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右膝をやってしまった。 経過観察18日目

膝をついて泣いているのは僕です。
オーストラリアでサッカーをしていた2016年シーズンのこと。
シーズン最後の試合、プレーオフの決勝で試合終了の笛が鳴った時の1枚を友人が撮影していました。

ちなみにこの時の試合はいまだにyoutubeに残っていますので興味ある方はどうぞ。⇩

NPLSA - Grand Final Adelaide City versus Campbelltown City


慣れてきた頃が一番怖い

右膝は良い意味でも悪い意味でも落ち着いてきています。
今やるべきことは手術の日まで膝に大きな負担をかけないことでしょう。
アイシングとリハビリの毎日ですが、足が十分に曲げられないっていうだけで通常の生活を送る分には問題なく慣れて来ました。
ただ、慣れてきたせいで気が抜ける時もあり時たま痛みがを感じることがあります。膝が緩いのは変わらないので。
加えて、やはり右脚の大腿を思い通りに使えていないことで、突っ張るような痛みが走っています。膝の痛みよりもこっちの方がやっかいになってきました。なんとかストレッチする方法はないものか、はたまたストレッチを探すのではなく上手く使えるようにリハビリを考える方に注力すべきなのか。
これまた研究しがいのある材料です。


オーストラリアのリーグ戦

※これはオーストラリアのトップリーグであるAリーグ以下のカテゴリの話です。

オーストラリアのサッカーは、各都市でリーグ戦が行われています。(Aリリーグ以下、2部以下のカテゴリ)
都市リーグ1部のリーグ戦において、優勝したチームは自動的にシーズン終了後に行われるグランドファイナルへ進出します。各都市での優勝チームが代表として出場し、オーストラリアで一番強いクラブを決める大会です。
都市リーグ2部以下のチームは上のカテゴリーへの自動昇格を目指して優勝を狙います。

リーグ戦終了後には最終順位の上位6チームで、その都市の一番を決めるファイナルシーズンという名のプレーオフが行われます。これはリーグ戦とは別の大会で、このファイナルで優勝したからといってグランドファイナルに進めるわけではありません。あくまでリーグ優勝したチームのみがグランドファイナルへ参加となります。


燃える展開

僕がサムネイルで泣いている理由はまさにこのプレーオフが要因なんです。
このプレーオフが採用されている理由はわかりませんが、参加しているチームにとっては、たとえリーグ優勝を逃しても最終的に上位6チームに入れば下剋上が出来るんですね。シンプルに燃える展開だし、現地の人たちもリーグ優勝よりもこのプレーオフの方が価値があると捉えている雰囲気を感じました。もちろんグランドファイナルでオーストラリアで1番になることが一番の名誉なことは大前提です。
僕がこのプレーオフファイナルで優勝した時は、僕が所属していたCampbelltown city sc がリーグ2位、Adelaide city scがリーグ1位だったので、最後の最後も天王山の一戦だったわけです。
このシーズンはリーグでもトーナメントでもアデレードシティに勝てていませんでしたが、最後に勝つチャンスが巡ってきたシーズンだったんです。


泣き虫である。

結果は1-0で勝利しプレーオフファイナル優勝でした。
試合終了のホイッスルと同時にその場で泣き崩れました。嬉しさと緊張からの解放が入り混じっていたのでしょう。本当はめちゃくちゃ嬉しいはずでメンバーと抱き合ったりするのがスタンダードなのに数分ピッチの上で泣いてしまいました。

あれは高校サッカー部最後の冬の全国選手権、東京予選。
相手は都立駒場高校。都内の実力校でした。
その試合もPKで勝ったのですが、そういえばあの時も泣いてたなーと思い出しました。笑 それは試合中の大チャンスでシュートを外したことがずっと頭に残ったままプレーしていて、勝ったことでプレッシャーから解かれたからだったと思います。
トータル、僕は泣き虫です


メリハリ。

自分を改めて分析していると、サッカーというゲームにおいて本当に自分は向いていないと、ひしひし感じます。
今まで散々「試合中にミスは起こるもの」「フットボールはカオスである」とか言っているくせに試合中のメンタルはずっと自分にフォーカスされてしまっていますよね。けどこれじゃどんなにトレーニングをしたって試合で力を発揮できないんです。ずっと悪いイメージを持った自分の姿が付きまとって必要のないことまで考えてしまうからです。恐らくこれは多くの人が陥るメンタル事情だと感じています。今思えばオーストラリアの選手たちはそういうのを感じさせないほど、あるいは本当にそんなことはどうだったいい、くらいの気持ちでプレーしていた。メリハリとはこういうことをいうのかとハッとさせられた記憶があります。


この試合後のこと

表彰式があって、散々泣いたあとに喜びに浸っていてボーーっとしていた時です。

「ミノ、拍手だ、ちゃんと称えよう」

あまりにも喜びに浸りすぎて、アデレードシティの選手たちが準優勝の表彰をしていることに気が付きませんでした。そんな僕の姿をみた当時のキャプテンが声をかけてくれたんです。

ああ、どこまでも未熟だなー。

気が付けば、本当に僕以外の選手たちは拍手で称えていたので尚更。
日本人は挨拶やお辞儀という文化、礼儀正しさや相手を敬う気持ちなどで何度も評価されてきてる。はずなのにその一人でもある日本人がこうして指摘されてしまうこと自体、恥ずかしいことです。
なんてメリハリのない男なんだろうか。


忘れちゃいけない思い出

こうしてオーストラリアで過ごした日々は忘れてはいけないモノになったんです。もし日本でずっと過ごしていたらまた自分自身がどう変わっていたのだろうとも思いますが、この経験は間違いなく自分にとって人生の糧になっていると自負しています。
みなさんにも絶対忘れちゃいけない記憶とか思い出ってあると思うので、たまに思い返してみたら初心に帰れるかもしれませんよ。


ひとつよしなに。


株式会社美好所属
市川SC所属


みのってぃ。

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