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決められたことを、

久しぶりにnoteの存在を思い出して書き綴ってみる。
とても暗い話になりますので、
そういうのが苦手な方はそっと閉じて頂けると幸いです。


さて。
わたしには約5年前に脳梗塞となり、後遺症として高次脳機能障害が残った父がいる。
病院から施設に入ってからは1度も面会に行っていない。
それは過去の記事を読んでくださる方には何となく察していただけるのではないかと思う。
憎しみが溢れて止まらなくなりそうで、会えないでいる。

そんな父に今度は動脈瘤が見つかった。
最初に受診した個人院では、動脈瘤の位置的にかなり難しい場所にあるから、手術で取り除くとなると出来なくもないが、今は出ていない麻痺や下手したら新たな障害が出る可能性を示唆された。

一応、大学病院の脳外科の先生が市立病院に来る日にセカンドオピニオンを受けることになった。
田舎あるあるである。
また、施設の方からはもし何かあった場合、延命するかどうかを家族で話し合って伝えて欲しいと言われた。
それはそうである。
救急車搬送されても、施設職員には決定権がない。
変わってもいいから都度都度教えて欲しいと言われた。
そして、セカンドオピニオンを受けて精密検査を受けた結果が今日分かって、付き添いのケアマネさんから連絡が来た。
この動脈瘤は脳梗塞が起きた時からあったものであること。(脳梗塞の原因もこれではないか?と言われた)
今は5年前より2倍程度大きくなっていること。

治療法としては、
半年に1度MRIを撮って定期観察を行いつつ普段通りの生活で糖質コントロールをしていく方法か、手術かということ。
ただ、手術をするとすれば、脳幹にかなり近いところに出来ているため呼吸器系の後遺症が出たり今は出てない障害が現れる可能性があること。

根治は出来ない。
予防治療となるので医師の判断で決められない。
だから家族の方で治療方針を一体にして決めて欲しいとのことだった。
父は父で高次脳機能障害の関係で理解しきれていない。
家族に任せる、と言ったらしい。

それで今日家族で話し合いをした。
それだけ手術にリスクを伴うのならもう定期観察の方がいいんじゃないかという話になった。
妹は病院内でとある勤務をしているため、延命をしつつ寝たきりで意思疎通も出来ない。
そのような患者を沢山見ていると言っていた。
それならば、動脈瘤が破裂してくも膜下出血になった時にはもうそのまま自然に何もしない方が良いのでは無いかと言う話になった。
概ね、母と私の意見と同じである。
また、治療に関しても手術をして障害が増えてしまうよりも、今のまま普通通りに生活して、過ごすのがいいのでは無いかという話になった。
これもまた母と私の意見とこれもまた同じである。
妹に早く連絡しておけばよかった。

そうやって満場一致で可決状態になったけれど。

何となく鬱々とした気持ちがどこか残っている。
辛い思いをさせられて、何度も苦しめられてら憎くて憎くて堪らない、というのに。いざ命の期限を任せられて決めることになってしまってから、心の奥底にどんよりとした重いものが乗っているようだ。
この感情は何なのだろう。
ただ、ただ、気持ちが鬱々としている。

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