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今日のごはんと本 つわり編 9/23(土)〜29(金)

妊娠10週目。
ついにつわりの山を越す。

9/23 土曜日 くもり

窓を開けたら秋の涼しさ。
引きこもっているうちに、いつのまにか夏が遠くなっていた。

間食
飲むゼリー、梨。
ベッドの中ですすり、かじる。
昨日の午後は、少し吐き気が弱まったかも、と思ったけど、夜中は相変わらず気持ち悪く、脚のムズムズもひどくて寝付けず、寝起きも引き続き気持ち悪い。
それでも日々、変化しているのだと思いたい。

朝ごはん
バゲット3切れ。
起き出して、とりあえず漢方薬を飲む。
「この薬、飲んで何回か吐いたけど、飲み方のコツがわかってきた。そのコツはというと」と熱心に夫に話している最中に、盛大に吐く。
ギャグマンガのよう。
このつわりの薬は、合わないのかもしれない。
思いきり吐いたらすっとして、残っていたバゲットを焼いて食べる。
一切れは、ケチャップとチーズをのせて焼いた。
本当はトマトハリッサを塗りたかったけど、玉ねぎとニンニクが入っているから、やめておいた。
パンは香ばしくておいしく、気分が落ち着いた。

間食
梨。
すっかり元気になった子どもを、夫が散歩に連れ出してくれ、ひとり留守番。
お昼前、気持ち悪くなってきて、一気にたくさん食べる。

昼ごはん
カオマンガイ。
カオマンガイとジャスミンライスなら食べられる気がする、と感じて、Uber eatsで注文。
Uber eats の配達をしてくれる方々はきっと、世の妊婦を大勢助けてくれていると思う。
感謝が尽きない。
以前、何度か前を通りかかったことがあるお店で注文。
皮なしの鶏むね、それなら食べられる、と希望を抱いて。
はじめてのお店だけど、美味しかった。
おいしいと感じられることが、少しずつ増えている気がする。
空腹が吐き気を呼ぶので、一所懸命に一気に食べる。
顎が疲れたけど、心地よい疲労感。

間食
梨。

夜ごはん
トマトチーズクリームリゾット。
夕方ごろ、また波が。
夫にリクエストして、作ってもらう。
おいしい!
たっぷり作ってもらい、お腹を満たし、吐き気を追い払う。
少し残しておいて、また少し胃が空いてきた頃に、全部食べ終えた。

間食
梨。


読んだ本

『まぼろしハワイ』
特別な本がまた増えた。
吉本ばななさんが繰り返し描くテーマ、モチーフなので、なんとなく慣れたような心持ちで本を開いたのだけど、文章は新鮮に胸に飛び込んできた。
はしばしから甘い香りがするようで、序盤の、特に事件が起きるわけでもない場面で、涙が出て止まらなくなった。
いつかハワイに行きたいなあ。
海外には中学生の頃、観光ではない若干特殊な状況で韓国へ行ったことしかない。

『ごはんのことばかり100とちょっと』
食べ物にまつわるエッセイ集。
食べられないので、食べることへの情熱、喜びに飢えていて、胸を焦がしながら読んでいく。


9/24 日曜日 晴れ

間食
梨。

朝ごはん
クロワッサン。

昼ごはん
カオマンガイ。
連日カオマンガイ。
ごはん大盛り。
夫にも少し食べてもらう。
昨日とは別の、行ったことのある好きなお店のもの。
ソースがすごくおいしく、量もたっぷりで、とても幸せな気持ちに。
つわり、先週は何しても気持ち悪かったのが、今は食べつわりっぽくなってきており、空腹を打ち消すべく食べまくっている。
ただ、まだ食べられるものは限られていて、気持ちの上での飢えは続いている。
おいしいごはんをおいしく食べる姿が見たくて、映画を連続2本鑑賞。
『かもめ食堂』と『ジュリー&ジュリア』。
はやくまた料理を作りたいと心から思った。

間食
梨。

夜ごはん
牛丼。
夫に頼んでテイクアウトしてきてもらう。
半分にわけ、夕方と寝る前に食べる。
吐き気をなくすためにばくばくとかきこんだものの、胃に違和感が残る。
牛丼は時期尚早だった。
食べられないのに、食べないと気持ち悪いから、何なら食べられそうか一日中悩み、寝ても覚めても食べ物のことばかり考えている。
このループをいい加減に抜け出したい。

