瞑想中の雑念は良い?悪い?
マインドフルネスの瞑想中に浮かぶ思考や言葉、イメージは一般的に雑念と呼ばれています。
瞑想中にこれらの雑念が浮かぶのは当然です。雑念が浮かぶのはダメではありませんし、瞑想が下手なわけでもありません。
まず瞑想中にすべきことは、雑念を消そうとするのではなく、雑念が出ていることに「気づく」ことです。
マインドフルネス瞑想の基本は「気づいて対象に戻す」の繰り返しです。
多くの人は雑念を消そうとしたり、無視したりすることを瞑想だと勘違いしています。
雑念が浮かばないことを「無」と呼ぶ人もいますが、これは大きな間違いで瞑想中に浮かぶ雑念に囚われないことが「無」なのです。
「無」という言葉に囚われないでください。
マインドフルネスの瞑想後に「瞑想はどうでしたか?」と聞くと「雑念がまったく浮かばず、呼吸に集中出来ました。」と答える人がいます。
これはマインドフルネスの瞑想が全然出来ていません。
雑念が浮かばないのではなく、雑念が浮かんでいたことに気づいていないだけです。
マインドフルネスの瞑想中に雑念が浮かばないことはありえません。瞑想の達人でも雑念が浮かばない時間は4秒ほどでしょう。
雑念がなかったと言う人は雑念に気づかずに、雑念に囚われて、意識が「今ここ」ではなかったのです。
雑念を消そうと「呼吸、呼吸」と唱えたり、イメージを思い浮かべたりするのもマインドフルネスの瞑想としては間違いです。
何かを唱えたり(マントラとか)イメージを思い浮かべる瞑想があることはあります。しかしマインドフルネスの瞑想はそれとは別物です。
瞑想の初心者は唱える瞑想やイメージの瞑想を行うことをお勧めしません。
なぜなら囚われやすい人や心の問題が根深い人が下手に行うと、精神状態が悪化することがあるからです。
マインドフルネスの瞑想は全ての瞑想の基本となります。
これから瞑想に取り組もうとする人には、マインドフルネスの瞑想を優先的んに行い「囚われない心」と「気づき力」を作ることをお勧めします。
世間一般で広がっている「一時的なリラックス」や「心を落ち着かせる」ことを目的とした「瞑想もどき」ではどれだけ取り組んでも「囚われない心」を作ることは出来ません。
正しい理解とプロセスで実践する必要があります。
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