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ミナカミハートライターズ誕生

「ユネスコエコパーク」は身近なものなんだ。

 世界が認めた大自然なんて言われると、なかなか踏み入れることのできない、なかなか手の届かない自然界の絶対領域なんだろうとかって構えてしまいそうだけど、実はそうでもないらしいんです。

ここは群馬県最北にして最大の市町村面積を誇る みなかみ町。

町内に18箇所の温泉地があるとか、豊富な水量を活かしたアウトドアスポーツが盛んであるとか、市街地から少し足を延ばすと日本三大岩壁やブナの原生林に行けるとか、お米や野菜や果物が抜群においしいとか、水道の蛇口からおいしい水が出るとか…

町民であれば、生まれた時から当たり前で見慣れた光景であっても、それは実はものすごい希少且つ貴重なことで、それらがないまちに住む人にとったら羨むべきことなわけです。羨ましいことであるから、それらを求めて多くの方が観光などで訪れてくれることになるわけなのです。

だけど、その羨むべきものは誰かが「まもり・いかし・ひろめて」いかないと、いつかは無くなってしまうもの、なんですよね。世界自然遺産のように人を遠ざけることによってその価値を後世へ残そうということではないから、人の手によって「まもり・いかし・ひろめて」いかないと。まさにそれこそがエコパーク登録と同時に掲げられた「MINAKAMI HEART」というコンセプトワード、そしてそれに体現された「みなかみユネスコエコパーク」の理念そのものというわけです。

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利根川源流のまち、水と森林と人を育むユネスコエコパーク

まずは知ることからはじめよう。

 世界が認めるほどの自然の価値や魅力を町民なら皆が知っているだろうと思いきや、筆者も含め、知らないことがまだまだたくさんあります。目にする景色は美しく、人はやさしく、空気がおいしく、水もおいしく、農作物もおいしい。みなかみという場所はそんな夢のようなまちなんだけど、暮らしているとそれらも当たり前になってしまい慣れてしまうんですよね。日常で感動することは多々あっても、感動することに慣れてしまう。だから、もっとよく知り、学び、言葉にしよう、文字にして残してみようと思い立ったわけなのです。それが「まもり・いかし・ひろめる」ことの一歩になるのではとの願いを込めて。

<ユネスコエコパーク>
正式名を生物圏保存地域(BR:Biosphere Reserves)といい、1976年(昭和51年)に開始されたユネスコ「人間と生物圏(MAB:Man and the Biosphere)計画」プロジェクトの一つで、日本では親しみやすいように「ユネスコエコパーク」と呼ばれています。世界自然遺産が手つかずの自然を守ることを原則とするのに対し、ユネスコエコパークは自然と人間社会の共生を目的とする取組です。

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町民が書きます、伝えます。

 身近なことは、実際にここに暮らしている人が書き、伝えるのがいいだろうと思い、みなかみ発ローカルメディア「GENRYU」でこれまでに関わらせてもらった方5名を専任ライターとして選抜しました。

・ななえさん(地域おこし協力隊|移住者)

・あいさん(役場職員|移住者)

・もとほさん(主婦|移住者)

・ゆめかさん(大学4年生|町内出身)

・みひろさん(大学3年生|町内出身)

以上の5名が、みなかみユネスコエコパークの〈身近な〉価値と魅力を町民の視点で綴る人「ミナカミハートライターズ」として今後活動していきます。

取材なんてしたことなければ、多くの人が目にする記事を書いたことなんてない。でも、そのような人が書いた文章の方が、よりリアルに価値と魅力を伝えられるのではとの思惑もあったりします。文章の精度よりも文章に宿る想いやその温度感をもって、みなかみユネスコエコパークの価値と魅力を「ひろめて」いければと思っています。至らないこともあるかもしれませんが、温かく見守っていただけると幸いです。そして、記事をお楽しみに。

三つの町と村が合併し、いまの「みなかみ町」となった記念すべき10月1日、スタートです。

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<ミナカミハートライターズは、みなかみ町役場とみなかみ発ローカルメディアGENRYUが協働で、みなかみユネスコエコパークの効果的な情報発信を目的に行う官民共創の取組みです>

※上掲の写真と引用文は、みなかみユネスコエコパーク公式WEBサイトより抜粋しました


文:Kengo Shibusawa(GENRYU

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