間食
梨。

読んだ本
『詩歌川百景』1〜3巻
しみじみと読み返す。
素晴らしい作品。

『あちらこちらぼくら(の、あれからとこれから)』最新話
ずっと読んでいたいマンガ。

『インターネットラブ』
ハッピーでかわいい恋愛マンガ。
恋に浮かれている人たちの可愛さと儚さ、切なさが詰まっている。

『胚培養士ミズイロ』1〜3巻
面白い!
絵の迫力。
カラーが本当に美しい。

夫が子どもに図書館で借りてきた絵本『うさこちゃんとキャラメル』、衝撃的な展開だよと言われて読んでみたら、たしかに激しく動揺させられる内容だった。
ブルーナーの絵本、時々そういう、人の闇や避けえぬ悲運を、さりげなくすっと差し出してみせるので、読むときにひやひやする。

夜、子どもとベッドに寝転がり、うろ覚えでフィッシュマンズの「頼りない天使」を子守唄に歌う。
子どもはすーっと寝た。
ちゃんと歌詞を聴きたくなって、改めて曲を流し、眠る子どもにくっついて転がっていた。

しかし、気持ち悪くて一向に寝付けず、マンガをあれこれと読んでいたら、夜中に吐く。
食べたものはほとんど消化されているのに、胃がみずからを絞るように震えて、異様に苦い液体を押し出してくる。
これが噂に聞く、胆汁……。
涙がオートマティックにぼろぼろ出る。
吐いたあとも胃が腫れているような感覚で、痛みと不快感が続く。
苦しい。


9/25 月曜日 くもり

間食
梨、飲むゼリー。

朝ごはん
ミニクロワッサン2個。
オエってなりながら詰め込む。
もはや、オエっくらいでは動じなくなってきた。

間食
納豆巻き。

昼ごはん
鮭の幕内弁当。
夫に朝のうちに買ってきてもらったもの。
塩鮭、おいしく食べられた。

間食
梨、飲むゼリー、バナナ。
吐き気がしてどうにもならなくなったら、とりあえず食べるものたち。

夜ごはん
トマトチーズリゾット。
夫にまた作ってもらう。
とてもおいしくて、ほっとする。
家のごはんが一番好き。
飽きが来ない不思議。

間食
梨。

読んだ本
『火の鳥 宇宙・生命編』
本棚から取り出して読み返す。
面白すぎる。

映画『二郎は鮨の夢を見る』と『深夜食堂』を立て続けに鑑賞。
昨日に引き続き、食べものの映画。
食の喜びに飢えている。
特に鮨、食べられないのに、食べたくてたまらない。
元気になったら回らない鮨を食べにいく。絶対にだ。この決意は固い。
回る鮨も食べたい。


9/26 火曜日 晴れ

間食
梨。
明け方、ベッドの中でしゃくしゃくとかじる。
吐かずに1日を始められた。

朝ごはん
ミニクロワッサン2個。

間食
梨。

昼ごはん
明太子パスタ。
ものすごく久しぶりに、自分で作った!
とはいえ、パスタを茹でて、バターと明太子と茹で汁でソースを作り、ボウルであえただけ。
山椒を振りかけたら、すごくよかった。
吐き気おさまり、ほっとする。

間食
じゃがりこ。
ジンジャーエールも開けた。
生姜の味、つわりに効く。

間食
梨。
梨は偉大。

夜ごはん
トマトチキンカレー。
今日も夫に作ってもらう。
トマト缶のカットトマトとカレー粉、バターほんの少し、鶏胸肉、水、チーズのさっぱりしたカレーで、ものすごくおいしかった。
こういうものなら食べられそう、というわたしの言葉を、夫が具現化してくれた。
わかられている。
ひたすらにありがたい。
時間をあけて、おかわりしようと思っていたけど、時間が経ってもそこまで気持ち悪くならず、追加で食べずにこのまま凌ぐことに。
翌朝にカレーを食べる楽しみができた。

間食
梨。

読んだ本
『赤ちゃんができました』
よしもとばななさんの妊娠・出産期のエッセイを読みはじめる。
面白い。
面白く読めるように、読む人が安らげるような日常の一部だけを抽出して書き記す、プロの技。
しっかりと慰撫される。

