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フィールドワーク:干潟
多摩川の河口にある干潟に、フィールドワークに行ってきました。
東京湾唯一の天然の干潟です。
干潟の観察では様々なことを学べると思います。
例えば、田植えから稲刈りまで経験したら派生して減反政策など社会の問題を少し取り入れるようにしています。
自然も農業も産業も社会もそれぞれに関わりがあるということを感じさせたいと思いつつ・・・・子供たちの頭に心に種を植えたい。いつか花咲く日を信じて。 行った日:2023年06月
理科:自然観察
五感で感じる
4年前に来たときよりヘドロのにおいがしました。
前日の台風がかき混ぜたのでしょうか。
潮のにおい、ヘドロのにおい、船が通った後の航跡波の音、干潟の上を歩いた時の足の感触、実際に行って初めて感じるものです(対象年齢:全年齢)。
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カニ、シジミ、ムール貝探し
大きな岩をひっくり返すと、カニがいます。
ひっくり返した岩は元に戻します。
ひっくり返したままだと環境破壊になります。
対象年齢:全年齢
シジミの浄化を見る
同じ多摩川の水を入れた水槽で、片方にはシジミを入れます。
およそ2時間でこれだけ浄化されます(対象年齢:全年齢)。
貝類は濾過する水が多いので、生物濃縮が・・・多摩川のシジミは食べたくないです。
だってこれだけの汚れが濃縮されて貝に・・・
貝にとっては1の科学物質だとしても、10食べた人間は10・・・恐ろしい話です(対象年齢:中学生以上)。
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フィールドサイン
同じカニでも巣の堀り方が全く異なります。
カニの種類と巣の堀り方を書こうと思ったのですが、これを見た息子が「僕なんで堀ったか知っているよ。満潮の時に水一緒に入った砂を干潮になるとしゃーっしゃーっと掘り出すの」と言っていたので、種類によって堀り方が異なる!にとどめますw。
コロコロした砂を出すカニ、噴火口のようにしゃーっと砂を出すカニ。
※周りにある点はカニの足跡です。
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息子の説明;
カニの巣はこういう形にあって、満潮時も青いせんまでしか水がこないからカニは中にいられる。
干潮時、すぐに中にたまった泥を出す。外にで日なたぼっこ(日光浴)をしている。
天敵の鳥、シギは、カニの巣の形のくちばしをしている
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ずっと待ちます。
30秒くらいでしょうか。カニが出てきます。自然相手ですからうまくいかないこともあります。でも待つんです。
生態観察
チコガニは「縄張りのため?」「求愛のため?」なぜこのダンスを踊るのか分かっていませんが、踊るんです。
本人(カニ)は、怒っているのかもしれないです・・・が、かわいいです。
アシ
アシの保全のため立ち入りは禁止でしたが、オオヨシキリがさえずる中楽しく観察できました。
「アシ」から「ヨシ」に改名したんだから・・・「アシハラガニ」は「ヨシハラガニ」にならないのかな。
冗談はともかく、切っても切っても出てきた「アシ」も、今では生き物の貴重な”すみか”ですから立ち入りは禁止です。
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理科・社会:干潮と満潮について
何時が干潮?
6月4日当日の潮汐表です。ちょうど11時が干潮でした。
遊んだ時間は10時から14時ぐらいです。
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続いて、6月1日から6月30日の潮汐表です。
満潮から干潮への潮位の差がよく分かります。
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次に、半年後12月4日の潮汐表です。
6月4日は11時頃干潮でしたが、12月4日は10時頃満潮です。
春と秋は正午頃に干潮、夏と冬は正午頃に満潮です。
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社会:潮汐を利用して船を
満潮から干潮は水が少なくなる、水かさが減る、、、、つまり、海に向かって流れができます。
干潮から満潮は水が増える、水かさが増える、、、、つまり、陸に向かって流れができます。
東京は平野なので、潮は、数キロメートル川を上ります。
ここは多摩川ですが、荒川では埼玉県のあたりまで潮が入ります。満潮に合わせて川を上ったり、干潮に合わせて川を下ったりして、船で荷物を運んでいたようです。電気・ガスがない江戸時代の創意工夫を自然を最大限いかしていて、いつも勉強になります。
潮待ちの港・・・聞いたことありますでしょうか。
理科:干潟の生物は昼行性か夜行性か
この間、「カブトムシは夜行性ではなくスズメバチがいるから昼活動しないのでは?」という記事を読みました。これを読んでいなかったら気がつかなかった。。。。
干潟の生物の多くは、昼行性でもなく夜行性でもない。名付けるのだとしたら、干潮性?ということでした。
社会:自然を守る
干潟を埋め立てて橋を建てた 多摩川スカイブリッジ
4年前にはなかった橋です。
去年建てられました。
日曜日だからか交通量が少なかったです。
人口が減少するのに、東京湾で唯一残っている天然の干潟を一部埋め立てて建てる意味があるのか?
代わりなのか罪滅ぼしなのか分かりませんが、銀座の裏に巨大なお金をかけて干潟を造っています。
私にはよく理解できません(対象年齢:中学生以上)。
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ゴミ拾い
他のグループもいて、あらかたゴミを拾っていったと思っていましたが、大量のゴミが・・・・正直ショックでした。
分別すれば川崎市が回収してくれるとのことですが、その調整が大変だったと企画した方がおっしゃっていました。
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海ゴミはどこから
え。カラスが!?
悪い顔している人がいる!
子供達は、大盛り上がりでした。
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最後に
後日、子供たちと話をすると思っていたより、「がんがん質問する母の言葉を聞いていた」と感じました。
私の感想は、昼行性とは言えない干潟の生物、きれいだと思っていた干潟から大量のゴミが出てきたこと、この2点が特に印象に残っています。
娘はSDGsからかゴミ拾いが印象に残っているようです。
息子はシジミの浄化作用が印象に残っているようで、「にっごにごの濁り水と透明なきれいな水。汚れはシジミの内臓にある」と言っていました。
貴重な体験だったと思います。
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