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Week 4-4 ハートフルネス

Opening the heart through inner stillness and silence, we become more human, more loving, compassionate, and kind, to one’s own self and to all other human beings.
The practice of heartfulness is gentle, appreciative, and nurturing.

                   Stephen Murphy-Shigematsu

<ハートフルネス>

「マインド」「ハート」

どちらも「こころ」と訳されるかもしれません。

しかし、違いは何でしょうか?

「マインド」には、注意、認識、意志など、こころの向かう方向の意味が含まれます。

「ハート」には、感情や心臓など、人間の内部で起こる反応の意味が含まれます。

ハートフルネスは、より「内なる気づき」と、それに伴う感覚や行動を示していると考えられます。

ハートフルな状態になった時、きっと「あたたかた」や「包まれた」感覚を持つことが出来るでしょう。

そして、人間らしい本能的な行動を速やかにとることができるようになります。

それでは、意図的にこのような状態にアプローチしていくには、どうすれば良いでしょうか?

「意図的に注意を向けて、今ここに起こっている事柄に対して価値判断をすることなく、ただ観る」

ことです。

この時に、「今に対してオープンな姿勢」になることが一つのポイントであると言えます。

今に対して、自分に対して、「オープンになれているか?」

まず、これを観てみましょう。

「オープン」とは、ありのままの感情や思考に向き合い、直視し、全てを受け入れることです。

今の自分に対し、オープンになった時、「ポジテイィブ」も「ネガティブ」も、「闇」も「光」も、すべてが姿をあらわすかもしれません。

その全てに対し、オープンになり、すべてを受け入れるのです。

その先に、心の優しさを知ることが出来るでしょう。

これまでのプラクティスを思い起こしてみてください。

体に現れる感覚や感情、思考に気づくことができるか、というものでした。

一般的に不快とされる感情(怒りなど)に対しては、体が強張る感覚が伴います。

体が緊張するのと同じように、心も「強張る」のです。

このような時には、「今起こっている経験全てと共に存在する」ことが難しくなります。

例えば、気分が落ち込んでいる時や怒りを感じている時などです。

見えている世界や考えが狭まり、苦しくなるような感じかたを経験することさえあるでしょう。
 
それとは反対に、心がオープンな感じ方をしている時には、「闇」も「光」も、全てを受け入れ、その先に、自分や他人を思いやり、労わる力が増し、前向きになれるのです。

このようなオープンな状態にある時、身体と心は、広がり、明るさ、しっかりと根ざした感覚にあり、リラックスと緊張の良いバランス状態にあります。

例えば、思いがけず、親切な行為を受けた時、

自分のこころが受けた行為に対してオープンであれば、強張ることなく、表情も柔らかく、ありのままの自分の感情に気づくことが出来るでしょう。

この時、「感謝」「優しさ」「あたたかさ」が生まれることがあるかもしれません。

ハートフルネスは、マインドフルネスのプラクティスの上に成り立っています。

そして、今の自分に対して、より「オープン」になることからはじまるのです。

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