映画『海街diary』と『ホノカアボーイ』も、続けて鑑賞。
思うように食べられないかわりに、ごはんがおいしそうな映画を、今日も見続けている。

昨日から、一段つわりが楽になった感覚。
今日は一度も吐いてない!
そして、オエっともなっていない。
そうなる前に食べる回避法を徹底しているから、というのもあるので、まだ油断はできないけど。
それでも、ピークは超えたんじゃないかと思う。
光明が見えた。
嬉しい。


9/27 水曜日 くもり

間食
梨。
寝起きに寝たまま梨。

朝ごはん
ミニクロワッサン2個、梨。
夫が、いつもの幸水とは別の品種の梨を買ってきてくれて、試食。
汁気たっぷりで、みずみずしい。
秋が来ている。

間食
トマトチキンカレー。
オエっとならなくなった、と昨日は思ったけど、まだまだなった。
そのため10時頃に、昨日の残りのカレーとごはん一膳分をしっかりと。
やっぱり、気は抜けない。
それでも前よりは楽になっている実感があるから、気持ちが沈まずにいられた。

昼ごはん
明太子パスタ。
14時前後、昨日と同じパスタを作る。
1/3はそのまま食べて、残りにはしっかりと山椒。
おいしかった。
食べられる喜び!
この先、食欲が炸裂しそう。
食べたいものが、たくさんたまっている。
回復するにつれて、夢が広がる。
まだすっかりつわりが去ったわけじゃないからこそ、体調の上向きを、こんなにも嬉しく味わえるんだと思う。
最近読んだ小説にも、そんなような描写が出てきたな、と、時間差で共感する。
食べられるようになることが楽しみだし嬉しいけど、出産に向けて体重が増えすぎないか、ちょっと怖い。

間食
梨。
キレートレモンも、最近よく飲みたくなって、夫に買ってきてもらう。

夜ごはん
トマトチキンカレー。
夫に、昨日と同じカレーを作ってもらう。
今日もおいしくて、たくさん食べた。
体調も上向いて、夫と子どもと同じタイミングで夕食を久しぶりにとれた。
最近はずっと気持ち悪さの波に合わせて、変則的な時間に食事していたから、メニューは違ってもふたりと一緒に食べられて、嬉しかった。

間食
梨。
寝ながら今夜も梨。

読んだ本
『よみぐすり』
ふと読みたくなり、本棚から引っ張りだす。
わたしはわたしの本棚に支えられている。

『こんにちは、赤ちゃん』
『赤ちゃんのいる日々』
引き続き、吉本ばななさんのエッセイを読んでいく。
出産、新生児の子育て、懐かしくなったり、感心したり。

『科学的に正しい子育て』
第一子のときに読んだ本を、読み返す。
妊娠中に食べていいもの、飲んでいいものはなにか、など、妊娠・出産・乳児期の育児について気をつけるべきだとよく言われる色々な事柄を、出版当時の最新の論文やデータを集めて事実かどうか検証した本。
ひとりめの子の授乳中、どれだけ間をあければ酒を飲んでもいいか、何回も確認したのを、懐かしく思い出す。

『育児の百科』
本棚から引っぱり出して、改めて読む。
妊娠・出産・育児の古典のような本。
文章が最高によくて、ところどころ笑ったり、感心したり、励まされたりしながら、読んでいく。
とりあえず、冒頭から妊娠・出産のあたりまでを読むことに。


9/28 木曜日

間食
梨。
4時前に目が覚めてしまって、とりあえずベッドで梨。
妊娠してから、眠りが浅いみたいで、夜中にちょくちょく目が覚める。
産む前にしっかり寝ておきたいのだけど、うまくいかない。
眠れないから、マンガを読む。

朝ごはん
ミニクロワッサン半分、ゆかりおにぎり、鮭おにぎり。
ミニクロワッサンを食べていたら、子どもが欲しいと言うので譲り、子どもの朝ごはんであるおにぎりボールを、わたしがもらい受けた。
君が食べてくれるならなんだって。
おにぎりボール、おいしかった。

やっぱりまだまだ本調子ではなく、朝は起き上がれない。
来週から仕事に復帰したいのだけど、なんとも。
とはいえ、確実につわりが楽になってきているから、なんとか耐えられる。

