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女子高生の汗は人生の煌めき


大人じゃない。でも子供じゃない。

割り切れない。

ムカつく。

サイコー!!楽しい!!!


くるくる態度が変わるあなたを

今でも私は思い出せるよ。


元恋人(と言っても付き合ったのは10年以上前だ)の親友が私には居る。

私の悪い所を100個は余裕で言えるだろうし、

私の良い所も100個は言えるだろう。


いつか死ぬだろうなってずっと思ってたけど

とうとう彼女はマンションから飛んだ。

生きてたけどね!

しかし下半身はおそらく一生動かず車椅子である。

まぁ別にだからと言って『不便じゃんww』くらいの関係だから、私は変わらず彼女と親友だ。

車椅子に慣れてきたら渋谷に行って服見てお茶しよう!エレベーターが無ければ抱っこして移動するよ!

当たり前にそう思えるくらい私と彼女の信頼関係は強い。

誓って言うかお互いに恋愛感情は無い。
むしろ時間を共にしすぎて性的な感じが気持ち悪く感じるくらいは親友だ。

今日はそんな彼女の話をしたいと思う。


学年で1番可愛い女の子!
顔の造形はもちろん可愛いくて、ファッションもトレンド、ぶりっ子も泣くふりもしっかり出来て、
転ぶ事だって上手くやる。

早生まれのあなたはまだ16歳でしたね。

自我が強くてワガママ。
そして誰もが認める可愛さ。

同世代の女の子に嫌われないわけがないよね笑

だから女友達を大事にしていたね。

今でも友達は多くないと思うけど、人を大事にしようとする所、そしてそれを続けられる所、尊敬してるよ。


でも高校生の彼女はまだまだ未熟で生きるのに必死で、でも負けん気は強くて。

デートにマジで財布を持ってこない子は私はあなたしか経験してないよ笑

俺は年上だし、もう学生でもなかったから別に苦ではなかったけど、総額であなたに服を買った金額は50万は余裕で超えてると思う。余裕で。


『修学旅行で着るパジャマ買って!!』
ってPARCOpart1~3をはしごしたり


『う〜〜!今日は機嫌悪いの!!私の彼氏なんだから私の機嫌くらいとってよ!!』
ってよく言ってたよね。ほんとに困ってたよ俺は。


あとは『宿題分かんないから手伝って』ってねw
俺が塾の講師だからってよく俺の家でも宿題やってたねぇ。

なんかの美容コーディネーターとか簿記とか心理学とか『俺だって分かんないよ!!』って内心めちゃくちゃ思ってたよ!笑

まだ居酒屋に入れる年でもないし、クラブ遊びをする年齢でもない。

ゲーセンとカラオケばっかり行ったね。

学校帰りはよく公園にも居たね。

ロフトとかもよく行ったなぁ

可愛い小物の事を

『へげへげしててかわいくない!?』って小さいクマのチャームを持って言ってた。

へげへげって何wwって聞いたら

え〜この可愛さはへげへげ〜って感じじゃん!

って言ってて、俺の中に未だに残ってしまった可愛いのオノマトペ。

【へげへげ】笑

ハイティーンのあの年代は余裕がないからなんだろうなぁ。

生きるのに全力。

若さの煌めきももちろんあるが、怒ってても泣いてても笑ってても『なんてこいつは美人なんだろう』って思ってたよ。


アイドルを生業にしていた君はよく歌ってよく踊ってた。

ライブを見に行った時、
カバーしてた『バレンタインキッス』

後方の俺に向かってハートを射抜く振り付けにウィンクっ。

この体験はなかなか世の中で体験できないだろう。

最高だぞ?笑

まぁそんな事もあり、カラオケばかり行ってた。

俺の人生で一番聴いてる歌声は間違いなく彼女だ。

この歌を彼女が歌ったらどうなるかな?と思った時に私は脳内で彼女の歌声で完璧に再生出来る。

彼女の歌声は可愛くない笑
めちゃくちゃカッコいいんだ。

そのギャップもあって私は今でも彼女とカラオケに行くのも結構好きだ。


話を戻そう。
なんで女子高生はあんなに動くのだろう。

いやもちろん個々の性格もあるだろうが彼女はよく踊って走ってた。

制服で走るJKってなんであんなに魅力的なんだろうな。

パンツが見える事なんてどうでもいい、むしろちょっとくらい見えたって可愛いじゃん?

って思ってる節すらあるんじゃないかってくらいはよくパンツが見えてたよ。

でもJKのパンチラって爽やかさも含まれるよね。
なんだろう。ね。あの魅力。

女の子には分からないだろうが爽やかなエロさなのだ。

走るし、ブランコ全力で漕ぐし、俺はやらしい気持ちも無くパンツよく見てたな〜。

まぁまだ生パンが可愛い時代だったしね。



足の速さには自信がある彼女は靴を履き替えて、
鬼ごっこを、公園でやろうと言い出した。

俺は運動するタイプでも無いし、落ち着いてるタイプだから、力も無いし足も遅く見られがちだけど、

元運動部だから足は早い。


くるくると走り出して壁を登って逃げる彼女を捕まえた時に

『あははははは〜捕まった〜〜〜』っておでこに汗で前髪がくっついた笑顔で俺の事を見上げてた。


私は彼女のこの顔を生涯忘れない。

もう青春微炭酸。


パンツが見えようが、汗をおでこに浮かべようが、

制服で走る彼女は美しかった。


生命力に満ちていた。

あの瞬間の為に彼女は生きていた。


まぁ恋愛としては上手く行かなったけど、

今はもうお互いに大人になってしまったけど、


あの、ハイティーンの君は私だけの物である。

きらめく汗なんて生易しい物ではない。

女子高生のあの瞬間に吹き出す

『気持ち良すぎて死んじゃう!!!!』感を私は確かに感じてた。


女子高生は走るのだ。生命力のままに。

悩みながら。死にたくなっても必死に走るのだ。


大人は、女子高生の走る姿に惹かれるのは

生命力を、瑞々しさを感じるからだろう。


あなたは走ってた。


もう走れないかも知れないけど、私は忘れないよ。


あなたは、まっすぐに見るのが躊躇われるくらい美しく走ってた。




これからもよろしく。親友っ!!



#忘られない恋物語

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