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同居離婚:弁当日記


同居離婚が板につき、最近やっと平常心で日々過ごすことが出来てきた。
わたしはオヤジ(元旦那)の健康を27年守り抜き、その甲斐あってオヤジは風邪すらひかない強靭な肉体を持っている。
健康に一番関与するのが[食]で、離婚後、どうしようもない食生活をしていたオヤジは先日ついに[風邪のような感じ]になった。
すぐに治ったけど、このまま放っておくと不健康一直線なのは目に見えている。
離婚したんだし、オヤジの健康などわたしには関係ない·····とは、どうしても思えない。でも[地獄へ堕ちろ]と思ったりすることも当然日常的瞬間的、神の領域的なタイミングでいくらでもある。

27年は長い。
離婚してようがしてまいがオヤジとは[家族]であることは変わらない。
でも、弁当を作ってやることにした。
せっかくわたしが築き上げたオヤジの健康をオヤジ自身が容易く破壊することをわたしは許さない。オヤジの身体はわたしの創作物とも言える。でも、その人格性格はわたしの責任の範疇でない。

二月十四日:豚の唐揚げ弁当

弁当は夜のうちに作っている。
明日の弁当の内容は
左:肉じゃが
真ん中:豚肉のから揚げ
右:野菜オムレツ
仕切るためのアイテムはビワの葉。


詰まんない。こんなの馬鹿げてる。
どうせなら逆襲も兼ねよう。



味噌汁の出汁を取った後の煮干し

↑コレを白米の中に埋め立ててやる。
出汁を取った後でもカルシウムは豊富。せいぜい骨を大切にして長生きするんだなオヤジ。孤独な老後は想像以上にキツイはずだ。
長生きしたら、そのキツイ期間は長くなる。
地獄だよ、マジで。

煮干しを埋め立てた位置に「フラグ」として梅干しをセット

完成。
初回だから「逆襲」がチョロいレベルだけど、もう案は浮かんでるから今後過激になるんだろう。カルシウムくらいじゃ済まさない。
徹底的にオヤジの健康を守る!絶対に病気にさせないし早死にはさせない!そして、無駄に長い孤独な人生を謳歌させてやる。


二月十五日:そぼろ弁当~イニシアチブ・玉ねぎ~

そぼろ弁当内容
上:キャベツとピーマンの塩コショウ炒め
次の段:豚肉のそぼろ
自家製刻み紅ショウガ
次の段:人参のきんぴら
下:カモの炒り卵

豚肉のソボロには椎茸・シメジ・エノキ・ショウガ(親指大)を刻んだものが入っている。
肉だけではボリューム不足だし、おかずとして合理的じゃない。
「ついでに・・・ついでに・・・」の精神で、その場にあるモノを何かしら加えていくと案外多くの種類から栄養を得ることが出来る。

さぁ~て。
今日はどんな逆襲かましてやるか?
そんなの、もう決まってる。
この旨そうなソボロ弁当、台無しにしやるんだ。
こうやって!

オヤジが嫌いな生タマネギ

オヤジが嫌いな生タマネギを細かく刻んだものを、弁当箱半分まで入れた玄米にぶちまける。
その上に玄米。
埋め立て完了。
各種総菜の盛り付け。

何事も無かったように、鮮やかに完成。

明日はオヤジが元勤めていた会社へバイトに行く日。
何故か、その時は自分で作った杉の弁当箱で持って行く。
わたしはそれを知っていた。
だから、今日は例のその弁当箱に詰めた。

生タマネギはアリシンという血液に良い成分が含まれている。
それは過熱すると弱まり(変化し)十分な効果が得られないから血液のため・・・という目的なら断然「生食い」だ。
アリシンに影響が出ないように、弁当の白米はじゅうぶん冷まし、そこへ刻みタマネギをぶちまけた。
手の込んだ作業だったけど、オイシイそぼろ弁当がオヤジの悪夢となる瞬間を想像すると苦にはならなかった。
折角なら徹底的に健康血液になってもらおう。お前だけは不健康にはさせない。
玄米はものスゲー健康に貢献する。
お前が玄米を嫌おうと、玄米サイドはお前の思想を破壊する。
お前が望まない健康と、大いなる身軽さを玄米はおまえに与えるだろう。

まだまだ手緩い。
もっと過激な事が必要だ。
全てはオヤジの孤独で長く寂しい老後のために!明日も頑張ろ~っと。

二月十六日:(今夜の夕飯用)呪いの豚ショウガ焼き弁当

上段の箱
上:タマネギとノビル入りの生姜焼き
手前:刻み海苔とネギ入りの卵焼き

下段の箱
上:ネーブルの皮を剥いたもの
手前:肉じゃが

仕切りにはアオキの葉を使用
色どりが乏しいからアオキの実(赤いやつ)を添えてみた。アオキの実は熟れれば「駄目な林檎」みたいな味がする。旨からず不味からずの微妙な実。
色どりのためなら手段は選ばない。
アオキの実は利尿作用がある。煎じて飲めば毒素の排出が捗る。毒素排出には血液・リンパが関与してるわけで、今回の弁当はアリシンとの相乗効果で健康度がクソ高い。
まあ、それはオヤジがアオキの実を食べれば・・・のはなし。聖なる健康的裁きを受けるがいい!

