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社会に対してLINE SMART CITYとして何ができるかを重視した2021年

あっという間だった2021年。でも振り返ってみるとほんと色んなことがありました。特に仕事に関しては、いつも以上に胆力が求められた一年でした。

そんな我々LINE Fukuoka株式会社 Smart City戦略室は設立から3年を迎え、これまでと違うステージに歩を進めた感じがします。

まず、組閣が変わりました。
これまで社内ベンチャー的な位置づけでコーポレート部門に属していましたが、正式な一事業としてDX・Smart Cityセンターという部門が新設され、その下にSmart City戦略室が位置付けられました。そしても僕はその部門のセンター長になりました。

もう一つ変わったのが、この記事のタイトルにもある「社会に対して何ができるか」を今まで以上に重視するようになりました。これまでは社内ベンチャー的な位置付けゆえに、とにかく自分たちの成果を追い求めていましたが、表面的な成果よりも本質的な価値を追い求めるようになった感覚があります。

「自分たちが築き上げてきたサービスやノウハウなどを、もっと社会に対して還元できるのではないか、そうすることで社会の課題が解決されたり成長に貢献できるのではないか」ということです。

そのような思いを持ち始めた矢先、素晴らしいことに福岡の色んな企業の皆さんも同じような思いを持たれていて、会社の垣根を超えたプロジェクトが次々と生まれて行きました。

プロジェクト(1) 流れ星新幹線

JR九州さんの九州新幹線10周年を記念したプロジェクトに、西日本シティ銀行さんと一緒に参加させていただきました。LINEから願いごとを応募すると、抽選で流れ星新幹線の外装などに願いごとが描かれます。

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全国から8350件の願いごとをLINEから応募いただき、亡くなったご家族に向けたメッセージなどとても感動的なものも多かった・・・
それから「新幹線の車掌になりたい」という願いごとを応募した少年が、流れ星新幹線の「出発進行!」の合図をすることになり、これも感動的でした。

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流れ星新幹線の運行当日は鹿児島中央駅から博多駅までの間でたくさんの人たちが線路沿いで見守っていて、僕も筑後船小屋駅の特設会場で観てましたが、涙腺崩壊でした。
これだけ多くの人たちに感動や元気を与えるプロジェクトに参加できて本当に良かったです。もちろん主役は新幹線ですが、LINEだからこそ皆さん気軽にたくさんの願いごとを応募して企画を盛り上げてくれたんだと思っています。


プロジェクト(2) オフィスでのお弁当販売

コロナ禍で苦しむ飲食店さんを支援したいという思いから、LINE Fukuokaオフィスでのお弁当販売の機会を提供させていただきました。

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社員数が1000人程度で、在宅勤務者も多い状況なので、そこまで多くの飲食店さんに販売していただくことは難しかったのですが、それでも開始から4ヶ月で以下のような成果を出すことができました。

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これに対し、飲食店さんからはこのようなお声を頂戴しました。

率直に、お弁当販売を始めてよかったです!収入の安定からの安心はもちろん、多くの社員の方が働かれているオフィスで自分たちのお弁当を食べていただいているという充実感が従業員のやりがいにも繋がっています。KAWAKEN キッチンは箱崎に移転してまだ間もないので、お弁当を通した口
コミから店舗に足を運んでいただけると嬉しいです。(KAWAKENキッチン 河村様)

ほんの小さな貢献かと思いますが「社会のために、いま自分たちにできることをやろう」と考え、実行することの大切さを学びました。小さくてもこういう取り組みが連鎖し、同時多発的に色んなところで起きはじめると社会はもっと良くなっていくと思います。


プロジェクト(3) 企業と自治体の垣根を越えた防災の取組み

今年は東日本大震災から10年という節目の年でした。
福岡は、16年前の西方沖地震が発生した3月20日を福岡市民防災の日と定めていたこともあり、そこに向けて福岡の企業や自治体の皆さんと防災の取組みを検討していました。

そのタイミングで、今年2月にまた東北で震度6強という大きな地震が発生してしまいました。インフラが一時止まるなど生活にも支障が出たそうです。
そのニュースを目の当たりにし、企業として街の防災に取り組む意識はより一層高まりました。

取り組んだことは、防災の情報発信です。福岡市民の多くが利用してくださっている福岡市LINE公式アカウントから、各インフラ・交通の災害時の最新情報を簡単に確認できるようにしました。また、各企業のLINE公式アカウントから同時刻に防災啓発のメッセージを配信する取り組みもしました。

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協力してくださったのは、福岡市さん、西鉄さん、JR九州さん、西部ガスさん、グッデイさん、西日本シティ銀行さん、福岡銀行さん、福岡国際空港さん、福岡地所さんです。

「福岡みんなで防災」と題したこのプロジェクトは、今後も継続的に実施していけたらと考えています。


プロジェクト(4) 企業と自治体の垣根を越えたワクチン接種ネット予約の啓発

ワクチン接種が可能な市民の皆さんに対し、ワクチン接種予約に関する基本情報を認知してもらい、ネットから予約していただくことで社会全体が良くなることを目指しました。これも企業と自治体が一体となって行った取り組みです。

市民:接種について正しく理解し、予約をスムーズに行うことができる
自治体:予約受付や問合せによって窓口がパンクすることを回避できる
企業:ワクチン接種が進むことで経済が回復する可能性がある

アマビエちゃんというキャラクターを用いた漫画ポスターをつくり、駅など人が多く集まる場所1230箇所に掲示しました。また各社LINE公式アカウントからの発信も行いました。

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このアマビエちゃんというキャラクターは普段から西鉄さんの車内で感染予防などを啓発していて、その企画とコラボさせていただいたかたちとなります。
福岡市は9月時点でワクチン2回目接種率が政令指定都市No.1になっており、その成果に少し貢献できたかなと思います。


他にも色々やってきましたが、このへんで終わろうと思います。
感染症や自然災害など、常に社会の変化を察知しながら、「いま自分たちにできることは何か」を問い続けた一年でした。
それから、たくさんの企業の皆さんに協力していただくことができ、その力の大きさに感銘を受けた一年でした。

2022年もより一層、社会の課題解決や成長のために仕事をしていきたいと思っています。これからもLINE FukuokaのDX・Smart Cityセンターをよろしくお願いします。

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