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謎解きを 悩み歩いた 冬の町 体験遊び 頭を使い

「こ、これは難しい!」いったい何度うなり声をあげたのだろう。いつも着ている観光の町、この日は初鍋めぐりと称される新春の恒例イベントが4年ぶりに復活したと聞いたので、遊びにきた。だが、そのイベントに参加する前に視線が向かった「謎解き体験」が、この日の苦労の始まりである。

町おこしでやるようなイベントだから、そんなに難しくないと思って気軽に参加したのまでは良かった。だがその難易度は想像を絶している。いや、こういう謎解きを普段からやっている人にとってはそんなに難しくないのだろう。だが、やりなれていないものには難易度が高い。高いのだ。

といっても、せっかくだから始めようと町に出た。いつも見慣れる伝統的な建物が並ぶ町はいつもと同じである。町のお店ではイベントで温かいものをリーズナブルな料金で出すようなことをしているようだが、そんなことよりも謎解きをどうにかしなければと、そのことばかりに頭が回る。

さてどのくらい歩いたのか、スポットを見つけて謎を解こうにも全くわからない。「ウームここまで難しいとは」と悩んでいたときに、時計を見て焦った。すでに夕方近い時間となり、元々の目的としていたイベントは終わっていたのだ。

「今日は何しに来たんだいったい?」と少し後悔した。それもそのはずだ。結局謎はわからずじまいで、寂しく駅に向かう。
「もっと早く来ればよかったのか、謎解きなどに手を出さなければよかったのかどっちだ?」腕を組みながら駅に向かう冬空、早くも太陽が沈みかけていた。

今日はいつも以上に頭を使ったが、まだ頭を動かす余力が残っていたようだ。なぜならばこの期に及んで短歌が頭に浮かんだのだから。

謎解きを 悩み歩いた 冬の町 体験遊び 頭を使い
(なぞときを なやみあるいた ふゆのまち たいけんあそび あたまをつかい)

今日の記事「富田林の寺内町で行われている謎解き体験」を参考にしました。

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