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圧倒される、ということ

この人は自分よりも何十年か長くこの世界で生きていて、自分より学も才能もあって、この人の周りには人が集まってきて.....。

「この人」を、丁寧に言えば「この方」を…..、尊敬せざるを得ないポイントがいくつもある。
人生経験が長い人の方が優秀である、なんていうことは全く成り立たないわけだが、年齢に関係なくこの方を尊敬したくなるだろう。(そもそも正確な年齢を知らずにいる。)


初対面の人に何の気なしに"仮面"を被ってしまうことがあるのだけれど、仮面を剥がしてしまうというような雑なやり方ではなく、
とても丁寧で、だけど抗えないくらいの力で仮面を取られてしまった気がする。

このかたは長い人生の中で、私以外にも数多くの人と話をし、目の前の人の"本性"とも呼べそうなものを見抜いてきたのだろうか。

初めてちゃんと顔と顔をつきあわせて話したのにも関わらず、自分の8割以上を見抜かれてしまったような気がするのは気のせいだろうか。
そして、恐ろしいほどに嫌な感じがしなかったのだ。

元々この方に対してものすごく良い印象があるわけではなかったーという背景があるが所以かもしれないが、
なぜかものすごく圧倒されてしまった。


自分が持っていないものを持っている人に対して尊敬の念を抱くというか、ある種の凄さを感じるーというのはよく言われることかもしれないけれど
この方は私が持っていないもの全てを持っているのではないかと思わせるくらい、学のある人だなと感じられた。

そして何より、つかみどころがない人なんだよなぁ。
はっきりしている人の方が付き合いやすいというのはあるのかもしれないけれど、つかみどころのない人の方が面白いな、と思ったことはありませんか?

もちろんこれは恋愛に限らずの話で、性別や年齢関係なく
なんだかミステリアスな、内に何か秘めてそうな、たくさんの顔を持っていそうな、でも私のことを見抜いてきそうなー
そんな人に、会ってしまったような気がした。