというのが比較的高いそうだ。以下に、教えてもらった3つの類型をしめす。

ヴァータ(風・動き):まばたき、呼吸、血液の流れ、歩く、走る、話す、乾燥性が強い、音が気になる、頭に響く、便秘、不眠、虚弱、おしゃべり、ガスがたまる

ピッタ(熱):消化 勉強を消化 理解力 酵素系 栄養物質を変化させる 老廃物を出す力 下痢気味 排出させる 空腹感を感じる 喉の乾き、不眠、発汗・脱水

カファ(土の水):安定性を高める(ヴァータ、ピッタは不安定)結合により土台を作る 潤滑油 関節の動き、なめらかにしてくれる 精神的な忍耐力、精神力が強く 寛容性がある
(足りないと。冷え性、過剰な睡眠、緩んだ感じ 口がネバネバ 冷え 鈍重感 ) 

要は、テンパリやすく、バランスも崩しやすい・・といったところか。今のだるさは、カファが悪さをしているという。アユールヴェ―ダに関してはまったくの素人なので、間違って理解しているかもしれない。興味有る方は専門の本を読んでほしい。この本わかりやすくて、よかった。


ヨガの先生からの、アドバイスとしては、カファが強くだるいときには、朝シャワー、乾風摩擦、ヨガ、ヴァータが強すぎるときは、乾いてしまうので、オイルマッサージ、ヨガ、脂質をしっかりとる・・だそう。そして、スクワットみたいな運動を朝50回はするようにいわれたけど、やっぱり10回くらいでサボっている(笑)

PTSDとの類似点

今、David TreleavenのTrauma Sensitive Mindfulnessのオンライン講座を受講中だ。彼は、マインドフルネスをトラウマ患者に安全に用いるためのやり方を教えてくれている。人に教える時にも役立つし、自己理解にも役立っている。


マインドフルネスを実践している時のPTSDのあらわれ方、あるいはPTSDの症状というのは、「アクセル(交感神経)と、ブレーキ(副交換神経)を両方同時に押している感じだ」・・というのだ。

これよくあった!・・特に、MSC(マインドフル・セルフ・コンパッション)でアタッチメント・トラウマにふれるとこうなる(汗) あ、あれもやっぱりPTSDのの症状だったのね? 具体的にいうと、汗をかくくらいテンパってドキドキしたあとに、足がだるーくなり、ねむーくなる(ブレーキ)でそのまま寝るとドン鬱になる(チーン) ので、動いたほうがいいというのがわかったのだが、これのことじゃないの?と思ったのだ。

何がいいたいかというと、自分の生活はいまだにこういうPTSDの症状的なことが起こっている・・ということだ。PTSDといっても、あれだ、慢性複雑性のアタッチメント・トラウマの未消化分がまだあるっていう感じだ。要するに高ぶりやすく、それを制御しよう(下げよう)として、ブレーキをかけているってこと。

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う――ん!最近の不調はこの繰り返しな気がする。特にトラウマについての文章などをかいていたから、微妙にテンパったなんていうのもあるのかもしれない。

自分の心と身体のトリセツ

よくマインドフルネスを教えているときに「自分の心と身体の取り扱い説明書」を作る感じですとお伝えするのだが、本当にこの通りだ。

仕事や、何か集中していると「〜すぎる」傾向があり、過集中になり交感神経優位となる。それに対して、副交感神経は、抑えようとしてブレーキを踏む。そしてだるい・・、風邪用症状などをだす。なので、あまり高めすぎず、下がりすぎずを維持することが大事なんだ。

これってあの、耐性の窓のことなんじゃないの?ってまた、PTSD理論で納得いく。

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PTSDでは、ストレスがかかると過覚醒Hyperか低覚醒Hypoになりやすく、マインドフルネスや、セラピーでこの真中の快適ゾーンを広げていくってことっていうのが趣旨なんだが、この表の。

そういうことか!と、なぜか太古の知恵であるアユールベーダの類型から、PTSDの耐性の窓を体感するという・・・おもしろい発見だった。

結局のところ「バランス」なのかな

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というわけで、結局のところ、仕事ばかりに集中して家にこもるのではなく、だるくなっても休みすぎず、朝シャワーを浴びて、散歩したり、人とつながったりしながら、家でどよーんと一人課題と向き合って自分にダメ出ししたりするような生活はしない・・ってことだなと理解したのだ。

どうしても、コロナ自粛で、私のような個人事業主にとっては、リアルで人と会う機会も減っている。オンラインですべてこと足してしまうと、運動不足にもなる。というような「澱が沈殿したような状況」だった・・と気づいた。これって、鬱の根っこというか、マインドフルネスの五蓋でいうと「眠気、だるさ」みたいなものと思っている。正体見たぞ!的な。こいつは、孤立を好み、ネガティブな自己批判をし、停滞、動かないこと、を好む。ここにずっといると、Rumination(反芻思考)に捕まってしまいますます動けなくなるというパターンにもなりそう。

マインドフルネスの実践でもそうだ。私は集中瞑想がADHDなせいなのか?とても心がしーんとして好きなので、どうしても呼吸瞑想をやりがちだが、時にボディスキャン、時にヴィパッサナー瞑想(観察瞑想)という風にヴァリエーションが大切なのだな・・と思ったし。

そんなこんなで、アディクションからもう大分回復したと思っていても、このようにPTSDの残骸みたいなものに振り回されることもあったりする。また、気づくとバランスがよくない・・なんてことがよくある。Y12SR(ヨガと12ステップのプログラム)のニッキ―マイヤーズは、ヨガのレッスンで「バランス取れてますか?」と繰り返し聞いていたな・・

こんな身体がポンコツなんだけど、愛おしいというか、人の心と体ってつながっていて、面白いな・・まるごと全部が、自分なんだな。身体を切り離さないようにしよう・・と思った。というわけで、サボりながら、ヨガはほそぼそと続けている。いつもどん底の身体を救ってくれるヨガのちかこ先生には感謝だ。

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神様、私にお与えください、変えられないものを受け入れる落ち着きを、変えられるものは変えていく勇気を、そして2つの物を見分けるかしこさを

これは自助グループの最後に唱えられる祈りで、ニーバーという人のものだ。

それにブッダが繰り返し主張する。「中道」。要するに、バランス、どちらかに行きすぎないこと。

またどんな自分も受け入れていくことが回復なんだろうなあ・・と。そんなことに、気づいた一連の出来事だった。









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