「オケバトル!」 60. いくら何でもズルすぎません?
60.いくら何でもズルすぎません?
疑惑の……ならぬ魅惑のメヌエットの合わせが終わった時点で、指揮の有出絃人はハープとサキソフォンのエキストラをねぎらいつつ、一応お尋ねしたいんですが、と遠慮がちに前置きをした上で、皆の前で二人に打診した。
「お二方、この後の〈ファランドール〉にも乗っていただくことは可能でしょうか?」
おっと! この人は早速、何てトンデモナイことを言い出すんだ? と、仰天するBの面々。
ハープもサキソフォンも、〈ファランドール〉の編成には入ってな