今回の悪夢ポイントはメインの生姜焼き。
オヤジが嫌いなタマネギを厚めに切って一緒に焼いた。
単純な生姜焼きが好きなオヤジは狼狽えるだろう。
しかもノビルまで入れてある。これはかなり強烈だ。アリシン最強コンビ。
ノビルの葉の部分は肉と共に軽く火を通したけど、ノビルの球根部分は生を刻み肉が冷めた後に混ぜ込んだ。
今回はタマネギが過熱だから、ノビルでアリシンを補えた。

こんなもんじゃ済まさない。

十五年くらい前に笑笑という居酒屋に友達と行った時の事が急に頭に浮かんだ。
何故、このタイミングでそんな事思い出すんだろうと不思議に思うも束の間

その時に見た泥酔集団の「言葉」が魂に飛び込んできた。
泥酔集団は店員に、テーブルにあるパフェのようなモノを指さして怒鳴った。
「おい!お前これ食ってみ?」
客に提供したものに手は付けられないという店員に
「ネーブルとかキウイとかがネギくせ~んだよ!ネギ切った包丁でデザート切ってんじゃね~よ!取り替えろ!」と言った。

その言葉がオヤジの弁当制作中に浮かぶなんて神懸かり的だ。
そうか、その手があったか・・・・。

笑笑の集団のあの態度は褒められないが、確かにネギの味がするネーブルは嫌だ。世のお母さんが無意識下でウッカリするようなミスでもある。

今回のメインとなる逆襲はネギ味ネーブル。
生姜焼き作る時に玉ねぎ切って洗わないままの包丁でネーブルを食べやすくカット。
ネギ―ブルの完成。

やはり、世の中には偶然も奇跡もあり得ない。
たった居酒屋で居合わせた十五年前の集団を、わたしがこのタイミングで思い出し、それによって今回の偉大なる逆襲の叡智に辿り着いたのも神の導きとしか言いようがない。
まるで、今日のためにあの集団が存在していたようだ。袖振り合うも他生の縁。焼肉屋いても家焼くな・・・カンカンカンカンバンサンカン
八百万の神ひしめく国、日本。
夜は明日用の弁当作り。


二月十六日:牛の野菜包み焼き弁当~許されない過去~

上段
奥:野草のハコベ&キャベツのサラダ
手前:ピーマンと人参
を牛で巻いて焼いたもの

下段
奥:大学芋
手前:茄子とエノキとかの味噌炒め


まさかサラダにハコベが使われているとは思いもしないし、気付きもしないだろう。
ハコベは炎症作用・浄化作用に優れていて「ハコベ歯磨き粉」なんていう物を耳にした事もあると思う。
野鳥・家畜鳥にも人気の高いハコベは多くの恩恵を食べた者に及ぼす。
「地のモノを食べろ。健康はそこから作られる。」という民間療法的・伝承的な言葉は単に「地場産」のものを摂取しろ・・・・と、いっているわけではなく、ただ、その土地に当然のように芽生えた命(野草のこと)を頂く事だ。
身近な野草、庭に迷惑なほど蔓延る野草こそが、人体の根源根本、生命に対して偉大な力を発揮するものだと知れ・・・・。と、わたしは以前、とある野草に言われた。
マジだった。そいつは真実を語っていたんだ。
自分が生きる地を身体が受け入れるためには、その地に
応じた免疫が必要。
それをどこから得るか?
それはその土地の土からであり、その土地で育った植物からであり、その土地に生ける諸々全てからだ。
子供が鼻くそを食べる。
誰もが通った道。
鼻くそというものを通し、己に免疫を付ける行為、それが鼻くそ食い。
これは実証されていることでもある。
子供は複雑な策略を持たず本能で行動する生き物。その子供が無意識にやっている行動・行為は生きていくうえで本能的に必要な事ばかり。
そういう観念を現代は封じられている。

なんかグロイ。
牛の野菜巻き。
ハコベが清々しい色で落ち着く


大学芋というより、これは、単純に「サツマイモ揚げにハチミツかけて胡麻かけただけのもの。
おやじはハチミツが嫌いだ。
ハチミツは抗菌・殺菌作用など多くの効果を持っている。
ハチミツは高温(六十度)で変異し、成分を消失してしまう。
ハチミツを摂取するのはいいけど、方法を誤れば十分な効果を得られない。
高温に晒さない
金属のカトラリーですくわない(はちみつは金属に反応するため)
・・・を守れば、あり得ない程の効果効能を人類にもたらす万能薬。

ざまぁ~oyaji。これでまた一歩、墓場までの距離が遠のいたな。

更に・・・

下段の茄子の味噌炒め。
これにはニンニクをすりおろしたものが大量に入っている。
しかも、オヤジが「耐えられるか耐えられないかギリギリ」の”酢”が入っている。
オヤジは酸っぱみが強いものがダメだ。
食べられないというレベルじゃないにしても「できるだけ避けたい」食べ物の味と言える。
通常の酢豚レベルの「酢」を、この料理に使った。
ざま~。
大好きな茄子も「酢」で台無し、オヤジにとったら。
酢は言うまでも無く健康に良い。体の柔軟性というのが代表的な効果だけど、、やっぱ酢も血液にスゲ~関与する。
血液が全て・・・・は言い過ぎなかんがあるけど、血液はそれほど重要。
オヤジは健康で長生きさせなくてはならない。・・・・・おや?これは、どこぞのGHQ・・・・・?の。。。。あの有名なトルーマンの言葉に似ている?
我々(アメリカ)の家畜である日本人・・・・3S対策・・・・・
まあ、悪人の策略や思想も理解できる。
アホはアホのまま飼いならし、出来る限り縛り上げ、長期間に渡って搾取する。
「長生きがいい」と言われている現代は、その裏にある医療利権という大きな野望に食い物にされる歪んだ幻想世界だ。
なんいせよ、引き続き、オヤジの健康だけは死守する。
それが何よりものオヤジへの復讐。
そして、それはわたしの使命の一つでもある。




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