グッとくる相手はダメなんだって!?アディクションと恋愛問題
恋愛に苦労してませんか?
こんにちは。公認心理師&臨床心理士&マインドフルネス講師の小林亜希子です。最近、12ステップで関係性について考える自助グループに参加していまして、そこで考えたことをまとめておきたいと思います。
アディクションの根本は、「愛着の障害」だと私は考えています。そのため、愛着の問題が最も顕著にでる「親密な関係」においてアディクトは非常に苦労します。よく聞くのは、こんな感じかと・・・
私も20代は、非常に恋愛問題に苦しみまして、その頃に恋愛依存とかそういう本を読んだのですが、どれもピンとくるものがなく、特に「別れた方がいいのに別れられない」という問題に苦しんで、よい時代をロス(爆)しました。
グッとくる異性は気をつけた方がいいらしい
「あなたにとって魅力的と感じる人には近づかないようにしましょう」と、ある自助グループでは、言われています。
これ、私の臨床実感と自分自身の体験から強く思っていることです。
アディクションの自助グループにいて、よくアフターガールズトーク(爆)で、「匂う」とか「ピンとくる」相手が誰か裏で話していますが(汗)、そんな「生理的な直感」には従わないほうが幸せになれるらしいです。残念なことですよねー(汗)だから、一目惚れは絶対だめってことです。英語だと、「Chemicalなミスマッチ」みたいに言われてますが・・・
経験的にも、臨床的にも、一緒にいてハラハラ、ドキドキとときめきが止まらない!というタイプよりは、「あれ、この人といるとなんか落ち着くな?」そんなときめかないけど(爆)、「リラックスして本当のことが話せる・・・」「よくわからないけど、まるごと受け入れてくれる」というような人と一緒になったほうが幸せになれると思っています。
「ストライクゾーンど真ん中はダメ!ギリギリコーナーを狙え!」
ギリギリコーナーの方が、未解決のアタッチメント・トラウマを再演しないからです。脳の化学物質的にグッとくる、ときめく、匂う、色気を感じる人というのは、幼少期のトラウマティックな対人関係を再演している場合が多いのです!特に、アタッチメントに課題がある人が、この人と一緒にいられるなら死んでもいい!とか、おかしくなってもいい!みたいに夢中になる人とは、残念ながらうまくいかない可能性が高いです。
ダメな恋愛相手の6つの特徴(汗)
海外のグループで学んだのは・・・・嘘つき、相手が(依存症で)飲んでる・使ってる人、浮気者、混乱させる人、虐待する人、Looser(負けてる)は、相手に選んではいけませんと言われています。みなさんのお相手は大丈夫ですか?
まあ大体、アディクトが夢中になる人は上の項目が複数あてはまってるものなのです(爆) 色気とアディクションは正の相関がある気がしています(汗)でも暴力受けてたら離れないと!
寂聴先生ーーーーー(汗)
どうやって、別れるのか?
(1)DVの専門家に相談
関係性にDVがある場合は、専門家に相談することを強くお勧めします。そうじゃないと、別れる時が一番危ないです。全国にDVの相談窓口はありますし、そういう専門家からの支援を受けること、正確なDVの知識を得ることが大事です。
そこまでではないんだけれど・・・という場合は、別れたあとの離脱症状をなんとかしないといけません。これがねーまた、ヘロインの離脱より厳しいと言われていました。ヘロインの離脱というのは聞くところによる、ベッドから起き上がれるまで1週間くらい寝たきりレベルのキツさらしいですよ。離脱の乗り越え方はまた別記事で。あとは、DVに詳しい原宿カウンセリングセンターなどのカウンセラーを頼るのも良いと思います。
(2)1人で立ち向かわない
そのため、1人では立ち向かわず、自助グループや、スポンサーシップ、カウンセラーなど人の助け(同性のサポートネットワークを作る)を得てから実践することをお勧めします。日本にも、共依存や、恋愛依存からの回復に役立つ自助グループは存在します。
まだ、学び途中なので、こういう風にするとよいのよーという解決策はまだはっきりとは示せませんし、人それぞれの回復の道のりがあるのだとは思いますが、「今日1日」の回復をとにかく続けていくことだと思っています。そのためには、人がどうしても必要です。(グループでの関わり、自助グループ、グループ療法など)
(3)瞑想、マインドフルネス
瞑想は、役立ちます。自分自身を落ち着け、客観的にものごとが見られるようになります。1日5分でも10分でもまずは、瞑想して自分の中心とつながることを練習してみましょう。
トラウマがある場合は、瞑想でフラッシュバックが蘇る可能性があり、1人で頑張らない方がいいので、その場合は、トラウマのカウンセリングや治療を先に受けましょう。瞑想中に、トラウマが蘇ったら、瞑想を中止し、目を開けて、天井をきょろきょろ見つめて、今の日時と場所が安全かどうか確認して、足裏の感覚を感じてみましょう。
(4)マインドフル・セルフ・コンパッション
MSCの著者のクリスティン・ネフも大変恋愛で苦労された方ですが、マインドフル・セルフ・コンパッションで、自分の中に温かさを見つけて、外部から承認欲求を満たさなくても内側から満たせるようになったと書いておりました。結構な、ダメ男をお好きになられた遍歴がある様子でした。共感ー!
ということで、この恋愛依存シリーズは、ゆるく長く続けていきたいと思います!
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