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Week 5-2 「聞く」というアート(マインドフルリスニング)

マインドフルネスは「自分や周囲の事柄に注意を注ぐ能力を高める」ことは既にみなさんご存知ですね。

それでは今日は、その注意を「聞く」「聴く」というチャンネルに合わせていきたいと思います。

他人との関係やつながりを深めることのできる資質を持つ人を”聞き上手”といいます。

「聞く」スキルが高まると、他人の経験、考え、そして価値を理解することができます。

あなたが心から何かを伝えなければならなかった時のことを思い出してみてください。

そして、静かに、深く、心から聞いてくれた人のことを思い出してみてください。

話を聞いてもらうのは気持ちの良いものです。

だれかの注意を感じると、満足感や心地良さが感じられます。

また、誰かにそのような注意を向ける時も同じような感じ方をします。

次にあなたが誰かと会話をする時に、マインドフルに聞くというプラクティスを行ってみましょう。

具体的には、次のような事柄を意識してみましょう。

体へのアウェアネス:

他の人の話を聞く時に、自分の身体に注意を向け続けてみてください。話の相手への注意を減じているかのように聞こえるかもしれませんが、話を聞く最中のあなたの感情や思考の反応が体を通して現れていることに気づくことができます。これは瞬間瞬間に行うことができるうえ、瞬間的に行うことができますので、それ程会話の障害にはならないでしょう。これは、マインドフルリスニングの肝になる部分です。

アイコンタクト:

アイコンタクトは、話している人に注意を注ぐことを助ける素晴らしい方法です。特に気が散るような状況にある時には有効です。アイコンタクトが途切れるということは、例えば音などで気が逸れたというサインになります。従ってアイコンタクトが途切れることを、自分自身へシグナルとして受け止めることができます。

真意を聞く:

聞くということは、相手が発する音を聞くこととは異なります。つまり、「なぜその人はその事を今私に話すのかを理解すること」です。話し手がアドバイスを求めているのか、特にフィードバックの必要もない会話なのか。話の背景に、恐れ、怒り、不安、興奮、喜びなどの感情があるかに気づいてみます。相手が心を開いているのか、距離を置こうとしているのか、それとも既に分断されてしまっているのかを観てみます。ボディーランゲージや声のトーンなどもメッセージの一部として知ることができます。

質問をする:

相手の真意を知るために、質問してみましょう。その状況をあなたがマインドフルに観ることによって浮かぶ質問をしてみます。質問は、相手に意識を向けている、サインにもなります。そして、相手自身が「自分に注意を向ける」手助けになります。お互いが、今に注意を向け、「今ここ」を共有しながら会話することは、とても気持ちがよく、お互いの満足感が高まることは間違いありません。


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