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今日のごはんと本 産後の入院記録 DAY3

産後3日め。
入院生活にも慣れてきた。
気分の浮き沈みに翻弄されつつ、すきあらば眠る。

母子同室で迎える0時。
赤ちゃんの預かりはしてもらえるけど、離れがたさが眠気に勝る。
なにかあったとき見てもらえる環境にあるうちに、ケアに慣れておきたいのもある。

母乳の量が足りてなくて、赤ちゃん、なかなか眠らず。
頻回授乳だとわたしの体力がもたないと判断して、ミルクを自室で作るためのセットを借りる。
確認不足で、部屋とナースステーションを何度もいったりきたりすることに。
そんなちょっとしたことに、眠さのあまり猛烈にイライラしてしまう。

出産前からずっと睡眠時間が短くて、ぐっすり眠れていない。
些細なことにいらだつのは眠いから、とわかっているので、怒りを人に向けずにすませられた。

赤ちゃん、3時には寝てくれて、そこから6時過ぎまでぐっすり。
その間はわたしもまとめて眠れて、助かった。
沐浴と検査のため赤ちゃんを預ける時間がきて、しばし休息。

朝ごはん
ポテトとトマトのマヨネーズチーズ焼き、サラダ、パンいろいろ、ポタージュスープ、ヨーグルト。

テレビでニュースを流し、ぼーっとしながら食べる。
食欲、臨月よりかなりしぼんできたかも。
テレビ、久しぶりに見たなあ。

そこからまた少しだけ寝て、退院指導や授乳。
母乳がまだそんなに出ておらず、赤ちゃんの飲む力もまだまだこれからなので、搾乳して少し飲ませ、ミルクも足してと、試行錯誤。
しっかり量を飲ませたら、赤ちゃんはすやーと寝た。


おやつ
ホワイトチョコラスク。
母の差し入れのお菓子。
食欲が落ち着いてきたとはいえ、食べたい気持ちはまだまだある。

赤ちゃんとともに昼寝。
はっと気づいたら、昼食が運ばれていた。
ありがたい。

昼ごはん
しょうが焼き、キャベツのせん切り、にんじんともやしの酢のもの、かぼちゃの煮付け、白米、お吸いもの、ピンクグレープフルーツ、ヨーグルト。

今日は、量ちょっと多めかも、と感じる。
やっぱり食欲が落ち着いてきている。
とはいえ残さずたいらげ、差し入れのヨーグルトもついでに食べた。

食後、授乳室へ移動。
産後の入院、なにかと忙しい。
赤ちゃんの授乳、引き続き試行錯誤。
おしっこが出てなくて心配してたけど、授乳室に着いて確認すると出ていてほっとする。
うんちもしっかり。
よかった。

部屋に戻ると、夫と子どもが面会に来てくれていた。
元気のない子ども。
赤ちゃんに触りたがるものの、手を洗うのを嫌がって、夫に注意されて泣く。
引き寄せてだっこし、手を洗うのが嫌なんだね、と言うと、うん、と答え、ぴったりくっついてくる。

さみしいと思ってくれてるんだろうなあ。
赤ちゃんが生まれて嬉しい気持ちと、さみしい気持ち、きっとどっちもあるんだと思う。
複雑な感情を抱えながら、じっとこらえている子どもが、いたましい。

膝に乗る子どもは、ずっしりくる重さ。
こんなに大きくなってくれてたんだなと、少し離れていただけなのに、深く感動する。
しばらくだっこしていたら、手あらう、と言って笑顔を見せてくれた。
この子は自分で気持ちを切り替える力を持っていて、すごいといつも思う。

一緒に手洗いをして、赤ちゃんに触れる。
子どもはすっかり元気になり、大はしゃぎ。
今日もふたりで自販機までプチ散歩をした。


おやつ
カステラ。
産院のおやつを、夫と子どもと一緒にわけあって食べる。
さらに、母の差し入れおやつを食べまくる子ども。
ヨーグルトとワッフルは、自分の分としてどうにか確保。

みんなでのんびりして、気が抜けて、どっと眠気と疲れが襲ってくる。
赤ちゃんが泣き止まなくなったので、授乳室へミルクを足しにいくこと。
それにあわせて、夫と子どもは帰っていった。
一緒に帰りたいなあ。
しんどさと寂しさが急に来た。

授乳後、部屋に戻り、赤ちゃんの寝かしつけ。
ぐっすり寝てくれたので、わたしも小一時間くらい眠れた。
少し回復したものの、疲れはべったりと体じゅうに張りついている。
こんなヘロヘロ状態で明日退院したら、一日中なんにもできなさそうなので、今夜はやっぱり、また赤ちゃんを預かってもらおうと決める。


夜ごはん
白身魚のあんかけ、ちらし寿司、茶碗蒸し、赤だしのおみそ汁、ヨーグルト。

病院のごはんもあと2回。
しっかり食べきり、さしいれヨーグルトもデザートに食べる。

赤ちゃんと授乳室へ。
授乳中、まだあげてないほうの胸からも、母乳がしたしたと漏れてきてた。
わが乳が本気を出しはじめた。
ひとりめのときも、軌道に乗ってきたときはこんな感じだったから、大丈夫そうだと安堵。
過去の経験が今のわたしを助けてくれる。
授乳の心配が少しやわらいだ。

部屋へ戻る途中、景気づけに、自販機で炭酸水を買う。
お酒のかわり。
アルコール解禁したらなにを飲もう、と想像していると、元気が出てきた。

おやつ
クッキー。

夜中、授乳と寝かしつけをしてから、ナースステーションで赤ちゃんを預かってもらう。
離れるのがさみしくて、やっぱり部屋で一緒に過ごすかギリギリまで迷う。
優柔不断。
でも、体感よりもずっと体が弱っているのもわかるので、えいや、と預け、日付が変わる頃に部屋へ戻る。
誰の気配もないひとりの夜。
そういうのもう無理みたいだ。
ごくたまに1日だけとかなら楽しめるだろうだけど。


読んだ本
読まずに寝ていた。
明日はついに退院!


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