弥生雪 寒さこらえて 見る花に 公園のとき 平和の証
空を見上げて焦る。雲が迫ってきた。どんよりとしているから雨が降るかもしれない。出た時には青空があったから傘を持ってきていないのに。そんなことを言っても仕方がない。今日は遅咲きの梅を見るために公園に来たのだから。
遅咲きの梅はまだつぼみも多く間に合った。八重咲の梅のようでひとつの花が大きいい。だが恐れていたことが起こってしまった。
体が冷たいと思えば雨が降って来たのだ。雨が降った以上どこかに雨宿りしようと梅の木から離れた。だが様子が変だ。雨にしては冷たいしどうも白っぽいものが上から落ちているような気がする。しばらくしてこれは雨ではなく雪だと知った。
「3月に雪か!」どおりでこの日は寒いと思ったのだ。確かにここは丘のような山を改修して作った公園だから、山の天気が変わりやすいという意味かもしれない。
雪ならまだ雨よりは動きやす気がした。そしてそれは正解である。雪は10分ほど降ると止んでいった。するとどうだろう。もうすぐに青空が広がり太陽が姿を見せた。なんと転機の移り変わりの早いことか。
やがて目の前に黄色い花が咲いているところに来た。なの花のようだ。雪が降って冬が戻ってきたように思ったが、公園には春に咲く花が確実に咲いていると知り、季節が変わっていることがわかる。
そんなことより、公園で何気なくはながみられることはとても平和なんだなと3月11日のこの日は特に感じるのだ。
弥生雪 寒さこらえて 見る花に 公園のとき 平和の証
(やよいゆき さむさこらえて みるはなに こうえんのとき へいわのあかし)
今日の記事「富田林市の錦織公園」を参考にしました。
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