間食
トマトチキンカレー。
10時頃に波が来て、昨日の残りを温め返して食べる。

昼ごはん
鮨!
Uber eats で注文する。
『二郎は鮨の夢を見る』を観てから、どうしても食べたくて、体調も上向いてきたし、いける気がする、と踏み切る。
お手頃価格のお鮨だけども、鮨という料理を食べられた事実がうれしかった。
あと、お鮨に合わせて久方ぶりに、煎茶を飲んだら、これが鮨以上に、泣けるほどおいしかった!
カフェイン、いつ以来だろう。
一杯だけ、大事に飲んだ。

間食
梨。
まだまだ全快とはいかず、気持ち悪さの波がある。
やばい、となるたび、梨をちょこちょことつまむ。
夜、頑張って子どもをお風呂に入れ、自分も入浴したあと、波が高まり、髪も乾かさず脱衣所を駆け出し、夫に梨を出してもらって口に詰め込む。
梨には本当に助けられている。
そして、いつでも食べられるように、カットして適量ずつタッパーに入れてくれている夫にも。

夜ごはん
トマトチキンカレー。
またお願いして作ってもらう。
今回は生姜のすりおろしも追加リクエスト。
チーズは入れずに、生姜をしっかり味わえる形に。
よりサラッとしたカレー。
おいしい!
うまい、うまい、と呻きながら食べていたら、『ワンピース』のサンジ初登場時、サンジにチャーハン的な料理を作ってもらっていた海賊みたいだね、と夫。
たしかにね。
それくらいおいしく、救われている。

読んだ本
『アオアシ』33巻
眠れずに起きた明け方に読む。
引き続き、サッカーへの愛が溢れている。
ぐいぐいと読む。

『フェルマーの料理』4巻
引き続き明け方に。
つわりで気持ち悪いながらも、とても食欲がわいた。

『夏目アラタの結婚』11巻
目が覚めてから、改めて読書。
これは、過酷な境遇に生まれた子どもたちの物語なんだな、とここへ至り気づく。
号泣。
最後まで見届けたい。

『九条の大罪』9巻
悲鳴をあげそうな怖さ……。
明け方の暗いうちに読まなくてよかった。
すごい作家さん、すごいマンガ。
この社会のふちの部分、暗部を凝視し続ける、すさまじい胆力。
才能という言葉を超えている。

『フールナイト』7巻
悲しい子どもの話は、たまらない。
この物語はSFに類すると思うけど、それでも現実と緊密に連結して世界と人を描いていて、揺さぶられる。
目が離せない。
そして、やっぱり絵が大好き。
今日は苦しいマンガばかり読んでいる。

『育児の百科』
続きを読んでいく。
今日読んだハードなマンガたちとのギャップがものすごいようでいて、実は地続きだ。災厄も祝福も無作為に降りかかる、なにも本当には選べない、濁流に押し流されていくみたいな人生というものの、起点は例外なく、みんな赤ちゃんだから。
子どもを産み育てることになって、一生消せない恐怖を負った。
それを受け入れつつ、戦っていくために、本があって、そんななかでもこの本は、とても実用的で心強い、味方みたいな本。
妊娠、出産、産んで1週間のところまで、一旦読み終える。
子どもの成長にあわせて、ちょこちょこと読もう。

『発達障害かと思ったら統合失調症の一部でした』
エッセイマンガ。
ここ数年、いろんな病気について、当事者によって体験談がたくさん語られ、出版されるようになったのは、素晴らしいことだと感じる。
とても勇気をもらっている。
『鬱くしき人々の歌』など、凄まじい名作がたくさんある。

『カデギ 物流倉庫でミックスコーヒーをがぶ飲みしながら働いた話』
韓国のグラフィックノベル。
めちゃくちゃ面白くて、一気読み。
過酷な労働環境を、クールな目線で描ききっている、著者のバランス感覚が、同じ時代を生きる人なのだと感じさせる。
宅配の向こう側に広がる景色を、暴くでもなく嘆くでもなく、淡々と描き、伝えてくれる。
読んでよかった。
この本が翻訳、出版されていることに、希望を感じる。

『令和妊婦、心の叫び! 頼りになるのはスマホだけ?!』
妊娠出産エッセイマンガをまた読む。
たくさん笑って、元気になる。
岡田あ〜みん先生(神)の血脈を感じる作家さん。
第二子出産、がんばろう。

