マインドフルネス=自分を観る
日常の中での反芻思考(はんすうしこう)が強いほど、精神的にしんどくなり、抑うつが酷くなることがわかっています。
反芻思考は出来るのであれば辞めた方が良いでしょう。
どうやって反芻思考を辞めるのか?または弱くするのか?
それはいつもお伝えしているように「心の動きに気づき観察する」ことです。
理屈は簡単ですが実践はかなり難しい。そのため、多くの人は、自分の心を観るのではなく安易な現実逃避を選択します。
現実逃避をしている間は反芻思考がストップしているように感じるのですが、そうではありません。
蓋をしているだけで蓋の内側(無意識レベル)では反芻思考がグルグル回っています。
現実逃避が終わり、蓋を開けると反芻思考はまた表面に出てきます。しかも蓋をする前より強くなることも・・・それがきついのでまた現実逃避をするという悪循環に陥っている人もいるでしょう。
追い込まれ心が相当キツい時は一次的に現実逃避するのはアリです。
しかしそれでも現実逃避は出来るだけ行わない方が良いと考えています。クセになるし、現実逃避をするほど現実を観れなくなるので。
可能な限り早い段階で「心の動きに気づき観察する」ことが大事です。病気でも早期発見が大事と言いますね。
とは言っても多くの人は「何が現実逃避なのか?」の見分けがついていないように思います。
また「自分の心を観るというのはどういうことなのか?」「どうすればいいのか?」もわかりません。
それはある意味、当然で「自分を観る」方法など多くの人は、教えてもらったこともトレーニングしたこともないでしょう。
改めて「自分を観る」ということを学ばないといけません。
自分を観るというのは、よくある性格診断や占いによって自分の特性や傾向を知ることではありません。
「今この瞬間」に自分の心の中で何が生じているのか?身体はどこが緊張しているのか?などの心の動きと身体の状態に自分で気づき、観察することが「自分を観る」ことです。
もう一つそこに付け加えると「否定せずにありのまま」に。
これは非常に難しいので、まずは心の動きに気づく、身体に意識を向けるというトレーニングから行うのが王道です。
これがマインドフルネスの瞑想や実践で、体系化され理論も確立されています。
段階を経て取り組んでいけば、誰でもマインドフルネスを身に付けて問題や悩みに対処し(現実逃避するほど対処できなくなる)、日常を平常心で豊かに過ごすことが可能になるのです。
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