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知ってほしいことがつまった作品『今日もあなたに太陽を〜精神科ナースのダイアリー〜』

タイトルにある、Netflixオリジナルドラマ。
11月に配信開始になったばかりの作品だ。↓

精神科病棟が舞台となり、主人公のナースを中心に、「精神疾患」を抱える患者やその家族、そして医師など様々な人間模様にふれられるとても観ごたえのある作品だ。
観る人によっては、感情移入しすぎてしまい辛くなるかもしれないため、ぜひ公式ページであらすじなどを確認してからの視聴をおすすめする。

なぜなら、物語の中盤以降には主人公自身もある疾患と向き合うことになるのだが、そこで描かれる様子や感情の揺れにはわたしも感情移入せずにはいられなかったからだ。

「まさか自分が・・・」

この気持ちに近いものをわたし自身も抱いていた。

少し話は逸れるが、わたしは発達障害児や肢体不自由・医療ケア児やその保護者を支援する仕事に、もう15年以上も携わっている。

今までのわたしは、「支援する側」であり、「支援される側」になるとは思ってもいなかった。その気持ちはありながらも、病気の受容は早かった方だと思っている。一方ドラマでは、主人公が病気である自分を認められず苦悩する様が描かれている。これは稀なことではなく、多くの精神疾患患者が通る道なのかもしれない。しかし、以前の記事にも書いたが、認めることができなければ何も始まらないのだ。

(過去の記事は↓こちらより)


復職が迫ってくる中で、今後どう働いていくかを考えていた。
以前の自分であれば当然のように必死に働いただろう。
しかし、この数ヶ月の休養期間にその考え方が変化してきた。

復職するのであれば、以前と同じように働くことは無理だろう。
正確には、以前と同じ働き方をしていれば、病気が良くなることはないと思うようになっていた。
今の自分は、周りにフォローされる立場であることを自覚し始めていたのだ。


何より大事にするべきは自分の身体である。職場の理解が得られたとしても、自分が思うように働けなければ、その時は潮時だと考えられるようになった。

このような考えに行き着いたことは、「完璧主義」が緩み始めていることを意味していた。


病気を通して経験したことは、辛いことだけではなく、むしろこれからの人生をどう生きるかを前向きに考えることだった。
その背景には、「支えてくれた人達」の存在があることも忘れてはならない。

今までどれだけの人を支援してきたとしても、支援される側になったのだとしたら、とことん支援されていいのだと今は言いたい。

弱いところを見せ、辛く・苦しい気持ちを吐き出す。そんな自分を理解しようと、支えようとしてくれる人達がいる。
ドラマの主人公も、そうして周りの人達に支えられ再生を遂げていくのだ。ぜひその姿まで見届けてほしい。




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