『幸福と平和への助言』
ダライラマ14世の本。
すばらしくて、震えながら読んでいく。
何回も読み返そう。

『火の鳥 ヤマト・異形編』
みんな寝静まったあと、眠れなくて、家にある本を読み返す。
異形編が子どもの頃から異様に好き。
戦国時代の話とSF要素が溶け合う、すごいマンガ。
あと、手塚治虫マンガで描かれる自然の風景の迫力に、小さい頃から畏怖を覚えてきた。
人類の遺産。
巻末の解説を読んでいて、やっと眠くなってきて、寝られた。
それにしても今日は読みまくった。


9/29 金曜日 くもり

間食
梨。
本日もベッドで梨。
わたしにくっついてごろごろしていた子どもも、寝転んだまま一緒に一切れ、しゃりしゃりと食べた。
お行儀のわるい親子。
おいしいね。
矢野顕子の「ごはんができたよ」を歌ってあげると気に入った様子なので、改めてSpotifyで流して一緒に聴いた。
夜になっていく歌だけど。
気持ち悪いながらも、いい寝覚め。

朝ごはん
トマトチキンカレー。
昨日の生姜入りカレーに、チーズを追加。
生姜の風味はチーズに負けておらず、こっちもおいしい!
今日は朝から通院。つわりで休業中なので、検診が2週間隔(通常この時期は1カ月間隔)。
夫も付き添ってくれる。
長丁場になることが予想されるため、じゃがりこを持っていく。
半月ぶりに家の外に出るので、そわそわ。
シャバだー!

昼ごはん
トムヤムヌードル、ミニガパオライス、カフェオレフロート。
なんとか吐かずに受診を乗り越える。
お腹の中の人はとても元気で、大きさを測定できないくらいジタバタ動いていて、笑った。
なんだか週数の平均値よりひと回り大きいらしい。
びっくりしつつも、元気でよかった、と安心。
つわりもだんだんおさまってきたので、先生に仕事の復帰の相談。
先生「本当に大丈夫? 無理しなくていいよ」
わたし「いえでもそろそろ働かないと」
先生「まじめだね〜。昭和の人だね〜」
夫「そうなんですよ、昭和です」
君が乗っかるのか。先生、あははと笑っている。
ユニークな先生で、元気をもらった。
その後、助産師さんとも話して、地元が一緒ですね〜と盛り上がって、お役立ち情報を教えてもらう。
体調はいまいちだけど、楽しかった。
第一子を産んだそのクリニックは、活気があって、人間らしくて、とても好きだ。
診断書をもらい、今日の診察は終了。
そのあと、夫と久しぶりにお店でランチ。
大好きなタイ料理店へ行く。
吐き気をかき消すべく、気合いを入れて食べまくる。
しかし、胃が縮んでいるのか、イメージしたほどにはたくさん食べられず、無念。
帰路、せっかく外に出られたので、本屋さんと、コーヒーショップにも立ち寄り、カフェオレフロートをテイクアウトする。
コーヒー、いつ以来だろう。
飲みたいと思えたのも、昨日今日の話だ。
ソフトクリームなどの酸味なしの甘い食べ物も、たいそうご無沙汰。
うまくて泣けたし、うまいと感じられることが、本当に嬉しい。
しかし、お腹がぱんぱんになり、苦しくなって、途中、公園で休憩。
なんとかリバースせずに帰宅できた。
ぐったりきた上にめまいがして、ベッドにダウン。
はしゃぎすぎた。

夜ごはん
トマトチキンカレー。
夜までお腹が張る感覚が続く。
おなじみになりつつある、夫のつわり対策カレーを食べる。
相変わらずおいしい!
お腹が苦しいのに、ぺろりとひと皿、食べてしまった。
夫のごはん、自分のごはんは、なぜか飽きがこない。

読んだ本
『風車小屋のネネ』
病院の待ち時間に開く。
読むのを楽しみにしていた小説。
ちょこちょこと読んでいこう。

『みんな、何を食べてるの? 世界の朝ごはん、昼ごはん、夜ごはん』
世界各国の家庭料理のレシピを集めた本。
フルカラーで写真付き。
本屋さんで見かけて、わくわくと購入。
帰宅後、めまいに襲われつつ、ベッドに転がり休み休み、最後まで読む。
お腹はパンパンだし、いまだ気持ち悪さはある。
それでも、食べたい。
つわりで苦しいのに、食を楽しみたいという欲望が尽きない。人間って不思議。

今週の中盤から、じわっと、けれどたしかに、つわりが快方に向かっていく手応えがあった。
苦しみが和らいで、ほっとして、まだつわりはあるものの、癒えていく嬉しさがこんこんと湧いてくる。