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設営ボランティアに参加したら文学フリマがより楽しくなった

好きなイベントがあったとして
ただ参加するのも良いけど

何かしら運営を手伝う、という形で関わるのも楽しいのでは?

そんな軽い好奇心から
文学フリマ(以下 文フリ)の会場設営を手伝ってみた。


結果として、イベント自体がより楽しくなった。

以下、当日の記録である。

うおォン 俺はまるで人間フォークリフトだ。

設営ボランティアの集合場所は
前方の建物の中の第一展示場前

8時20分頃、会場である流通センターに到着。

集合場所に行くと、既に多くの人が。
ほとんどが文フリに出店する人たちのようで
会場設営も手伝いに来た、という感じらしい。

スタッフさんに軍手と会場設置図を渡される。
図面を見てみると、とんでもない数の机を並べるようだ。

この人数で大丈夫なのか…?

簡単な説明を受けて移動。
会場に着くとあまりの殺風景に圧倒される。
あるのは白い床と天井を支えるデカい柱のみ。
というかめっちゃ広い。

この人数で大丈夫なのか?(2回目)

荷物を置いて、スタッフさんの指示に従い作業開始。
ひたすら長机を運び、並べることを繰り返す。

会場設営の制限時間は1時間半。
この後のスタッフさんの負担を軽減する為にも
ひたすら動く。

うおォン 俺はまるで人間フォークリフトだ。


…めっちゃ汗かいた。11月なのに。

殺風景な空間が段々と会場になっていく。
1時間ほどすると作業終了のアナウンスが。
何もなかった空間に長机がズラっと並んでいる。
いや〜やりましたねと、スタッフさんを囲み、みんなで拍手。

張り切りすぎてお腹が減っていた。
駅前のゆで太郎で朝蕎麦を食べながら
達成感に浸る。
(イベントはまだ始まっていない)

まるで我が子の成長を見ているみたいだ…。

12時になり、再び会場に向かう。

中に入ると、100を超える出店者と多くの人で大賑わい。
必死に並べた長机も立派な売り場になっていた。

テーブルクロスやブックスタンドなど、様々な工夫がされている。
何の変哲もない机がこんなに華やかになるんだな、と驚く。

朝の殺風景な状態を知っているからか、
一段と、賑やかになった会場が感慨深い。

まるで我が子の成長を見ているみたいだぁ…。

なにより、文フリという「場」を通して交流する人たちの嬉しそうな顔。
それを見たらこっちまで幸せになってくる。
日曜の朝から、汗だくになって設営を手伝った甲斐があった。

この幸せな「場」を作るのに、微力ながら協力できてよかった、としみじみ感じた。

ちなみに自分が当日購入したのはこちら。

『LOCUST Vol.06 〈福島〉というパリンプセスト』
発行所 ロカスト編集部

「旅行誌を擬態する批評誌」

ただの旅行記じゃなさそうな所に惹かれた。

編集部・執筆者全員で一つの土地を旅して
それぞれ感じたことを一冊にまとめているとか。

 noteでも活躍されている三宅香帆さんも執筆している。
『流れゆくもの─屋久島、ゴア』
著者 宮脇慎太郎
発行 サウダージブックス

写真家の著者が書く、屋久島とインドの旅行記。

装丁と冒頭の文章の雰囲気が気に入って購入。

出版社のサウダージブックスのコンセプト

旅と詩と野の教え

っていうのにも惹かれる。
裏返すとインド旅行記になっている面白い作り。

ただ参加するのとは違った経験

文フリは年々、規模を拡大している様だ。
毎回運営を頑張っておられるスタッフさんたちには感謝しかない。

スタッフとして本格的に関わる
まではいかなくても、こんな風に当日ちょっと手伝う
というのも案外ありかもしれない。

小学生の頃、女の子に騎馬戦で負けてた僕でもできたので
大抵の人なら大丈夫だろう。

殺風景な会場が熱気あふれる「場」になる感動を多くの人に知ってほしいなと思う。

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