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閏年 旅立つ先で 迎える日 闇から始め 目指す空港

閏年、4年に1度あるこの日を日本以外で過ごすことになった。一面闇が覆った日が昇る前の雨の駅前、普段なら絶対に来ないような時間帯だが、旅の始まりであれば苦にもならない。

「1年ぶりか」毎年海外に渡航する。そしてまとまった休暇が取りやすい2月に実行するのだ。例年ならバレンタインデーと重なることが多かったが、今年は安い航空チケットの関係で、3月初めまでの予定となった。閏年は旅先で過ごす。

バスに乗り込んだ。まだ暗い時間、乗客はそれほど多くなかった。貸切に近い状況で前のほうの席を陣取る。ほどなくバスは動き出した。
「パスポートもある、それからえっと」バスが動きだし、もう引き返す時間などないのに、まだ旅の準備が間違いないか確認をしている。もちろん問題はない。そのことを確認すると思わず安ど感に包まれ、急激に睡魔が襲った。

直前に窓を見ると、日が明けようとしているのか暗闇がわずかに青っぽくなっているような気がする。その直後意識を失った。次に目が開いた時にはすでに闇が明けたようだ。空港ターミナルが目の前に見えている。

閏年 旅立つ先で 迎える日 闇から始め 目指す空港  
(うるうどし たびたつさきで むかえるひ やみからはじめ めざすくうこう)

今日は、こちら小牧幸助さんのシロクマ文芸部という企画に参加しました。

今日の記事「富田林西の玄関口金剛駅から関西空港までバスに乗った」を参考にしました。

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