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遠くから 目立つ桃色 桜山 息切れぎれに 絶景眺め 

昨年のことだった。山を眺めていると、緑の山なのにある一点だけ白っぽい。紅葉の赤いのよりももっと大きな塊に見える。いったい何があるのだろうと首をかしげたが、その時は忙しいから深くは詮索しない。後で桜だと知った。遠くからではピンクと言うより白く見えたから。

あれから1年、白い塊の正体である桜山の前に来た。近づけばそれが桜だとわかるほのかなピンク色が見ただけでわかる。そして山に入る坂道だ。遠くから見ただけではわからない。だがピンクの塊の下は坂が続いているのだ。思ったよりも距離があるが、桜色のシャワーを浴びて歩くから気がまぎれる。それでも息が切れるのは運動不足の証か。

息は切れ切れだが、どうにか山の上に来たようだ。そこにはシートを敷いて桜の木の下で陣取っている人がいた。だが、そこよりも山の上に来ている。真っ先に景色を眺めた。ピンクの塊の上から見るのは想像通りの絶景だ。その時、強い風が吹いたかと思ったら案の定、桜吹雪が視界を遮った。

遠くから 目立つ桃色 桜山 息切れぎれに 絶景眺め 
(とおくから めだつももいろ さくらやま いきぎれぎれに ぜっけいながめ)

今日の記事「富田林滝谷公園の桜」を参考にしました。

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