見出し画像

私は「結婚」がしたかった。


私はいま、離婚に向けて別居をしている最中だ。

帰ってこられる実家があるありがたみを実感している。


さて、今日は自分が今この状況になり、結婚すると決めた時のことを振り返ってみた。

お付き合いがスタートしたのは23歳、プロポーズされたのが24歳、結婚したのが25歳。

2年記念日に入籍したので、付き合い始めてから結婚まで丁度2年。

何かとトントン拍子に進んでいった。


そもそも付き合う時に「結婚を前提に付き合って欲しい」と言われていたので、そのつもりでお付き合いを進めていた。

だから普通に将来を意識した会話もしており、婚約指輪は自分が好きなブランド、デザインのものを選びたいと言っていたくらいだ。

彼も私の意見を尊重してくれて、プロポーズされる前に一緒に婚約指輪を見に行き、好みのデザインを伝えていた。


そして付き合い始めて1年数ヶ月、2人で海外旅行に行くことに。

丁度旅行中に私達が出会った日が重なり、その日にひざまづいて婚約指輪を箱パカしてプロポーズをしてくれたのだ。


女の子が憧れる、理想的な最高のプロポーズ。

旅行先でプロポーズされることはわかっていたが、嬉しくて私は泣いた。

すごく、すごく、幸せだった。


そこから結婚の準備が始まる。

結婚式も70人くらい呼んで、挙式、披露宴、二次会と、ちゃんと行った。

結婚式の準備や当日はすごく幸せで、楽しかった良い思い出しかない。


新婚旅行も2人で軽く100万円オーバーの高級リゾート地へ行き、思い切り楽しんだ。


彼は私の理想や憧れを全て叶えてくれたのだ。


そして新婚旅行が終わり「日常」がスタートする。

半年ほど専業主婦をしたが、毎日旦那さんのためにご飯を用意して、帰りを待つ生活も楽しかった。

普通に旦那さんのことも大好きだった。


ただ、これまでのこと思い返すと、私は彼に「幸せにしてもらうこと」を願っていたのではないかと感じる。

彼の職業も安定しているし、高級ブランドの婚約指輪、海外旅行先で理想的なプロポーズ、高級リゾートへの新婚旅行など、周りからは羨ましがられた。

当時はこの人と結婚できて幸せだと心から感じていた。


だけど今思うと、私の理想を叶えてくれる彼が好きで、彼がしてくれること、与えてくれるモノに幸せを感じていたのではないかと思う。

私の周りの友達は割と結婚が早く、私が結婚した25歳は一般的にはそんなに遅くない方なのに、気がつけば私の友達の周辺では遅い方になっていた。

そして昔から漠然と、30歳までに子供を産みたいと考えていた。

だからこの結婚の波に乗りたいという気持ちと、結婚に対する憧れ。

そして高級ブランドの婚約指輪をもらうこと、ドレスを着ることを私は望んでいたのだと思う。


だから丁度そのタイミングで、相手もそろそろ結婚したいと考えている人と出会え、トントン拍子で話が進んで行ったのだと感じる。

だから心の底から「私がこの人を幸せにしたい」「この人の人生を背負って豊かなものにしたい」といった感情は小さかったのではと今は感じる。

相手に幸せにしてもらうこと、幸せを与えてくれることしか考えていなかった。

だから私は相手にしてもらうことばかりを求めていた。


その結果なんでこれをしてくれないの?といった相手への要望が大きくなっていき、傲慢になっていった。


そして最近気付いてしまったのは、私は「彼と結婚したかった」わけではなく、「結婚がしたかった」のではないか、と。


これは相手にとってとても失礼だと重々承知している。

私と一緒にいた数年、私が彼の大切な時間を奪う結果になってしまったと、心の底から申し訳なく思う。

しかし彼の全てを愛おしい、受け止めたいとはどうしても思えなかったのだ。


そして離婚にまで発展した一番の要因。

それは「子供」だ。


これについてはまた別で詳しく書こうと思う。


私はこの結婚を決して後悔はしない。

愛され、大切にされ、家族を築く悦びを与えてくれた。


ただ、ただ、彼には感謝しかない。

彼と出会い、結婚できたことで今の私がある。

私の人生に必要な人だったのだ。


出逢ってくれてありがとう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?