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福岡市の伸びしろ

福岡市は金印に象徴されるように2000年も前から海外との交易が盛んで、新しいものや人を歓迎する文化が根付いている。加えて、一級河川が無いことにより第3次産業の比率が際立っており、以上のことからITをはじめとする技術都市としてのポテンシャルが高いと言われている。
福岡市の各計画においても、デジタル、スタートアップ、スマートシティなどの文字が目立つ。

海外でいうとシアトルに近いイメージで、アマゾンやスターバックスのような世界的な企業がこれから生まれてくるかもしれない。

この記事では、「技術都市・福岡市をリードするプレイヤー(団体)」の例を挙げ、それらが活躍するであろう伸びしろの大きさについて言及したい。

Fukuoka Growth Next

グローバル創業・雇用創出特区である福岡市の強力な支援・地元企業との連携により、育成プログラムの提供やグローバルアクセラレーターとの連携、資金調達機会の創出をサポート。多様なアイデアと技術で、新しい価値を提供するスタートアップの輩出を目指します。

という、全国的にも有名なスタートアップのための施設である。福岡市のスタートアップ戦略のコアとして、多様なサービスが生み出されている。


Fukuoka Smart East

少子高齢化など、まちづくりの様々な課題を解決しながら持続的に発展していくため、最先端の技術革新の導入などによる 快適で質の高いライフスタイルと都市空間を創出し、未来に誇れるモデル都市を創造していくものです。 まずはその先駆けとして、箱崎のまちづくりにおいて取り組みます。

これは「グリーフィールド型スマートシティ」と呼ばれる、まっさらな土地に新たに街をつくるプロジェクト。九州大学箱崎キャンパス跡地の広大な敷地を利用し、これから5年くらいかけて街がつくられる。現時点ではいくつかの先進技術の実証実験が行われている。


Charichari

チャリチャリは、街なかの赤い自転車「チャリチャリ」に、いつでもパッと乗って、気軽に移動できるシェアサイクルサービスです。

もはや福岡市民にとっての重要な交通手段の一つになっている。平坦な福岡市街地にぴったりのモビリティで、チャリチャリ争奪戦が行われるほど。全国で最も浸透しているシェアリングモビリティだと思う。


my route

my route アプリがあれば… ルート検索からチケット購入まで アプリひとつで 完結できる! 移動中でも近くの 飲食店や観光スポットも 簡単に調べられる! myrouteアプリアイコン. あなたの移動はもっと自由にもっと楽しく!

トヨタのMaaSとして注目されているmy route。福岡では西鉄・JR九州とともにサービスをグロースさせている。上記チャリチャリなどとも連携し、福岡の移動を便利にしている。


Fukuoka Smart City Community

この共同事業体を通して、福岡市を、行政・市民・企業の枠組みに捉われず、解決したい人・解決できる人が互いに協力し合って速やかに問題解決する、”日本で最も課題解決の早い、スマートシティ”へと変化させ、「100年先でも、選ばれるまち、Fukuoka」を目指しています。

僕らのチームが事務局を務めている団体で、交通・エネルギー・銀行など市民の暮らしへの影響が大きい企業が一体となりレジリエンスの高い街づくりを目指している。


LINE SMART CITY FOR FUKUOKA

予想もつかない感染症や⾃然災害、先の⾒えない少⼦⾼齢化社会。まちは常に、変化を問われ続けています。私たちは、⾃治体・企業・⼈々をLINEでつなぎ、だれもがテクノロジーを当たり前のものとして⽣活に取り⼊れ、便利で豊かなくらしを実現することを⽬指します。

僕が責任者を務めるスマートシティプロジェクト。友だち数175万人を誇る福岡市LINE公式アカウントなど、"市民にたくさん利用される"ことを重視したLINEによる便利な暮らしづくりに取り組んでいる。


群雄割拠?乱立?
いや、そうではなくて、
実はうまい具合に棲み分けられている。

上記に挙げた以外にも、福岡の暮らしを便利に、さらに福岡から全国へ・世界へと羽ばたこうとするプレイヤーが多く存在する。
一見するとカオスだが、これらを構造的に捉えると限りなくMECEに近く整理可能なのだ。

◉スタートアップから七社会(福岡経済界の中核企業)まで

◉地場企業からグローバル企業まで

◉ブラウンフィールドからグリーンフィールドまで

今後、これらのプレイヤーが有機的に連携しはじめたとき、福岡市は日本一のスマートシティになると思う。

例えば・・・

スタートアップと地場企業がコラボしたり、それに七社会を巻き込んで市民の暮らしに大きな変化をもたらしたり。その盛り上がりを見て、トヨタのような世界で戦うレガシー企業の巨大資本も入ってくるかもしれない。また、都心部に程近いグリーンフィールドでは未来に向けた新しい技術が開発されていく。

「福岡はおいしいものが多く、物価も安く、自然も身近で、空港と都心部が近くて利便性が高い」

という魅力が語られて久しいが、それだけでなく、ビジネス的な側面や街の伸びしろという点でも大きな魅力がある。

僕はその魅力をもっともっと引き出していきたいし、その結果として100年経っても愛される・選ばれる街にしていくことを志している。

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