公園の トイレの後に 見る桜 意外な多さ 時を忘れて
花見は来週と決めていた。今年の桜の開花は遅い。一気に咲き始めたとは聞いていたが、それでも咲きそろうのに1週間はかかるだろう。だからそれまでは桜の花を見るつもりなどない。
今日も桜が咲いていそうな公園の前を通り過ぎたが、素通りするつもりだった。だがそれを生理現象が許さない。急激に下半身から体内にたまっているあるものの影響で下半身が疼きだす。そのまま外に出したいという急激な欲望が全身を襲ったのだ。
公園にはトイレがあることを知っている。だから慌ててトイレに駆け込んだ。幸いトイレには誰も待っていないから、すぐにトイレに入り、出すべきものはすべて出た。後は我慢から解放された心地よさだけが残る。
すっきりしたことでトイレを出た。そのまま公園から外に出るつもりでいたのだが、入るときにはない余裕ができたからだろう。思わず視線が遠くを見たかと思うと、ピンクで美しく咲く桜の花をとらえてしまった。
どのくらい咲いている?5分近く咲いているのか、それにしても美しい。わが身が日本人だと感じる瞬間に思わず見とれてしまう。そしてトイレの近くが桜のスポットだと初めて知る。実は桜の並木が続いていた。結局時を忘れるほどじっくりと立ち尽くし、桜の花を眺め、花見をしてしまったのだ。
公園の トイレの後に 見る桜 意外な多さ 時を忘れて
(こうえんの といれのあとに みるさくら いがいなおおさ)
今日の記事「錦織公園北口の桜」を参考にしました。
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