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あの日の景色。あの日の味。河内長野・観心寺前にある阿修羅窟のわらび餅は自然あふれる風景と侮れないうまさが味わえる

 今日は拝啓あんこぼーろさんの企画に参加してみようと思います。

 過去に感じた景色と味を表現しようという企画。今回河内長野に引っ越しして半年とまだまだ期間が短いですから、ものすごい過去の思い出ではなく、比較的最近の記憶から行ってみましょう。

 河内長野の観光名所・観心寺は、金剛寺と違い、入口の前にお店が何軒かあります。以前紹介した『にっき餅』と『くさ餅』を販売している「菊水きりいし」もそういうお店のひとつ。そしてその隣には、この店のライバル的な存在があります。

 これが今回紹介する阿修羅窟(あしゅらくつ)という店名です。阿修羅とは、仏教の守護神として戦闘する鬼類とのこと。あるいは正義を司る神ともいわれています。それにしてもそんな凶暴で強そうな名前を付けるとは、ただ驚くばかりですね。

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 ちなみにこちらは茶店です。そして店の入り口。見た限り「菊水きりいし」と違い、古民家風のお店なので好みが分かれるかもしれません。

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 今回のタイミングに行ったときには、わらび餅だけ提供しているということでした。というわけでわらび餅をいただきます。

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 中に入ります。阿修羅は仏教関係の名前なので、観心寺と何らかの関係があるのかと思っていましたが、少し違うようです。直接的な接点はないものの間接的につながりがあるような感じでしょうか?

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 調べると古代インド社会科学史研究家の佐藤任氏が始めた茶店でした。佐藤氏は、高野山大学修士課程終了後に真言密教と空海の研究を続けているとのこと。研究結果の書籍もいくつかあるようで、それはアマゾンで買えます。

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 ところで佐藤氏の書籍の中に気になるものがありました。もしかしたらこの店の名前を付けた理由があるのかもしれません。

 そんな仏教・密教の世界に精通している研究家の佐藤氏が、真言宗の「遺跡本山」という高い位を持つ観心寺の目の前に店を始めても、何ら不思議ではありません。

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 実際に店内を見渡すと、単なる茶店とは一線を画しています。

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 独特な店の様子。茶店というよりもそういう仏教系の資料館ではという雰囲気に満ちていました。しかし奥にある座敷に上がると、一転して茶店らしくなります。

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 こちらが座敷。畳と座布団が置かれてゆったりとくつろげる雰囲気です。さらに緑が覆われていました。あとで確認すればこの先に、清流の石見川が流れています。

 緑に覆われて谷になっているからでしょうか? 川そのものが見れないのが残念。でも清流と思われる川の流れは聞こえました。

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 さらに情報によれば1955年の段階で築53年の古民家を改装して始めたとのこと。ということはもう100年以上前の建物となりますね。

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 さて注文したわらび餅がいよいよ登場しました。早速口に含むと本当に冷たくて、そのまま歯を使わなくても口の中でとろけてしまいます。

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 この日は結構歩いての休憩でした。河内長野の山の中にある歴史ある山寺の観心寺。その風景を眺めながら目先の茶店で味わうわらび餅は、比較的最近の体験とはいえ、長く記憶に残りそうな気がします。
 そして一緒に持ってこられた温かいお茶もおいしく、緑あふれる風景とともに存分に堪能させていただきました。

阿修羅窟

阿修羅窟
住所:〒586-0053 大阪府河内長野市寺元499
TEL:0721-63-6585
営業時間:11:00~17:00
定休日:月~金(土日のみ営業)
アクセス:観心寺バス停から徒歩3分


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